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“恋をするにも手続きが必要になりました。”

作者: 七瀬
掲載日:2022/01/25







20XX年、恋の手続きをするために市役所に行く人達が増えました。

結婚や離婚の書類を出す為ではなく、【恋愛】するのにも手続きがいるのです。




・・・では? 何故そうなったのか?

若者が“恋愛に全く興味がない”という人が増えたからです。

男女関係なく、パートナーを必要としなくても生活していける。

独りで寂しいなら、ペットが家にいる生活。

自分以外の人が家に居ると落ち着かない人達が急増したのです。

これを不安に感じた政府が、事務処理をしてしまおうと考えたのです。

政府が決めた事なら、一般市民も文句が言えないと踏んだのでしょう!

男女であれば、歳の差だろうが恋の手続きが必要なのです。

【出会いの場】を作り、いい恋愛をしてほしいと願っての事でした。

日本は少子化ですし。

高齢化が進んでいます。

このままいくと? 子供が1人もいない時代が来てしまう。

それに焦った政府が事務的に決めました。

ただ面倒くさい事に、“一目惚れ”しても市役所に書類を提出しないと

いけなくなりました。

どこの誰かも分からない人を好きになっただけで、書類が要るのかと?

問題にもなりましたが、今ではそれも当たり前になりました。

浮気や不倫、〇股、ホスト、ホステス、風俗、マッサージ、エロサイト

等々、、、。



恋愛している間は、【禁止】になったのです。

もし? ルールを破る者がいれば、裁判にかけられ罰金50万円を支払う。











 *





・・・そして30年間、“恋”をした事がない僕も恋に落ちました。

彼女は23歳の女性ひとです。

僕と同じ職場に移ってきました。

元々、彼女は違う部署で働いていたのですが今回僕の働く部署に移っ

てきたのです。

僕の心は彼女がいるだけで、ウキウキ・ドキドキしています。

今までに感じた事がない感情を僕は今感じているのです。

女性ひとを好きになるという事は? こんなにもいつも見えてる

景色が変わるのだと知りました。

彼女の周りには、綺麗なお花がたくさん咲いて見えるのです。

キラキラしていて、僕の心臓は急速に早まります。

【ドクンドクン】という心臓の音がいつも以上に高鳴ります。


【恋って?】 ステキだな。 何故? 今までしてこなかったのだろう?






・・・そんな時、彼女の方から僕に話しかけてくれました。



『春野さん、少し聞きたい事があるんですけどいいですか?』

『えぇ!? 紫雨さんから僕に聞きたい事ってあるんですね。』

『そりゃ~ありますよ! 私はこの部署に来てまだ浅いですから。』

『・・・あぁ、そうか! そうですよね。』

『春野さん、なんか、ちょっと緊張してませんか?』

『・・・えぇ!? 少しココが寒いからじゃないですか?』

『あぁ! そうですよね、少しここ冷えますもんね。』

『・・・は、はい。』

『前から私! 春野さんの事、“イイ人”だと思ってたんですよ。』

『僕も、紫雨さんの事! “可愛い人”だなって思ってました。』

『えぇ!?』

『・・・い、いや? 皆、そう思ってるんですよ。』

『そう言ってもらえて嬉しいです!』

『本当に可愛いですよ。』

『・・・ありがとうございます。』






僕は完全に、彼女の事が好きになっていた。

でも? 彼女は僕にそれほど好意を持っていない。




・・・それでも、僕は市役所に行って【恋の手続きをした。】

手続きをすると? 市役所の方から彼女に連絡してくれて、お互いの

連絡先を交換したり、うまくいけば“ふたりでデート”もできる。


【どうか! 彼女と恋が叶いますように、、、!】




最後までお読みいただきありがとうございます。

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