プロローグ 純情男子は道を違える
ハーレム展開は嫌いだ。
多くの女性に好かれ、優柔不断に全員と関わり続けようとする。決断することによって関係が壊れることをを恐れているのか鈍感なのかは人にもよるだろうが、どのみち女の敵だと思われるだろう。
・・・・思われるはず
・・・・思われるよな?
・・・・思われるに決まっている...よな?
思われろ!!
....失礼しました本音が出てしまいました。
決してモテるのが羨ましいわけではない。
自分が女子と話す機会がほとんどなく、必要最低限の会話しかしたことが無いからと言って、そんなことで俺が腹を立てるなんてあり得ない。ちょっと話し掛けられれば嬉しいし、プリントを回すときに指が触れれば動揺する。
優しくされれば好きになりそうになる。何言ってるんだ俺は....
これって危ない状況なのでは?
理性が無かったら告白しまくってるんじゃないのか?そんなことは不誠実なことはできない。
そういう奴もいるが俺は絶対になりたくない。
全然羨ましくないよ....?いや、ほんとに・・・
何か憐れまれてるような気がするんですけど…
でも、もう俺は女子になびかないと決めたんだ。
俺、高科倫はあることを決めたのだ。
「チョロさを隠すためにゲイのフリをしよう」
ん?何か間違ってるような気もするけど大丈夫だよな。
そう思ったのが1年前
何でこんなことになってるんだよ.....
一体俺の何が間違ってたんだよ!!
あ、ゲイのフリしてたからか。