Amazon Kindleでマンガしか読めなかった私が、小説を読めるようになったかも知れない話(エッセイ)
「電子書籍」と「Amazon Kindle」について、小説家の端くれ(笑)として思ったことを書いてみたくなったので書いてみました。
電子書籍、特に小説の電子書籍とうまく付き合えていない感がある方に読んで欲しいです。(*´ω`*)
「私と電子書籍とkindle」
1
私はついこの間まで、小説の電子書籍が読めていなかった。
だが、つい3日ほど前に読めるようになった。
そんな話を良かったら読んでください。
私は、大量に積み重なった本の山を見て、リアル書籍から電子書籍に移行する必要性を感じていた。
そして2018年に決断。
電子書籍リーダー「Kindle Voyage」を購入した。
手軽に持ち運べる、画面が白黒液晶――じゃない、電子ペーパーのヤツだ。
カバーにもこだわり、カモメ柄にした。
だがどうもマンガが読みにくい。
試行錯誤した結果、スマホのkindleアプリの方がずっと読みやすい事が分かった。
カラーだし。
結局、私は「Kindle Voyage」を使わなかった。
スマホのkindleアプリでマンガを読みまくるようになった。
しばらくして、不思議とスマホのkindleアプリで小説を読む気になれない事に気づいた。
やはり小説は紙の文庫版で読むのが一番よい。
しかし、相方に「部屋が片付かない」と、本や小説を買うのを禁じられてしまった。
私は次第に書籍版の小説から遠ざかり、小説を読むのはスマホで読めるなろうオンリーとなっていった――――。
(無料だしね♪)
2
そんなある日。
なろうの誇る短編作家「村崎羯諦」さんの書籍化のニュースが飛び込んできた。
「余命3000文字」が2020年12月8日に発売されるという。
すぐさまkindle版を予約した。
しかし、やはりというべきか。
発売後スマホにダウンロードしても読む気が起きない。
結局そのまま読まずに放置した。
それからまたしばらくたったある日。
これまたなろうの誇る短編作家「燦々SUN」さんが書籍化されるというニュース。
元々短編の「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」が長編化されるという。
実にめでたい。
だが、私は……。
そうこうしている内に「アーリャさん2巻発売」のニュースが聞こえてきた。
(※ちなみに、省略して「ろしでれ」と呼ばれているらしい)
3
ふと思い出した。
「Kindle Voyage」の存在を。
かなり久しぶりに電源を入れ、読まずに放置していた村崎羯諦さんの「余命3000文字」をダウンロードしてみる。
この作品は短編集で、私は表題作である「余命3000文字」を読むことにした。
……。
読める。
読めるぞ!
私は久々の縦書きの小説を読み進める。
驚いた。
縦書きでページをめくる書籍版には、書籍版ならではのギミックがさりげなくほどこされていた。
私は一度読了していて展開も熟知している内容に、不覚にもまた感動させられていた。
もちろん、なろうで無料で読んでいた作品が書籍化された感動もあったかもしれない。
普通に目が潤んだ。
4
という訳で、安心した私は「アーリャさん1巻」のkindle版をポチった。
3日前のことだ。
(多少日数に誤差があっても許してくれ! 私に先週の土日は存在しなかったのだから)
一応、まだ電子書籍版の「余命3000文字」を読みきった訳ではないし「アーリャさん1巻」は表紙を眺めただけなのは白状しておく。
でも、縦書きの小説をまた読めるようになったかもしれないという期待感で今はいっぱいなのだ。
もし、私と同じく電子書籍に苦戦している人がいたら、私はこうアドバイスしたい。
マンガ → スマホアプリ版のkindle
小説 → Kindle Voyage
最後に、購入証明を載せて終わります。
左上の2冊以外はマンガだらけの私のkindleライブラリ。w
終