1日目
「早く起きないとご飯冷めるよ!」
お母さんの声で飛び起き…はしない。
朝っぱらからそんな元気はない
むしろ遅刻するような時間なわけではない
あくまで朝ごはんが冷めるだけ(笑)
とは言え、物によっては冷めちゃ困る
のそのそと起き上がりリビングへ向かう
「はぁー…またそんなまずそーーーーに食べて
昨日もそんな顔やったやん!」
お母さんはため息混じりに一言
「いやいや美味しいよ、ほんとに、うん…」
いたって普通に食べてるつもりなんですがね
まぁそれもこれも横で食べてる
キラキラ星人のせいではなかろうか…
「…うまいっ!世界一っ!」
お父さんがキラッキラした顔で言う
心の中で、確かに美味しいのは美味しい
ただ朝からカルボナーラはないでしょうよ
っと思ったものの、これはお父さんの好きな食べ物
私のお母さんは毎朝誰かの好きな食べ物を作る
5人家族なので平日の朝はいつも違うものが出てくる
「朝からハッピーになれるでしょ?」
っとお母さんは言う
いやいや、たまにアンハッピーだよ
っと思うものの
たまに、今日は自分の好きなものかな
っとワクワクするときもある。
ただ甘いものが苦手な私には
昨日出てきた弟の好きなおしるこは
なーっかなかしんどかった!
でも残しはしない。それはなんか…ね?
お母さんに悪い気がする
(急に良い子な私(笑))
なんだかんだいってうちの家族は
みんなお母さんがすきである。
「ごちそうさまでした」
なんだかんだ言いつつ皆完食。
満足そうなお母さんを見てからが
私の1日の始まり。
これが私の、にちじょう。