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カトゥオール シアンティフク 10  作者: 双鶴


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3/6

アニメで科学を救え

「アニメ、作ろうよ」

湊斗の言葉に、理科室が一瞬静まり返った。


「は?」

陽翔が目を丸くする。


「科学トリビアを詰め込んだ、奇想天外なミステリーアニメ。上映会で新入部員を呼び込むんだ」


「それ、面白そう」

結菜が目を輝かせる。

「キャラデザは任せて。あと、SNS広報もやる!」


「科学的矛盾がないように、構成は任せて」

大翔がノートを閉じた。


「じゃあ、俺が脚本書く。トリックとレッドヘリング、山ほど詰め込むぞ」

湊斗が拳を握る。


「演出と声優は俺がやる。毒舌キャラ、俺にぴったりだし」

陽翔がニヤリと笑う。


「それ、ただの自分じゃん」

結菜が笑う。


「いや、俺は演技派だから。毒舌にも種類がある」

陽翔が真顔で言う。


「科学部って、いつもこんな感じだよね」

結菜が呟く。

「わちゃわちゃしてるけど、ちゃんと進む」


「それが科学の面白さだよ。混沌の中に、法則がある」

大翔が静かに言う。


こうして、科学部最後の挑戦が始まった。

タイトルは『トリビア・ラビリンス』。

科学トリビアとトリックが交錯する、奇想天外なミステリーアニメ。


「犯人は誰だ?って思わせて、実は科学的な伏線が全部つながってるって展開にしよう」

湊斗がホワイトボードに図を描きながら言う。


「レッドヘリングは最低3つ。視聴者を混乱させて、最後に“なるほど!”って言わせたい」

陽翔が演出プランを練る。


「科学トリビアは、ちゃんと根拠あるやつだけ。フェイクは使わない」

大翔が資料をめくる。


「キャラは4人構成。私たちをモデルにしてもいい?」

結菜がラフスケッチを見せる。


「それ、俺が一番モテないキャラになりそうなんだけど」

湊斗が苦笑する。


「事実だから仕方ない」

陽翔が即答する。


「はいはい、モテない科学部男子3人組は、アニメでも健在ってことで」

結菜が笑う。


理科室には、笑い声とキーボードの音が響いていた。


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