零の門③ 三の鍵
「テンキーを…始めます」
「また会うことが出来たんだ。それ以上何も望まないさ」
「怪物と戦わせる?そんなのあり得ないわよ」
「大切な人を大切たらしめるものはその存在じゃない」
「覚えて…ないのか…?」
「僕の幼馴染は■■だけです」
「皆さん…よく来てくれました」
「何で貴方のために戦わなければいけない!」
「私は現在が幸せなんだ、それでいいじゃないか!」
「お前の大切な人は俺かもしれない。だけど、俺にとっての大切な人がお前だっていう確証はあるのか!」
「私は…信じるよ…信じたいよ!この胸の苦しみを!私の想い出の空白に貴方がいることを!」
「…アンロック」
「こんな笑顔でいいのかな…」
「何で死なないといけないの!?貴方が代わりになってよ!大切なんでしょ!?」
「アハハハハハッ!さっさと死ねよ。早くこのゲームを終わらせて元の世界に返してくれよ」
「協力?その気があるなら南京錠を使えよ」
「ロック」
「俺は…それでも好きだったんだ」
「ごめんなさい。貴方を苦しめてしまって…ごめんなさい…」
「嫌だ!こんな形で別れるなんて嫌だ。俺に謝らせてくれよ!」
「…ゲート:シャドウ」
「ああ、こんな命、あいつのためなら安いもんさ」
「これでいいんだ。俺の分まで、幸せに生きてくれたらそれでいい」
「私に、貴方と同じ苦しみを味わえっていうの?」
「貴方を殺すなんて出来ない!」
「ずっと…好きだった…」
「私は…」
「私が見たかったのは…こんな……」