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第19話 身分証完成と初依頼

アリス「魔物討伐?」


リック「ああ、ここからそれほどかからない、うまくいけば1日で終わるはずだ。」


システア「その依頼のランクは?」


アリス「ランク?」


リック「冒険者ギルドの依頼にはランク付けがされていて、一定の功績がないと上位ランクの依頼は受けれないんだ。ランクはEからSまである、それとこの依頼のランクだけどCランクとなっている。」


システア「Cか、私が同行しても問題はないか?」


リック「むしろこちらからお願いしようと思っていたくらいですから助かります。」


アリス「Cって難しいですか?」


システア「そうだな・・・お前が私と始めて会った時に戦っていたレッグベアがいたろう?大体あいつくらいの魔物だ」


アリス「え~・・・」


グゥ「クゥ~ン・・・」


システア「まあ今のお前ならあの程度の魔物なら問題ないだろう」


リック「レッグベアをあの程度扱いとは、さすがですね」


システア「出発は?」


リック「明日朝から出発する予定です」


システア「なら大丈夫だな」


リック「?」


システア「いや、アリスのカードが出来るのが今日の夕方なんだ」


リック「ああ・・・なるほど・・・」


リックは一瞬複雑そうな顔をしたが、システアは気づかない振りをして、すぐ話題を切り替えた。


システア「そうだ、せっかくだからこちらからも提案があるんだが」


リック「提案、何でしょう?」


システア「もう一人、こちらから同行者を出したい、構わないか?」


リック「システアさんの紹介ならかなりの実力者なんですよね?」


システア「うむ、少なくとも足を引っ張ることはないだろう」


リック「僕は構いませんよ、その人はすぐ呼びますか?」


システア「いや、明日町を出る門の所で待ち合わせをしようと思う」


リック「わかりました」


システア「アリスも、構わないか?」


アリス「あ、はい」


システア「なら、決まりだな」


そして魔物討伐が正式に決まりアリス達は運ばれてきた食事を取り、少し雑談をしてリックと別れた。


カードが出来るまでまだ時間がありそうだったので、少し町の服屋などを見て周りながらアリス達はゆっくりと魔道師ギルドを目指した。


ギルドについた頃には日も大分傾いており、丁度良い時間になっていた。


再びグゥを外で待たせ、二人がギルドに入ると、受付にいたミナはすぐに気付き、カウンターから出てくるとアリスにカードを手渡した。


ミナ「今さっきカードが届いたのよ~!」


アリスに手渡されたカードは、表面が鈍い銀色の美しいカードだった。


ミナ「ふふん!どうこれ!アリスちゃん用の特注なのよ~!」


システア「お前が作った訳でもないくせに偉そうにするな」


アリス「なんで特注!?」


システア「特殊属性使いの人間は判断がしやすいようにそう決まってる、空なら金色、時なら黒、幻ならそのようにな、ちなみに、通常の冒険者は白で、魔道師は出身国によって青色、赤色、緑色、茶色で分けられる」


アリス「そうなんですか、う~ん、でも黒はともかく、金色ってちょっと悪趣味ですね、なんか成金っぽくて私は好きじゃないかも」


システア「そ、そうか?まあとにかくすぐに分かるようにという配慮だ」


アリス「なるほど・・・あれ?そういえば私の冒険者ランクってどうなるんですか?」


システア「ああ、それは」


とシステアが言いかけた所でミナが間に割り込んで勝手に説明を始めた。


ミナ「なんだ~、向こうで聞かなかったんだ。なら教えてあげよう!冒険者にも依頼にもE~Sまでのランクがあるの、普通冒険者に成立ての人はEから始まって、自分に見合うランクのクエストをこなして行くとギルドに認められてランクが上がるんだけど、魔道師の弟子というアリスちゃんの場合は、い

きなりCランクまで受けることができるの」


アリス(ミナさんって実は説明好きなんじゃないのかな?)


と、思ったアリスだったが口には出さなかった。


アリス「なんだかその話を聞くとちょっとずるいって自分でも思っちゃいますね・・・」


ミナ「まあそれが魔道師の優遇の一つだからね、中には不満を持ってる人も多いとおもうよ?でも実際魔道師になるにもある程度の実戦経験が必要だし、何か大きな問題が起こったら真先に動かないといけないし、だから戦力になるのは確実だしね、ちなみに魔道師になればその瞬間からBランクが与えられるよ~、そういえば優遇のことは知ってる?」


アリス「少しだけシステアさんに聞きました。」


ミナ「ならこれの説明はいらないかな?面倒だしね~」


アリス「は、はい・・・」


システア「話は終わったな?じゃあミナ、少し時間いいか?」


ミナ「おお!何々!もう上がりだから大丈夫だよ~?」


システア「ああ、実は、明日近くの森までピクニックをしようかと思ってるんだが」


アリス「え!?」


ミナ「ピクニック!?いいねいいね~!楽しそう!」


システア「お前との再会を祝って大自然の中で存分に羽を伸ばそうと思っているんだ、どうだ?明日時間あるか?」


ミナ「全然大丈夫!今から休暇申請するから!もし通らなくても無視するから心配無用!」


システア「受付としてどうなんだ・・・?まあいい、なら明日、北門の所に朝、集合でいいな?」


ミナ「よっし!任せて!絶対寝坊なんてしないから!」


と、ミナにピクニック《討伐協力》の約束を取り付けたシステアは、アリスを連れてさっさとギルドを後にした。


更新、遅くなってごめんなさい、出来れば1日1話投稿したい所なんですが、中々難しいですね、読んでくれている皆さん、ありがとうございます。少しずつでもしっかり書いていきます。

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