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ステージ移転?

第2章になるんでしょうか。


2人が消えたわけではなく俺が2人の前から消えたのが正しいんだろうな。移転って言ってたしな。

「さて、ここはどこなんだ?」

今俺が立っているのは草原だな。目の前に小さな丘がある。少しは見晴らしが良いかと思って登ってみると。

「あー、ここアリステアの街とは違う場所だな」

正面遠方5キロくらいは距離があるだろうかムチャクチャ大きな森が広がっている。アリステアにも大きな森があったがこっちの方が規模がでかいんじゃないだろうか。

周りを見渡すと森がある方向以外は高い山脈に囲まれている。山脈までは結構距離があるが平原と所々に小規模の森や丘と言うか山と言うかが見える。街道らしい物は見えない。

「適当に進んで見るかなー、あっちの森はやばそうだから反対の方向に行くとして」

あ、その前に装備の確認だ。



少しごわごわした布の上下に革の靴。腰のベルトには剣と、巾着、胸のポケットに入っているカードには名前と年齢.....そしてムグミン村の村人、巾着の中には23632イェン。1か月前にアルトガイストに転移した時とまったく同じ装備ってことか。


「おーあーるぜーっと」

俺の1カ月の労働の対価である剣と防具と金が無くなってる。

「チュートリアルステージで得たアイテムやゴールドは本編には持ち越せませんってか?」

変なところでゲームっぽいな。

「あのままあそこで暮らすのもいいかなって思い始めてたんだけどねー」

愚痴ってもしょうがない。

「とりあえず剣くらいは何とかしないとな。.....あの時と同じ剣かよ」

さっそくモデリングで刀風にはしてみたものの、あてにできない品質であることはわかっている。しかし、これからしばらくは命を預ける相棒だ。

「イェンを稼ぐって言っても街の方向も分からないしな。あの森の向こうだったら今の装備じゃとても行けないよな」

食料や水すらないんだから。そろそろ方針を決めないと今晩は腹を空かせたまま野宿ってことになっちまう。なんてことを考えていたら。


『べき!』「グワーーーー!」「うわーー」


木がへし折れるような大きな音と、獣の咆哮と、人の悲鳴のような音が一緒に聞こえてきた。

声が聞えた方向を探していると300mくらい先にある森の方から聞こえてくるようだ。そう、獣...

いやおそらく魔物が発しているのであろう咆哮はまだ聞こえてる。

目を凝らして森を見ていると、中から数人の人間が飛び出してきた。どうやらケガをしている者もいるようで、そいつは肩で支えれてなんとか歩けている。一番最後に出てきたのは大きな盾を左手にかまえ右手には剣を持ち森の方を警戒しながら殿を務める冒険者風の人だ。魔物から逃げようとしてるってところか。

「俺が行って何とかできるかどうか分からないが、ただ見てるだけってのは気分悪いよな」

俺は巾着から小銀貨を取りだしモデリングを使って薄くのばしながら魔法紋を刻んでいく。もったいないが銅貨よりも魔力の伝導が良いらしくて流す魔力の制御がしやすんだ。

魔法陣と魔法紋どちらも記述魔法を起動させる道具に描くものだが、魔法陣は必ず同じ結果を出せるところが利点だが応用は効かない。あらかじめ定めた結果しかだせない。逆に魔法紋は毎回書き込まなきゃいけないが、効果や範囲や作用時間を指定できるため使い勝手がいい。欠点は魔法陣より効果が弱いことと記述に時間がかかること。ただし、モデリングで記述するから時間はどちらでも同じだ。魔法紋で効果などを試し魔法陣に組み上げて安定して使うってことだ。

一瞬だけ強い明るさを放つように炎を調節したファイアーボールの魔法紋を描いた小銀貨だったものを左手に持って森に向かって走り出.......そうとした俺は自分の目がおかしくなったかと思った。


大木をなぎ倒して出てきたのは.....4mくらいありそうな熊だった。

いや、クマーって感じなんだろうか。3.5頭身くらい頭が大きくて頭には大きな丸い耳が付いている。足は短いが2本の足できちんと歩いている。腕は長く立ち上がったままでも地面に届きそうだ。腕の先には鋭く長い爪が生えている。


そう、それはまるでぬいぐるみのクマだった。

「アルトガイストに来てから初めて見たかな。熊は」

俺は走り出しながら、クマを観察する。血のように赤い体は4mくらいの大きさで、目は怖いくらいリアルだけど、大きくて円らな瞳と言えなくもない。丸い頭の直径は1m以上あり、爪の長さはおおよそ50cmってところか。なぐられればタダじゃ済まない。

最後に出てきた冒険者の盾に向かって腕が叩きつけられた。よろけながらも受けきったが、そう何度ももつようには見えない。

俺は、走りながら。

「助太刀するぞ!」

と声を掛けると。盾持ちの冒険者は。

「おう、すまねえ」

と言いながらもクマから目をそらさない。

「魔法で目くらましを掛けるから3数えたら目をつぶれよ!クマがひるんだら全力で逃げ出せ!」

「わかった!」

と返事を聞いて。

「1...2...3!」

小銀貨だったものに魔力を流しクマの顔に向かって投げつけた。そうして顔をそらして目をつぶった。

つぶった目でも辺りが一瞬明るくなったことが分かる。

「グワーーー!!」

目を開けるとクマは目を押さえて吠えている。

「そら、走れ!」

盾持ちの冒険者に向かって叫ぶ。走りだしたのを確認して、俺は刀を抜きクマにむき直った。

左手で目を押さえ右手をデタラメに振り回すクマに対し、素早く右前に走り込むと、飛びあがってクマの左腕に手を掛ける。体を勢い良く持ち上げると肩に飛び乗り耳の中に向けて渾身の力で突きを叩きこんだ。刀は根元から折れてしまったが、刃先は頭の中まで入ったようだ。

クマの目から生気が消え膝から崩れ落ちた。

「強そうに見えたけど、所詮ぬいぐるみだったなー、あれだけ耳の穴が大きかったらやれるよな」

「ところでこれどうしたもんかな」

折れた刀を眺めてから。

「モデリングでくつかないかな?」

「あ、付いた便利なスキルだねーこれは」

刀をクマから引き抜いて一振りし血を払ってから鞘におさめた。

振り返ると盾持ちの冒険者や他の冒険者達が(冒険者だよな?)こちらを見て茫然としているのが目に入った。

「ブラッドグリズリーを1撃かよ.....」

盾持ちが言うと。

他のみんなも口々に。「すごい...」「どれだけ強いんだ....」

などと言っている。

俺は。

「けが人がいるんだろ?治療するからそこに寝かせてくれ」

と、声を掛けた。

「治療魔法が使えるのか?だったらまずアシャをたのむ。彼女が直れば他の奴らは彼女が治療する」

盾持ちが言った。

「了解した」

俺は小銀貨を1枚取り出すとモデリングで薄く伸ばしていく。地面に寝かされた女性に近づいて。

「どこをやられたんだ?」

と問いかけると。

「爪で肩を引掛けられて倒れたひょうしに頭を打ったらしい」

アシャに肩を貸していた男が答える。

俺は小銀貨だったものにハイヒールの魔法陣を描くと彼女を治療する。魔力を流すと記述魔法が発動し銀貨だったものは砕け散った、薄くのばし過ぎたせいだと考えているが薄いほうが魔力が綺麗に流れる。破れたローブから見えている傷は直ぐにふさがった。額も切っていたがこちらも元通りだ。まったくあとも残っていない俺はソロだったし、今まで使う機会が無かったがかなり使える魔法の様だ。その時アシャの顔をみて俺は茫然としてしまった。今まで見たこともないほどの美女がそこにいたんだ。俺は息をするのも忘れるほど彼女に見とれてた。

「あ.....」

小さくつぶやくと彼女は目を開けた。

吸い込まれるような青い美しい瞳が俺を見つめた。アシャさんはとても綺麗な金髪でローブの上から見ても破壊力抜群のスタイルであることが想像できた。

「私は...」

まだ少しぼんやりしているようだ。

「彼がブラッドグリズリーを倒して、アシャを治療してくれたんだ、気分はどうだ?」

治療だけでは状況が分からないと思った俺は。

「一応ハイヒールは掛けたが直ぐには動かない方が良いだろう」

すると彼女は。

「ハイヒールですか。痛みもまったくありませんしスタミナポーションを飲めば問題ないです」

と言って腰のポーチから取り出したポーションを飲みこんだ。

直ぐに効果が出たらしく、立ち上がって俺に話しかけた。

「ありがとう...ございました」

「いや、礼ならいいから、お仲間の治療をすませてくれ」

「はい、ではお礼はあらためてさせていただきます」

そう言うと彼女は仲間たちをテキパキと治療し始めた。


「俺たちは『蒼穹の翼』見ての通り冒険者パーティーだ。俺はバトロス。あんたのおかげで命拾いしたぜ。ありがとうよ」

バトロスがおれに声を掛けてきた。身長は190cmくらいありそうだ。濃い茶色の髪と暗い青い目の30絡みの髭面でタンカー役らしいガッチリとした大柄な男だ。髭を剃ると意外と若いかもしれない。

「俺はタケル。....えーとムグミン村?の村人だ冒険者になるために村を出てきた。役に立ててよかったよ」

「大いなる光りりょ..我の願いにより癒せ!」

最後の一人を治療していたアシャさんが呪文を噛んでヒールを失敗したようだ。

「すると、ガーゼルの街に向かっているところだったのかい?俺たちは運が良かったってことだな」

「俺も道に迷っていたところでさ、街まで案内してくれるなら助かるよ」

「じゃあ一緒にいこう。ここに居るとまた魔物が襲ってくるかもしれん。恩人を仲間を紹介する前にブラッドグリズリーのはぎ取りをしちまおうか。見張りを残してはぎ取りするぞ!」

アシャさんとスカウト役らしい女性が見張りに付き、俺とバトロスそれから『蒼穹の翼』の残り2人とでブラッドグリズリーに向かった。

「なあ、ブラッドグリズリーは初めて見たんだけど、この辺りの魔物てみんなこんな面白い姿なのかい?」

「そんなことはないな。熊系の魔物でもこいつ以外は普通の熊を大きくして凶暴にした感じだぞ」

とバトロスが答える。

ハルバートを持ったアタッカーらしき男が。

「俺はスナフだ、助かったよ。魔の森の奥には変な姿の魔物もいるらしいが、ここいらじゃコイツだけだな。見た目だけなら可愛いと言えなくもない。がははは」

スナフは豪快に笑った。身長は2mくらいある大男で筋肉が凄い、まるでプロの格闘家のような体付きだ短く切ったくすんだ金髪に青い目だ。

いかにも魔法使いですって男は。

「こいつを見て可愛いと言える神経を持っているのはスナフくらいなものですよ。私はヒース。魔術師です。助けていただきありがとうございます」

身長は170cmを少し超えるくらいかな。ローブのせいで体格は良く分からないがやせ形なんじゃないかな。白い髪に緑の目だ。

俺を含めた4人でテキパキとはぎ取りをしていく。

「こいつの素材ってどこなんだい?なにせ初めて見る魔物だから」

「こいつは骨以外は捨てるところが無いな。毛皮は丈夫で保温性が高く防具や防寒着の材料になるし、爪や牙は硬く鋭いから武器になる。内臓だって薬の材料だ」

バトロスが言うと。

「肉は貴重な上に味もいいから高値で引き取ってくれるぜ」

とスナフも答える。

「ブラッドグリズリーはCランクの魔物ですから魔核は魔結晶に加工できます。これだけでも結構な値打ちものですよ」

これはヒースだ。

「へー、魔結晶なんて見たことないよ。そいつがあれば魔道具が作れるんだけどなー」

「なに言ってんだい。作れるんだけどなーじゃないよ、こいつの素材は全部あんたのもんじゃないか。あたしは、ヴァイオラ。スカウトだよ」

見張りに付いていたもう一人の女性だ。赤毛を短めに切りそろえ目は青く身長は160cmくらいか。細身だけどメリハリのある体付きだ。

「俺は途中から手伝っただけだ。あんたたちの獲物を横取りする気はないよ」

「俺たちはこいつを討伐に来たわけじゃないんだ。クエストの帰りに森の中でいきなり襲いかかられて危うく獲物になっちなうところだったのさ、がははは」

「俺たちの『蒼穹の翼』はまだDランクだ、ブラッドグリズリーが相手じゃ準備万端で挑んでなんとかギリギリ討伐できるって感じだよ。さっきみたいにいきなり襲われたら生き残るのは難しいな」

「つまりタケル殿が介入してくれなければ、クエストの完了どころか生還も難しかったくらいなんですよ。素材を寄こせなんて言うほど厚顔無恥にはなれやしません。冒険者としてのプライドってやつです」

「世間では冒険者なんてただの荒くれ者だって思われてるんだろうけどさ、荒くれ者なりの矜持ってやつは持ってないと上は目指せないからね」

「そうだな、いつか1流の冒険者になるぜ。俺たちはよ」

パーティーを組んで冒険者をするっていいよな。アリステアではできなかったけどガーゼルではチャンスがあるかな?

『蒼穹の翼』のみんなは、慣れた手つきで素材をはぎ取ると小分けの荷物にしていく。小分けと言っても元が4mのクマなのでそれなりの大きさ重さになる。するとヒースが。

「あとは任せてください。重量軽減の魔法をかけます」

おー、魔術師ハンパネーな!ちなみに記述魔法では重量軽減の割合が低くこいつを持ちあげるほど軽くはできない。

森を2kmほど回りこんだ所に馬車を置いてあるとのことなのでそちらに向かうことにした。

そう言えば、アシャさんとは会話どころかちゃんとした紹介すらされてないな。そう思ってアシャさんに目を向けると。

「私はアシャ、ヒーラーです。タケルさん、さっきは治療してくれてありがとうございました。剣の腕も凄いのに魔法も複数属性使えるなんてすごいですね」

「あー、俺のは記述魔法なんですよ、属性関係なく魔法は使えるんです。回復魔法はハイヒールまでですけど」

「なるほどそうでしたか。無詠唱なのかと思いましたよ」

するとバトロスが。

「そう言えば治療してもらった礼金の話をしていなかったな。街の治療院だと5000イェンくらいが相場だがそれでいいか?」

「え?治療費ってそんなに高いのか?金のためにやったんじゃないから別にいいんだけど。.....借りを作るのも落ち着かないだろうし、実費でいいよ」

「実費って、.....あっ魔力を回復するためのポーション代くらいでいいってことですか?それではやすすぎますよ」

と、アシャさん。

「いやいや、あのくらいじゃー魔力なんか減ったうちに入らないよ。小銀貨1枚でいい」

「そんな100イェンだなんて、そんなわけにはいきませんよ」

「そうだ、俺たち『蒼穹の翼』はDクラスの冒険者なんだ、それなりに金はもってる同情してくれなくていい」

バトロスは自分たちが金が無いと思われるのは心外だと言った口調で話しに割り込んだ。

「ちがうよ、本当に実費なんだよ」

俺はそう言うと、巾着から小銀貨を1枚取り出しモデリングで薄く伸ばしながら魔法陣を描き込んだ。

魔力を流しながら前に放り投げると空中でくだけ散った後に直径50cmくらいの水の珠が出現し10mほど飛んで行って地面に落ちた。

「銅貨よりも銀貨の方が魔力が通り安いんだよね、1度で砕けちまうけど」

「なるほど、だから小銀貨1枚ってことなんだねー、記述魔法を実戦で使う人なんてあたし初めてみたよ!便利なもんだね」

「記述魔法は普通魔道具職人くらいしか使いませんからね。冒険者になるような人は私のように詠唱魔法を覚えるんですよ」

「俺の場合は剣術と併用して戦うからね、記述が済んだ道具を準備しておけば魔力を流すだけで瞬時に発動するこっちの魔法の方が相性がいいんだ」

「なるほど、そう言うもんか」

「ただし1回使うごとに1回の食事代が消えちまうのが地味に痛い」

「ははは、だったら今日の晩飯は俺たちが奢ろう。良い店を知ってるんだ」

バトロスが親指を立てる。

「いいのかい?俺の食欲をなめると痛い目に合うぞ。奢ると言った言葉取り消せないぞ!」

「フフフ」アシャさんが笑いだすと釣られるように全員が笑い出した。

『蒼穹の翼』か、気のいい冒険者たちだな。


その後も色々話しながら歩いて行くと。馬車が見えてきた。......ん?ん!ん!!何だあの馬車は!

俺は馬車と言うか馬を見て驚いた。

「この地方では馬ってあんな形なのかい?」

そう、そこには馬車につながれた大きな馬のハニワがいたんだ。

「ん?ゴーレムホースを見るのは初めてか?」

スナフが言った。

「ゴーレム?ホース?」

「こんなところに生きた馬を馬車に付けっぱなしにしたら魔物に食われちまうぜ」

「そうですよねー」

と俺

「ゴーレムホースかー使い勝手はどうだい?」

バトロスが。

「そうだな、馬よりは高いが、維持費がかからない。持ち主にしか使えないから盗まれる心配はない。力も馬より強いかな。スピードは出ないから騎乗には向かないだろうが、疲れ知らずで休ませる必要が無いから馬車を引かせるならこっちだな」

「ちなみに、おいくら万イェン?どこで買える?」

「だいたい300000イェンくらいだな。ゴーレムギルドで買うしかない」

んー300万円くらいか、トラックと考えれば安めなのか?

「馬車は別に100000イェンするがな」

想像より高めだな

「馬車は別かー400000イェンかー、自分で作ったほうがいいかな」

「なに?おまえさんゴーレム術もつかえるのか?」

これはスナフだ。

「多才ですねタケルさん」

こっちはヒース。

「だから、魔結晶に加工できる魔核が欲しいんだね」

ヴァイオラだ。

「そう言うこと。でもCランクの魔物の魔核なら戦闘用のゴーレム出来るんじゃないかな?ソロだと取った素材を運ぶのも大変だけど、戦闘も出来るやつの方がイイかも」

俺は、ヴァイオラに答える。

「冒険者パーティーに入るんじゃないのかい?タケルは強いけどソロじゃなかなか大変だよ?」

「俺は、ガーゼルに知り合いもいなけりゃ冒険者としての実績も無いんだ。そうそう入れてくれるパーティーなんて見つからないさ」

「それもそうか。.....うちのパーティーなんかどう?あたしはタケルなら大歓迎だよ」

「蒼穹の翼はパティーとしてバランス良さそうじゃないか。今さら初心者を入れて連携が取れなくなったらエライことになるし、受けられるクエストも制限されちゃうんじゃないか?それにヴァイオラさんだけ歓迎でもだめだろ」

「えー、みんな歓迎してくれるよ、それからあたしには「さん」は付けなくていいよ歳も近そうだし」

「わかった、ヴァイオラ、でもまずは冒険者になることからだけど、スキルを使って色々やってみたいから」

この雰囲気でヴァイオラが強く押したら他のメンバーが断りずらいじゃないか。

「ゴーレムギルドに入るのかな?魔道具職人も出来るだろうしね、でも、先立つ物はイェンですね」

と荷物を積み終わって重量軽減をキャンセルしたヒースが言った。

「さて、出発するぞ」

バトロスの掛け声とともに俺たちはガーゼルの街に向かって歩き出した。





いよいよ、街に向かいます。もう転移とかはしないです。移動は自力で行うだけです。

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