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虚を埋める旅
護り抜く。そう祈り、心内で誓約する。
何を?
まだ見ぬ番を
居るはずもないのに?
どこかにいる確信はある
どうして?
そうでなければ、僕はただの怪物だ
孤独に肥大化した鎧が他者を寄せ付けず
下手に動けば、言葉を吐けば、壊してしまう化け物だ
知らないだろう?
与えられたことがないから
満たしたいだけだろう?
どう足掻いても埋まらない心の隙間を
ただの欲の幻じゃないか?
その全てをくれる貴女がどこかに居ると
その足音を感じている
化け物の癖に何ができる?
また傷付けるだけだろう?
だから、待つしかなかった
だから、信じるしかない
こちらからは触れられず
こちらからは多くを語れず
その人に触れられて感じる温度に、肥大化した孤独が溶け出せば
その人に与えられたままに、教えてくれたままに、自分の思う同じだけを注ぎ返せば
その先で、曝け出した命を貴女に
命枯れるまで、この渇きを潤し、空いた隙間を埋めた貴女に最大の愛を
最期の刻まで、護り抜くと
【目次】
一、貴女への誓約 ←
二、追憶の光
三、和音の欠落
四、ピエロの慟哭
五、鏡花水月の毒
六、
七、
※六、七はカクヨムにて掲載




