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無力な勇者(ヒーロー)


今回もシリアスです。


それでも良ければお楽しみ下さい。


前回のあらすじ

何故か一学年の男子に襲われる。

そして普段の冷ならしない行動を冷はとる。


<空き教室内>


~ヒート~

「いきなり何謝ってるだよ、意味がわからん」

屍をたくさんつくりあげた冷は俺を見るなり変な事を言ってきた。

「わからない…だけど…謝らなければいけない気がしたんだ…お前に…一生をかけて」

何それ。

「重いわ」

俺がそう言うとまた同じ事を冷は言う。


「ゴメン」


「………」

意味がわからん。

俺は今さらになって『今』の冷を確認する。

今の冷はいつものラブコメの主人公な感じではなくどっちかと言うと友の悲劇を止められなかった一人の男って雰囲気だ。

どこか落ち着いていてどこか悲しげな表情。

見た目も体のあちこちに古傷ができている。何故だ?

「その古傷みたいなやつはどうした。お前ほどの男がこんな雑魚に傷をおうとは思えん」

悟られないように俺は聞く、せめて謝った理由のヒントが欲しい…。

「これか?これはアルカディアでうけた傷だよ」


「はぁ?」

今なんて言った。アルカディアでうけた傷だと。

「何故今になって傷が戻ってる」

俺はつい聞かなければいいことを言ったしまう。

「それは秘密だ」

冷は冷静に答える。

「何故秘密にする」

いつもの冷ならひみつなんて親友同士無しだっという奴なのに。何故?

「お前には思い出して欲しくないんだ…」

思い出す…成る程。

「冷…ピースが現れたなしかも結構重要な破片ピースが」

俺がそう思い冷に聞くと冷は…

「そうだ…俺がどれ程無力な勇者ヒーローだったのか思い出したよ」

冷はそう言うと去ってしまった。



<足軽の部屋>

あの後授業は中断(自習なのだが)され最初に目覚めた部屋に戻り俺は自分のベットの上で考えていた。

「無力な勇者ヒーローねぇ」

俺は最後に冷が残した言葉が気になっていた、ほぼ確実にこれがピースだろうと思うのだが俺には反応しない。どうやら冷だけのピースのようだ、その証拠にリリィにこの言葉を言ってもピースは現れなかった…アリスには試して無い為確実にそうとは言えないが。

「古傷も思い出されるほどの記憶ピースとはなんじゃろう」


「久しぶりの登場だなぁ」

何話出てなかったっけ。

「それは言うな!!」


「良いじゃん魔法学校に入ってまだ1日なのにシリアスだぜ、ヤル気無くすわ~」


「メタ発言は止めるのじゃ!!」


「わかった」

俺はリリィにそう言うと今回のピースについてわかった事をまとめる。

①個人だけの物がある。

②人格に及ぼす物もある。

③記憶だけではなく体にも現れる。


「こん位かなぁ」

俺はわかった事をリリィにも伝える。

「やはり冷に直接聞いたほうがいいのじゃ」

リリィはそう提案してきたが…

「それで進めばどんなに楽か…」

俺はさっきから冷を探知系の魔法で探している事を伝える。見つかって無いことも…。しかもアリスの行方もわからず仕舞いな事も。

「正直八方塞がりだよ」

俺がそう言うとリリィは何故?と聞いてきた。


「わかんないアリスが消えたのも今の冷が味方なのかも…」


そしてあいつが自分は無力な勇者ヒーローと言ったピースが現れたのかも…。


「ほんと俺達二人はアルカディアで何してたのかも」


わからない。


今回は冷とアリスが一時的に物語から外れます。


魔法学校が終わるまでには復帰させるつもりです。


最後に今後シリアスパートが続くと思います、それでも良ければ次回で会いましょう。

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