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告白

 いつもは必ずとなりに座ってなにを話すわけでもなくただ授業を受けて、わからないことがあれば聞きあっていた。でも、今日はそれがない。今日彼が座ったのは私から少し離れた席だった。休み時間のたびにくだらない話をして笑いあっていたのに、今日彼は私のそばにはよってこない。理由は明確だ。昨日、私が誘いを断ったからだ。しかも約束した後にすぐ断った。後から冷静に考えてみて思う。私は酷いことをしてしまった、と。

 全ては昨日の、あの時から始まったのだ。私と城田くんが放課後会った、あの時からー

「おまたせ!待った?」

「ううん。今来たとこ。」

漫画のようなやりとり。城田くんはにこにこと笑っている。少しだけ笑顔が真中に似ている気がした。ほんの、少しだけ。

「じゃあいこっか。」

「どこに?」

「駅前にさパンケーキのお店できたろ?そこ。」

なんで、よりによってそこなのだろう。そこは真中に誘われたお店だ。ズッシリ、また罪悪感が私にのしかかってくる。城田くんはそのあとなにも言わずにそのまま歩き出した。私も急いでついて行く。こんな時、真中ならきっと私を待ってくれる。どうしたの?って心配してくれるはずだ。そこで真中のことばかり考えていることに気がついて、頭を振った。

 パンケーキのお店について、向かい合って二人で座って、二人分のパンケーキを頼んだ。そこでふと思う。なぜ、今日城田くんは私を誘ったのだろう。

「ねえ、城田くんはさなんで今日私のこと誘ったの?」

城田くんはきょとんとする。

「理由が無いと誘っちゃいけないの?」

「あ、いやそうじゃないんだけど。なんかあったのかなって。」

少しだけ苦笑いの城田くんを見て、やってしまったと思う。

「ふふ、さすがに勘がいいね。」

城田くんは笑う。どうやら大丈夫だったようだ。

「実はね、ずっと言おうと思ってたんだけど、君が好きなんだ。あの時から、入院していた時から…ずっと。」

びっくりして声が出なかった。告白よりも、あの時のことを覚えていたことが、なによりも。

「だから、付き合って欲しいんだ。君がよければ、だけど。」

ずっと望んでいた言葉、でもなんでこのタイミングで真中の顔がチラつくのだろう。

「どう、かな?」

返事をしなきゃ。

「うん。私もずっと好きだったの。…よろしくお願いします。」

幸せ、そう感じるはずなのに、なんでだろう。真中の顔が頭から離れない。

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