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4:終わる日々、見えぬ明日

残酷描写あり?

 バシャッ


「・・・・・。」


 いつものように水をかけられて目を覚ます。

 左目を失ってから何度か体を針で刺され、皮膚も焼かれたが、まったくと言って良いほど痛みを感じなくなっていた。


「(俺の体はどうなってしまったんだ・・・)」


 そんな事を考えながら、空腹と乾き、連日の拷問で精神と肉体がボロボロの状態な俺は自力で立っていられず、両腕の枷に体を預け、吊るされるように立っていた。

 項垂れたまま何の反応も示さなくなった俺を見て、男は不愉快そうに立っていた。

 不意に男が俺に近寄り、


 カシャン


 手足の枷を外した。

 そのまま倒れこむ俺を男は抱きかかえ、机のそばにあった丸椅子にうつぶせになる様に俺を乗せた。

 男は机の上から斧を取り、俺の頭の右横に立った。

 男はつまらなそうに斧を上段にかまえ、そのまま俺の首目掛けて斧を振り下ろす。


 そんな光景を俺はスローモーションに感じながら見ていた。


「(このまま俺は死ぬ、のか?よかった・・・これで終わり、なんだ・・・)」


 そう思いながら俺は瞼を閉じようとする。

 だが、


「(終わ、る?死、ぬ?死・・・)」


 それは妙な違和感、だがそれに気づいてしまう。


「(!?)」


 ここで、”終わる”という恐怖に。


「(イヤッダ!イヤダ、イヤダッ!!俺は!まだ!死にたくない!)」


 気づいてしまったがゆえに、俺は心から叫ぶ、生への渇望を。

 だが、そんな俺を嘲笑うかのようにゆっくり、ゆっくりと迫る刃。

 そのまま斧が吸い込まれるように首筋に触る。








【 覚醒者(真)】が発現しました。

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【雷を統べる者】


【音を統べる者】


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