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仲馬ちゃんの異常な日常茶飯事  作者: 神代 信明
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仲馬ちゃんの大晦日

時事ネタ第一回目は大晦日。

青森県のどっかの山中のどっかの盆地にポツンと建ってる巨大な和風家屋、というより屋敷。の大広間。

たくさんの座布団とたくさんのテーブルに、その上の料理。エビチリとかシチューとかお雑煮とかおしることかチキンとか饅頭とか煎餅とか。を用意する和服の美男美女。

を見ている私は、黒野仲馬14歳。ぴっちぴちのJCです。

細めで長身。胸部装甲は中の下。顔は上の中かな。茶色っぽい長髪をポニーテールでまとめてる。友人曰く「人懐こい顔」らしいことを先週聞いた。

「なかまねえ。ひま?」

後ろから抱きついてくるこいつは来年から小学生の弟、祐介だ。

「ちゃんと座って待ちな。」

今日は大晦日、夜九時。なぜかネット環境がぬるぬるのこの家では番組も色々見れる。紅白とか、物真似とか24時とか。

3日まではここで過ごす。暇潰しに事欠かないこの家は自宅より居心地が良いかも知れない。

と考えている間に準備は終わって開宴の言葉が始まる。

「えー、今年は皆さまお疲れ様でした。私も今年は――――」

下らない世辞や世間話に耳を傾けるのはここにいる人の半分もいない。

「これを結びとさせていただきます。では、開宴です。どうぞー!」

パァンと開く襖。運び込まれる料理、ここでは犯罪以外すべてが許される。そう、目の前の幼馴染みがナイフを全力で研ぐのもだ。その隣には幼馴染みの妹がいて、これまた格好いい銃をメンテナンスしている。

「羊子、食べないの?」

声をかけると、スぅっと顔が上がって、戻って、

「切れないナイフはイライラするから。」

とだけ言って作業を進める。

「莉沙は?」

「もう食べた」

即答である。この姉妹は知り合いの中でも飛び抜けた変人だと思う。ていうか速いな。

と思っていたら襖の向こうが見えた。

筋骨隆々の男が小柄な女性にワンパンKOされていた。そこに飛びかかる細マッチョ男は後ろ回し蹴りで吹き飛ばされた。

よくよく見たら羊子の母である未雷だった。自衛隊勤務らしい。

―嗚呼、本当にこの空間は、騒がしい。―

そう考えながらもモグモグとご飯を食べる。

「あのさぁ、仲馬。」

「ん?なぁに?羊子。」

「…いや、何でもない。」

おい、一瞬私の皿の量見ただろ、言いたいことがあるなら言えよ。とか思いながらもご飯が美味しい。

さて、来年はどんな年かな。

よくありますよね、正月よりも大晦日が騒がしい感じ

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