第1章・2 親友ダニー
薄暗い小さな酒場。誰1人客はいなかった。
「おう!マスター!俺の親友なんだ」
「ダニー?知り合いなの?へェ〜何か以外だな〜」
マスターと呼ばれる男は、ただペコリと頭を下げた。アンテナ工場の給料は安月給。酒場どころか家でさえ酒なんてもう何年も飲んでいない。
「さあ!再会を祝って乾杯だ!」
気が付くと自分の前にお酒が入ったグラスが置かれていた。
いつのまに・・・・?マスターは同じ場所に立っていた。初めて来て浮かれて気付かなかっただけさ。エドはダニーと再会に祝杯をした。
ダニーとは生まれた時からまるで兄弟のように子供の頃から何をするにもず〜と一緒だった。隣同士の家はお互い貧乏一文無し!
雨が降れば雨漏りのないダニーの家に2家族集まって眠り家の中にある桶の水さえ凍ってしまう夜は隙間風の少ないエドの家に。本当に仲が良くってお互い助け合って生きてきた。
「この〜キノコは〜食べれる!って、じっちゃん言ったくせに食べたらみんな食中毒おこしてさ〜」
「あの時さあ!うちの親父!寝ぼけてその場で小便してさ〜!俺なんか顔にかかったんだぜ?」
「ばあちゃんなんか、死ぬまでダニーと俺の名前呼び間違えてたし」
「そうだ!お前!ばあちゃんの葬儀の日」
「イイよ!憶えてるって」
「あんなデッケエ屁をこいてさ〜w」
「空かそう思ったって言ってんじゃん!!」
本当にあの頃は楽しかった。貧乏でも毎日が楽しくってしょうがなかった。エドはダニーの事を本当の兄かのように愛していた。そう。あの日までは・・・・。




