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第十一話  一緒

――あれから1年半の月日が流れた。


今は自宅療養中。


完治したわけではないけど。


ほんとにほんとに、辛くて、何度も挫折しかけた。


けどその度に、天也が私に力をくれた。


だから、今の私がいるの。


そして・・・順調に進んでいたら、

私は花の女子高生。


だった。


1年以上も学校行ってない。


私が休学した時期はこれから先、

高校でも必要になってくる。


もともとバカだからついていけてないのに、休んだ。


もうどうしようもない。


中学を知らない内に卒業して、

高校にエスカレーター式で進級したけど、

一度もいけてない。


白血病が完治してないから。


いつまた悪化するかわからない。


自宅療養中の身。


いつ学校に行けるようになるかもわからない。


というか、学校に行きたくなかった。


ちょうど悩んでたときだったんだ。


「聖音、俺・・・東京に行くわ。」


天也がそう言ったの。


深刻な顔してお見舞いに来てくれた日のこと。


何かあったんだってすぐわかったけど。


話を聞くと、東京の実業団から声がかかって・・・。


「そこは、日本代表を育てるので有名なチームなんだ。

だから凄く嬉しい。でも・・・。」


私が離れるのは耐えられないって、

言ったことを気にしてるんだ。


確かに離れたくない。


でも天也の夢の足手まといにはなりたくない。


それが私の心情だった。


――しばらくして、私は決めた。


学校をやめる。


学歴なんて別にどうでもいい。


学校行ったって、私、バカだから。


そして、私は、天也について行くと決めた。


「天也、私も東京へ連れてってっ!」


天也はまだ学校を辞めたことを知らない。


だから、「それは出来ない」って断られた。


その後、ちゃんと学校を辞めたことを伝えた。


その時も学校は行かなきゃダメだって言ったんだ。


3歳しか変わらないのに妙なとこで大人だなぁって思った。


そして、頑固だった。


なかなかイエスって言ってくれなくて。


1時間以上話し合って、

やっと私の想いを受け止めてくれた。


私も頑固なの。


だから一歩も引かなかった。


ママも説得し、病院は紹介状を書いてもらった。


もう一回言うけど、まだ完治はしていない。


でも、ここを離れても、天也の傍は離れたくない。


それから2週間と3日後の今日。


いよいよ明日、私達は東京に行きます。


持って行く荷物はもう送った。


新しい生活が私達を待ってると思うとワクワクする。


――運命の歯車が狂い始めたことも気付かなかったんだ・・・・。



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