6/7
表現の窒息
退屈になった授業に早く終われと願っても時計は進まない
"表現は自由です"と先生は定義した
それは詭弁だと知った
正しいのは、"心の内だけは"表現は自由だ
心内でだけなら何を思い何を歌っても良い
でもその心内だけの表現さえもできなくなった
この表現の授業は、居心地が悪い
自己の投影の題材で、パクリを疑われた
愛を謳えと言われて、重過ぎると嘲笑された
知るはずもないだろう
教師しかそのアーティストを知らなかったのに
重くないだろう
ただ純粋なだけだったのに
分からなくなった
分からなくなって、孤独になった
笑えなくなった
多少の苦悩も昇華してしまえたのに
吐き出せなくなった苦悩が澱になる
【目次】
一、貴女への誓約
二、追憶の光
三、和音の欠落
四、ピエロの慟哭
五、鏡花水月の毒
六、
七、
巡り合わせが変わったので掲載しました。




