第4話 続き
手紙の先が読めなくて色々悩んだ結果、俺は道をぼーっとしながら歩いていた。
「おーい。怖い顔してどうした?」
(厄介なのがきた……)
心の中でそう思いながらも俺は振り返りながら反論した。
「怖い顔なんかしてねぇよ」
俺は全然、怖い顔なんかしてなかった。
悩み事をしてるのに怖い顔のはずがない。
「いやいや、十分怖い顔してるって♪」
(……本当にこいつは厄介だ)
「しつけぇよ。今、色々考えてんだ。あっちいけよ」
俺はそう言うと、さっさと歩きだした。
「あ、おーい! 待てよ。お前に用事あんだよ」
(だったら早く言えよな……)
「何?」
俺はイライラしていた。
よりによって、この能天気野郎に会うとは……
「あ、やーっぱ恐い顔してるじゃんか」
自分のせいで俺が怒っているのが分からないのか、笑いながらそう言ってきた。
それにイライラしながら俺は冷静に言った。
「で、用事ってなんだよ」
「あ、そだそだ。久しぶりに、心魂に依頼だとさ」
「夜7:00にアジト集合だと。しっかり伝えたからな」
そう言うと、さっきまで無駄な話しをしてたのが嘘のように、その場を去っていった。
「心魂に依頼なんて久しぶりだな……」
俺はそう呟きながらまた歩きだした。
心魂。
それは、吾郎さんの周りに集まってきた人たちで作られた一団だ。
もちろんリーダーは吾郎さん。
【人殺しを好まず、自分たちの意思を大切にする】
これが、心魂の掟みたいなものだ。
俺が、十歳の時に吾郎さんが居なくなって、その後は心魂の人たちが世話をしてくれていた。
ここでは、誰も可哀想だと助けてくれる様な所ではなかったが、心魂の人たちは陰ながら俺のことを見て居てくれたようだ。
このことは、さっき話してた拓海が教えてくれた。
能天気野郎で、うるさいけれどたまには役に立ついい奴だ。
心魂は、吾郎さんが居た時は結構有名な一団だった。
だけど、吾郎さんが居なくなってからは心魂での依頼は受けなくなり、知名度も下がっていた。
死の街でも、皆仲が悪いわけではなく、こういう風に組織別になってたりする。
街の中でも、危険度が高いところから低いところもあるし、危険度が高いほうは殺しを好む人やそういう組織が集まってたりする。
心魂のアジトは危険なところと、それなりに安全なところの真ん中らへんにあった。
俺の家もそのすぐ近くだ。
結局、死の街に居ればどこも危険だろうけど。
その後、しばらく色々考えながら俺は家に帰った。
結局、もう少し気持ちが整理できてから続きを読むことにした。
すぐに全部読んだ方が楽なんじゃないかなど色々思ったが、結局は勇気が出なかった……
皆さん読んでくれてありがとうございます。
またまた、中途半端なところで終わってしまってすいません……
キリの良いところまで書こうと思ったんですが、なかなか上手くいかなくて。
それなら、早めに続きを書けばいいんですが……
まぁ、皆さん読んでくれてありがとう御座います。
また、4&4K様メッセージありがとう御座いました。