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エピローグ
彼女が転校生として来たのは、大きな粒の雪が降る1月であったはずだ。
朝礼で、パターン化された始めの挨拶を難なく終え、彼女は後ろの空いている席に座った。クラスのみんなは緊張して誰も話しかけられず、教室のドア近くには違うクラスの奴らが大きな塊となっていた。
僕は、前期会長という、華々しくもメンドくさい立ち位置にいた事があり、彼女が1人で孤立しているのがいたたまれなくなり、彼女にとってのこの学校初めて喋った同級生として認識された。
その後は事が綺麗すぎるほどうまく回り、付き合うこととなった。
僕の自己紹介が遅れていた。僕の名前は星場日向。
そして彼女の名は愛菜。
この物語はちょっと変わった学校の非日常日記のごく一部である。