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プロローグ


「完成した....完成しましたよ、先生!」


 時計の秒針が聞こえるほど静かな研究室に、若い男性の声が響いた。


「ついに、ついに、僕達の研究が....!」

「落ち着きなさい、佐伯君。人はいないとはいえ、もう深夜ですよ」


 興奮冷めやらぬ声で続けようとする若い男性を、少し年上の男性の声が窘めた。


「しかし、織宮先生! 長年の努力が今、まさに実ったというのに、落ち着けというほうが....というより、先生はなんとも思われいのですか?! 」


 佐伯、と呼ばれた若い男性は、少し声を落として織宮という男性に抗議した。


「もちろん、私だってとても嬉しいさ。君のように声や顔には出ていないようだけれど....とても感慨深く思っているよ」


 織宮はふと、机の上に視線を落とした。


 そこには白色のヘッドセットと、「Eve」と表示された最新型のパソコンが置かれていた。


「これで、少しでも人の役に立てるなら、ね」


 織宮は柔らかい微笑みを浮かべ、さて、と佐伯に問いかけた。


「完成したからには、実用段階に入るためのテストを行わくてはならない。そのための被験者....所謂モニターが必要だ。もちろん、私達でも問題はないし、この研究所の人間でもいい。が、それでは....」

「数が足らない、と仰るのですね。それに、僕もいろんなパターンを試してみたいし....」


佐伯はうむむ....と考えた後、あ! と声を上げた。


「先生!一般の方に協力していだたくのはどうですか?特に危険も伴いませんし、しっかり説明すれば協力していただけるのでは? 」

「それはいいね。では、明日にでも許可をもらいにいくとして....最初のモニターは私達で決めてみないかい? 「『Eve』のテストも兼ねて」


佐伯もその提案に異論はなかった。


「では先生、早速決めましょう! 記念すべき最初の人間が誰に決まるのか、僕も楽しみです! 」

「ふふふ。そうだね、佐伯君」


 織宮も静かに笑いながら、ディスプレイに表示された「Eve」の文字をクリックした。



 20分と経たない後、「Eve」の初仕事を終了した2人は、パソコンの電源を落とし、暗闇に包まれた研究室を後にした。


よろしくお願いします

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