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好きな「薔薇」の色は?  作者: 鳳蝶 土筆
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1〜お菓子盗難事件〜

この学校は由緒正しくもなく、かといって新しいわけじゃないが、いたって健全な一般生徒と、少し不思議なキャラが生息する、ここの近辺でも珍しい公立中学校である。

ひょんな事から付き合った愛菜はとてもいい子だが、少し変わっている。それは、

「日向〜、ラムネ一個ちょうだいよ〜」

大のお菓子好きである。

この学校で逸話になっているのは給食のデザートのゼリーを1人で10個近く食った時があり、その時はみんな自分のゼリーを守ったという。

「ラムネ食べたいの〜」

「さっきポッキー1箱食べただろう?ちょっとはガマンしなさい」

「ちぇ〜。ひなたのケーチ!」

こんな会話しょっちゅうであるがこれが日々続けられるのはやっぱり彼女が魅力的だからだろう。

そんなある日、彼女がいつもバックに忍ばせているだいすきプリッツがなくなった。

「ぁぁぁぁぁあああ!!」

「どっ、どうした!愛菜」

「私のプリッツ、、、ない」

「え」

「なんでないの〜!」

「食べたんじゃないのか?」

「ううん。昨日3箱持ってきて、2箱食べたから、1箱残ってるはずなのに!」

「昨日2箱も食ったのか⁉︎俺に内緒で⁉︎」

「あ、いっちゃった」

この後必死で2人、近くを探したが、結局見つからず、その日はプリッツを食べれぬまま愛菜のお菓子ライフは終わった。

次の日、愛菜がソワソワしながら登校してきた。

「どうした愛菜?なんでそんなにソワソワしてるんだ?プリッツ、あった?」

「ぎくっ!」

「なんだそのオーバーリアクション」

「じ、じつは、、、」

「?」

「一昨日、プリッツ2箱とポッキー1箱持ってきてたの。」

「え?」

「一昨日プリッツ2箱かポッキー1箱食べてたから、バックに何もなかったの〜!!」

「えー!」

愛菜はプリッツ3箱持ってきたと思っていたらしいのだが、その内1つはポッキーだったのだ。これは予想外だ。

これで怒るのもなんだか違うと思ったから、なんとなく「よかったね」っていったら、ポッキーを奢ってもらった。ちょっと嬉かったが、彼女にポッキーを奢らせる彼氏だと思うと少しへこんだ。

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