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絶対に目立ちたくない異世界帰りの元勇者、幼なじみの配信で知らないうちに大バズり中~本人はネットにうとい陰キャなので、何も知りません~『読み切り版』

掲載日:2026/10/11




毎晩20時20分頃、3作品の連続投稿 2作品目!



 その日、ボサボサ頭に黒縁眼鏡という冴えない見た目の青年、『綾小路 菊之助』は、教室がいつもよりも騒がしいことに気がついた。



「マジこの動画やばくね!? 『黒衣さん』最強すぎる!」


「絶対上位の探索者だ! かっこいいよな!」


「でも元動画は削除されていて、残っているのは転載動画だけなんだって。また配信しないかな」



 一部の生徒たちが集まって、配信動画について話し合っている。


 どうやら、ダンジョン探索者の配信動画がバズっているらしい。



 だが、ネットに疎い菊之助には、実際にどんな動画が流行っているのか分からなかった。


 そこで彼は、隣の席の幼なじみ、『古屋野あおい』に尋ねてみた。



「おはよう、あおいちゃん。何か動画が流行っているの?」


「えっ、何が!? 黒服!? 何のこと!?」



 声をかけると、彼女は妙に挙動不審な態度で、過剰に反応して見せた。


 目を左右に泳がし、まるで赤子を抱くようにスマホをぎゅっと抱え込む。



(いったいどうしたんだろう……?)



 菊之助はあおいの不審な反応に戸惑いながらも、いつものように穏やかに微笑んだ。



「ほら、昨日僕らも初めてダンジョンで配信をしたでしょう? もしかしたら今流行っている動画が、何か参考になるかもしれないよ」



 菊之助とあおいも、配信者として活動している。


 活動歴はまだ一日の駆け出しだが、将来的には有名配信者となり、二人でタワマンに住むのが目標である、



 しかし、あおいは冷や汗を掻きながら、激しく首を横に振った。



「いやいや全然! 今流行っている動画は本当にくだらない動画だからまったく参考にならないよ! 私たちには私たちのやり方があるし、あとその動画は本当につまらないから、きくちゃんは見ないでね!」


「そうなんだ」



 あおいがそこまで言うのなら、本当につまらないのだろうと、菊之助は呑気に納得する。



「うん、絶対に見ないでね……!」



 どうにか誤魔化せたことに安堵しながら、あおいは頷く。


 そして彼女は、ほっと胸をなで下ろすと、手の中のスマホの画面を確認した。



 『アカウントの削除が完了しました』



(あぶなかった……)



 そう、今世間で注目されている『黒衣さん』の正体は、菊之助なのである。


 もしこのことがバレたら、菊之助は一気に有名探索者の仲間入りを果たし、自分のもとから離れていってしまうかもしれない。



(絶対に、きくちゃんにはバレないようにしないと……)



 あおいはスマホをぎゅっと握りしめ、昨日のダンジョンでの出来事を思い返した。



◆◆◆



 時間はさかのぼり、昨日のD級ダンジョンでの出来事。



「ちょっとちょっと、ストップ! きくちゃん、全然声が出てないよ」



 あおいはスマホの録画を一時停止し、菊之助に向かって言った。



 ダンジョン内での菊之助は、学校での地味な姿とは大きく異なる。


 黒のキャップにネックウォーマー型のマスク、テックウェア、そして複数の指輪がジャラリと通されたチェーンネックレス。


 本人曰く、その派手なファッションはストレス発散が目的なのだそうだ。



 その格好が配信映えするだろうと思い、あおいが菊之助を説得して配信に出させたのだが、配信上では緊張のため、ほとんど声が出ていなかった。



「はい、もう一回やるよ。挨拶して!」


「~~~~~っ!」



 再びカメラを向けられると、菊之助はあたふたと手を振り回してパニックに陥ってしまう。



「うーん、やっぱダメかあ……」



 あおいはカメラを止めると、残念そうに呟いた。


 菊之助も弱々しくうなだれ、しょんぼりと肩を落とす。



 菊之助は優しいのだが、配信や人前は苦手だった。



 その様子を見たあおいは、気を取り直して声をかける。



「よし、じゃあ、きくちゃんは喋らないキャラにしよう! 喋るのは私が全部やるし、きくちゃんは横でジェスチャーしてくれればいいからね!」



 あおいの励ましに、菊之助が目を輝かせた。


 それくらいなら大丈夫だと、グッドサインを作る。



 そして撮影が再開された、その時だった。



「グォオオオオオオオッ!」



 ダンジョン全体を震わせる咆哮。


 二人の前に、通常D級ダンジョン浅層ではあり得ない、オーラ値100を超える凶悪なモンスターが表れた。



 モンスターはギョロギョロとした眼であおいの姿を捉えると、飛びかかってくる。



 ダンジョン高校に入学したばかりのあおいでは、到底太刀打ちできない。


 一撃でも攻撃を食らえば、重傷を負ってしまうだろう。


 凶暴な鋭い爪が迫り来る。



 ――瞬間、菊之助の目から緩みが消え、その視線が鋭いものに変わった。



 彼はあおいをかばうように前に出ると、首のチェーンからスッとひとつの指輪を取り外した。



 彼が使うのは、この世界の誰も知るはずのない、『異世界帰りの元勇者』にだけ許された特別な力。



――パチンッ!



 菊之助が指輪を付けた指を鳴らした瞬間、モンスター周辺の空間そのものが切り取られた。



 『【絶対攻撃】空間断絶』。



 モンスターは悲鳴を上げる間もなく、一瞬で爆散。肉片となって消滅した。



 そして、恐怖で目をつぶっていたあおいのスマホには、「指パッチン一発で凶悪なモンスターを退治する、黒衣のイケメン男性」の映像が収められていたのだった。



◆◆◆



(失敗した。まさかこんなことになるなんて……)



 昼休み、未だ拡散され続ける動画を見ながら、あおいは自分の浅慮を後悔した。



 そもそも、彼女は休日に大好きな菊之助と会う口実として「配信ごっこ」をしていただけなのだ。


 有名になりたかったわけではない。



 もし世間が菊之助の真の価値に気づいてしまったら、自分以外の女の子や、大手事務所が寄ってきて、菊之助を奪っていってしまうかもしれない。



(そんなことは許さない。絶対……きくちゃんは私だけのものにするんだ……!)



 彼女は指先で、画面の中の菊之助をそっと撫でた。



 菊之助の姿を見ていると、『あの日』のことを思い出す。


 絶望の中にいた自分に生きる希望をくれた、世界で一番格好いい、あおいのヒーロー。



 あおいの頬がじわりと熱を帯び、その瞳に静かで濃密な感情が宿る。



(……誰にも渡さない)



 一人ぼっちになるのは、もう嫌だから。


 あおいが物思いにふけっていたその時だった。



「あおいちゃん?」


「ひゃあッ!?」



 突然声をかけられ、あおいは冷水を浴びせられたように飛び上がった。


 顔を上げれば、そこにはいつもの地味で優しい菊之助がいる。



「明日の配信はどうする? またダンジョンでやる?」


「え、あ、うん、そうだね! ダンジョンに行こうか!」



 慌ててスマホを隠しながら、あおいは高速で頭を回転させた。



(次の配信は絶対に……、絶対にバズらない企画にしよう! そうだ、ダンジョンの隅で『地味な野草をただひたすら仕分けする配信』なんてどうかな?)



 野草をただ黙々と仕分けする動画なんて、バズるわけがない。


 自分だったら二秒も見ないだろう。



 あおいは自らの発案した企画のつまらなさに、ニヤリと笑った。



 しかし、あおいの思惑とは別に、次の配信もまた、予想外の形でバズることになる。



◆◆◆




 二人がやってきたのは、D級ダンジョン『青の樹海』浅層。


 よくある森林タイプのダンジョンであり、危険なモンスターはまず出現することがない。



「よし! ここなら安全だし、人もいないね!」



 あおいはそう言うと、三脚にスマホをセットした。



 これから撮影するのは、誰も動画にしないであろう超地味企画「野草の仕分け作業動画」だ。



 黙々と野草を仕分けしている動画なんて、あまりにも地味すぎて、見ている人が可哀想になってくる。



「あおいちゃん、一応、雑草を集めてきたけど、本当にそんな企画でいいの? あんまり面白くなさそうだよ」



 菊之助が雑草の入ったビニール袋を手に、尋ねてくる。


 菊之助の言うことももっともだ。



 しかし、あおいはしれっと嘘をついた。



「当たり前じゃん! 今はこういう動画が流行っているんだよ!」



 彼女の目的は動画をバズらせず、菊之助と一緒にいること。


 むしろ面白くない動画の方が望ましいのだ。



「それじゃあ、いくよー」



 あおいは声をかけると、スマホの動画撮影ボタンを押した。



「はーい! タワマン目指して配信中のあーちゃんです! 今日の企画はなんと! 『ダンジョン内に生える野草の分別作業動画』でーす!」



 背後で、顔を隠した菊之助が、パチパチと手を叩く。



「今日は集めた野草を、ひたすら手作業で仕分けしていく様子を撮影しまーす! じゃあ黒衣のスタッフさん、お願いします!」



 合図された菊之助は静かに頷くと、地面に広げたシートの上で黙々と野草の仕分けを始めた。



 以降、本当に一言も喋らず、動かず、二人が野草を仕分けする様子が三時間ほど流される予定だ。



(ふふふ、完璧! こんな動画、バズるわけがない。再生数はよくても数十回。きくちゃんはずっと私だけのもの……!)



 あおいは菊之助の隣に座りながら、こっそりと笑みを浮かべた。



 彼女はバズらないのを確信していた。


 だから、それ以上配信の様子を確認しなかったのだ。


 それがどうなっているとも知らずに。



◆◆◆



 野草の仕分けを始めてしばらく経った後、二人の背後で騒がしい声が響き始めた。



「ギャオオオオオオンッ!!」


「おい、何やってんだよ!」


「押さえつけろ! 逃がすな!」



 先に気がついた菊之助が後ろを振り返る。



 すると、荒っぽい見た目をした男たちがモンスターと格闘していた。



 彼らはこの町に巣くう犯罪者集団『クムヨカ』。


 本来、禁止されているはずの、モンスターをダンジョン外に連れ出して売買を行う組織だ。



 昨日の、あおいと菊之助の前に急に深部のモンスターが現れたのも、この組織のせいである。



(なんだ、あれ……)



 菊之助は煩わしげな目で騒ぎを見つめると、念のため防御結界として『【絶対防御】神域結界』を発動させた。



 彼には異世界から持って帰ってきた特別な指輪が七つある。


 今回使用したのはそのうちの一つだ。


 その効果は、物理・魔法・空間衝撃の100%遮断・完全無効化。



 今回はさらに防音まで設定していて、菊之助はあおいのために快適な空間を作り出していた。


 そのため、あおいは何も気がつかず、野草を仕分けしていた。



◆◆◆



 犯罪者グループ『クムヨカ』とモンスターの闘争は、激しさを増すばかりだった。



「うわああああ! 駄目だ、抑えきれない!」


「ボス、もう捕獲は諦めましょう!」


「やかましい! 貴様らは死んでもいいから、こいつを捕まえろ!」


「ギャオオオンッ!!」



 暴れる巨大モンスターと、必死にそれを取り押さえようとする大勢の犯罪者。


 画面の奥で、命がけの死闘が繰り広げられる。



 配信の視聴者は息を呑んだ。しかし――。



 手前のスペースでは、二人が何事もないかのように、野草を選別し続けていた。



『この黄色い花がついた草はどっち?』


「あ、それは食用だよー」



 菊之助が喋る代わりにジェスチャーであおいに質問し、あおいがそれに答える。


 なんともほのぼのとした時間が流れていた。



 菊之助の【絶対防御】の結界が周囲に張られているため、後ろでどれほど騒ぎが起きていようと、二人には一筋の風すら吹き込まないのだ。



 異常な「画面手前と奥の温度差」に、視聴者の数が少しずつ増えていく。


 また、それに伴いコメントの数も増加した。



『後ろで死闘起きてて草』


『犯罪組織が命がけで戦ってる横で作業すなwwwww』


『バリアの強度どうなってんだよ!! 爆破の破片全部弾かれてるぞ!?』


『黒衣さん、一回も後ろ振り返らなくて腹痛いwwwwww』


『シュールすぎる神回きたあああああああ』



 同接数は5万人を突破していた。



◆◆◆



「ふぅ、やっと終わったー!!」



 集めた全ての野草の仕分け作業を終了し、あおいは歓喜の声を上げた。



「いやー、意外と時間がかかったね」



 あおいの言葉に菊之助がこくこくと頷く。



 話しながらあおいはスマホを手に取り、配信を終了した。


 そして、何気なく映った画面のコメントを見て、自分の目を疑った。



『クソ動画かと思ったら神動画だった』


『黒衣さんかっこいいし、隣の女の子も可愛い』


『チャンネル登録しました!』



 動画を絶賛するコメントがずらりとならんでいた。


 チャンネル登録者数もどんどん増えていく。



(な……野草の動画でバズってる!?!? いったいどうして??)



 信じられない思いだった。


 わざわざつまらない企画を選んだのに、二回連続でバズることがあるだろうか。



「どうしたの、あおいちゃん? 野草の分け方、間違ってた?」



 頭を抱えるあおいを見て、菊之助がのんきに尋ねる。



 その相変わらずの無知さと鈍感さに、あおいは脱力しながらも、どこか安心感を覚えていた。



(……はぁ。やっぱりきくちゃんは、きくちゃんだ。私が守って、世界から隠し通さなきゃ……!)



 あおいは密かな決意をすると、笑顔で言った。



「あはは……ごめんね、きくちゃん! 私、また操作間違えて『アカウント削除』ボタン押しちゃった☆」



【アカウントの削除が完了しました】



 あおいに躊躇はなかった。


 画面に真っ赤な文字が表示され、大バズりした新アカウントが一瞬で削除される。



 菊之助は驚いた表情で言った。



「えっ? また消えちゃったの? あおいちゃん、ドジだね」


「ううん! 失敗は成功の母だから! また新しい撮影、頑張ろうね!」



 あおいはそう言いながら、内心ではまったく別のことを考えていた。



(何度バズったって、その度にアカウントを消してリセットしてやる……! 絶対に私だけのものにしてやるんだから――!)



 だが、あおいの想いとは裏腹に、物事は簡単にはいかないようだった。



◆◆◆



 二人がダンジョンから出た時のこと。


 その姿を目撃した男子生徒がいた。



「……あいつ、同じクラスの古屋野と、綾小路……?」



 男子生徒は、菊之助がマスクを外しているところも、見ていた。



◆◆◆



 翌日、あおいはとある事情のため、いつもよりずっと早く学校へ来ていた。


  教室へ入った途端に、クラスメイトたちが、自分へ群がってくる。



「なぁ古屋野、この動画の黒衣さんの横にいるの、お前だろ!?」


「あの指パッチン男と知り合いなのか!?」


「ちょっと、あおいー! そんなイケメンと知り合いなら私にも紹介してよー!」



 ――こうなることを想定していたからだ。



 朝のホームルーム前、まだ数人しかいないはずの教室で、噂を聞きつけたクラスメイトたちが次々とあおいの机を囲み、興奮気味に詰め寄ってくる。



 あおいはクラスメイトたちの勢いに一瞬ひるんだものの、すぐに笑顔になり、パンッと大きく手を叩いた。



「ちょ、ちょっとみんなー、落ち着いてよー」



 周囲を巻き込むような明るく大げさな声と、身振り手振りを交えて大声で笑顔する。



「変な勘違いしないでよね! あれはダンジョンで偶然知り合っただけの探索者さん! 私も昨日初めて会ったから、正体は知らないんだってば!」



 あおいは笑顔のまま、クラスメイトの肩をポンポンと叩いてみせた。



「ほら、昨日は珍しい野草の分別作業をしてたらさ、親切なお兄さんが手伝ってくれたの! 私がこんな伝説の配信者さんと知り合いなわけないじゃない!」


「え、えぇ……? 偶然会っただけなのか……?」


「そうなんだよー、だからバズっているって知った時は驚いたよね。私もサインとかもらっておけばよかったなー」



 あおいの堂々とした態度と笑顔にのまれ、追求していたクラスメイトたちは次第に毒気を抜かれていく。



「なんだ、偶然か……」


「まあ、そうだよねー」


「っていうかさ、顔も知らない探索者に急に声をかけて一緒に動画撮るとか、古屋野さんコミュ強すぎだろ!」



 クラスメイトたちがどっと笑い、追及を諦めて自分の席へと戻っていく。



 その背中を見送りながら、あおいは胸の前で小さく手を合わせ、安堵の息を吐き出した。



(ふぅぅ……! どうにか切り抜けた……っ! 後はきくちゃんにも、余計なことを言わないように口止めをしておかないと……!)



◆◆◆



 その日、校門を通ろうとする菊之助の前に、すっと立ちはだかった人物がいた。



「よお、綾小路」



 急に声をかけられた菊之助は、ビクッと肩をふるわせる。



「……え? あ、うん。浅野君……だよね……?」



 声をかけてきたのは、同じクラスの男子生徒『浅野聡』だった。


 今まで話したことはなかったはずだが、いったい何の用だろうか。


 警戒する菊之助に、浅野はどこか値踏みするような目つきで尋ねた。



「お前さ、古屋野とよく話しているよな」


「う、うん。幼なじみだから……」


「ふーん」



 そこで浅野は一度会話を途切れさせ、じろじろと菊之助の姿を上から下までなめ回すように見た。


 菊之助は何事かと怯えを隠しきれない。



「俺さ、昨日、お前と古屋野がダンジョンから出てくるところを見たんだ」


「え……!?」



 浅野の言葉に、菊之助の心臓が跳ね上がった。



(み、見られていた……? 僕とあおいちゃんが? まずい、どうしよう……!)



 菊之助は、裏では派手な格好をしているのは、基本的にあおい以外には秘密にしているのだ。


 バレたところで死ぬわけじゃないが、何となく恥ずかしい。



 「どうしよう、どうしよう」と菊之助が内心で慌てていると、浅野はさらに追撃するように言葉を発した。



「単刀直入に聞くけど……、お前が黒衣さんなんじゃねえの?」


「え……?」



 しかし菊之助は、その質問に、急に困惑した表情になった。


 そして目をパチパチとさせて、逆に尋ねる。



「あの、黒衣さんって誰……?」



 ネットに疎い菊之助は、自分が黒衣さんと呼ばれていることも、黒衣さんが短期間に二度もバズったことも知らなかったのだ。



「え、知らないのか?」



 今度は浅野が驚く番だった。そして彼は懇切丁寧に、今話題の黒衣さんについて解説する。


 一通り説明を聞いた菊之助はうなずき、安心した様子で微笑みながら言った。



「浅野君、たぶんそれは人違いだよ」



 自分がそんな凄い人のはずがないと、菊之助は断言した。



「たぶん、浅野君が見た人たちも人違いじゃないかな」



 誤魔化すわけでもなく、菊之助は心から信じてそう言った。


 確かに自分とあおいは昨日、ダンジョンに行ったが、ダンジョンに行く男女などいくらでも居る。


 ネットで話題になったイケメンの男性が自分だとは、菊之助にはとても思えなかった。



「そ、そうなのか……?」



 菊之助のあまりに堂々とした態度に、浅野は困惑した。



 嘘をついているようには見えないし、言われてみれば遠目に見ただけで、目撃した二人組もあおいと菊之助ではなかったかもしれない。



「そ、そうか……。悪かったな、変なこと聞いて」



 そこで浅野は気を取り直し、どこかソワソワした様子で、もう一つの質問をした。


 彼には、こちらこそが本命の質問だった。



「でさ、ぶっちゃけ、古屋野って『そういう関係』の相手とかいるのか……? その、お前とか黒服の奴とか……」


「え、そういう関係って……?」


「付き合ってるのかなって……。お前、古屋野とよく話しているし」



◆◆◆



「付き合って……いる……?」



 菊之助はポカンと口を開けたまま、言われた言葉をそのまま繰り返した。


 まるでそんな言葉は初めて聞いたというような表情を見せる。


 そして、彼はふっと笑って言った。



「いや、僕とあおいちゃんはただの友だちだよ。付き合ってなんかいない」



 仲良くしてもらってはいるが、それは幼なじみの情けのようなもので、決して恋愛感情ではない。


 自分のような人間が、あおいの特別な存在になれるはずがないと菊之助は想っている。



 菊之助の言葉に、浅野は嬉しそうな表情を見せた。



「そうなのか?」


「うん、あの人、今は誰とも付き合ってないと思うよ」


「そうか。……じゃあ、俺がデートに誘ってもいいかな? 俺、実は古屋野のこといいなって、ちょっと思っていたんだ……」



 そこでようやく、菊之助は浅野が自分に話しかけてきた理由を理解した。



(浅野君があおいちゃんのことを……)



 ほんの少しだけ心がざわつく。


 だが、あおいが誰と付き合うのかということについて、自分に口出しする権利はない。


 それはあおいが自分で決めることだ。



「もし浅野くんがあおいちゃんと付き合いたいなら、僕は応援するよ」


「そうか、サンキューな!」



 菊之助の言葉に、浅野は笑顔でお礼を言うと、元気よくその場を去っていった。


 菊之助は何も言わずに浅野の背中を見送った。



◆◆◆



 一方その頃、クムヨカは窮地に立たされていた。



「くそっ! なぜ俺様が警察に追いかけられなければならんのだ!?」



 クムヨカのボス『魁(さきがけ) 豪徳(ごうとく)』は苛立ちを抑えきれず、アジトのデスクを蹴り飛ばした。


 A級探索者でもある彼の蹴りは、鉄でできたデスクをも粉砕する。



 犯罪は完璧に行われてきたはずだった。


 どれだけ失敗があっても、自分だけは捕まらないように状況をコントロールしてきた。


 それなのにどうして──。



「ボ、ボス、どうやらこの動画が原因のようですぜ」



 部下の一人が、おそるおそるスマホを差し出してきた。


 画面に映っていたのは、自分たちが違法にモンスターを捕獲している決定的な現場だった。



「なんだこれはぁあああ!?」



 怒りのあまり豪徳はスマホを強く握り締めた。


 ミシリと不穏な音が響き、ガラス画面にクモの巣状のヒビが入る。



「あ、ああ……」



 引きつった声を漏らした部下だったが、ボスの狂気的な視線に射抜かれ、即座に口をつぐむ。


 豪徳は壊れかけたスマホを部下の顔面に押しつけ、怒号を浴びせた。



「おい、どういうことだ、これは!? どうして俺様が映っている!?」



 部下は自分まで八つ当たりされるかもしれないと怯えながら答えた。



「ち、近くのガキが撮影していたみたいです。その動画がSNSでバズって、警察の目に留まったみたいで……」


「じゃあ、このガキが悪いんだな!?」


「は、はい、そうです!」



 豪徳の迫力に押されて、部下は答える。


 本来なら罪を犯した自分たちが悪いに決まっているのだが、この男に論理的な説明など通用しない。



「くそぉっ! このままで居られるか! 舐めたガキどもに報復にするぞ! 貴様ら、居場所を探してこい!」



 ボスの号令に従い、部下たちは一斉に散り散りに走り去った。



◆◆◆



 その日の放課後。



「きくちゃん、一緒に帰ろうー!」



 あおいが声をかけると、菊之助は慌てて「え、えっと……」と目をそらした。



「今日は、ちょっと、用事があるんだ。遅くなるから、あおいちゃんは先に帰ってて……」



 嘘をつくのは心苦しかったが、あおいを一人にするには仕方がなかった。


 自分が一緒に居ては、浅野が声をかけにくくなってしまう。



「そうなの? 分かった。また明日ね」



 あおいは疑うこともなく、笑顔で手を振り、一人で下校の途につく。



 その様子を確認し、菊之助と浅野はこっそりと目配せを交わした。



◆◆◆



 そして、放課後の駅までの帰り道。


 菊之助のおかげで好機を得た浅野は、意を決して、前を歩くあおいに声をかけた。



「あのさ、古屋野! 今度の日曜、二人でどこか遊びに行かないか?」



 周りの目を気にする余裕すらなく、浅野は弾けたように想いをぶつける。


 しかし――あおいの返答は、拍子抜けするほど即答だった。



「あ、ごめん! その日はちょっと予定入っちゃってて……!」


「あ……そっか。……なぁ、それって綾小路と――」



 浅野の脳裏に、いつもあおいの隣にいる菊之助の顔が浮かび上がる。


まさかとは思いつつも、胸を刺すような疑問を口にしようとした、その瞬間だった。



 キキーッ!!



 甲高い音を立てて、一台の黒いミニバンが二人の横に急停止した。



 中から複数の男たちが降りてきて、あおいに襲いかかる。



「きゃっ――!?」



 男たちが怪しげな薬品の染み込んだ布をあおいの口元へ押し当てた。


 一瞬暴れたあおいだったが、すぐに全身から力が抜け、眠るように意識を失ってしまう。



「おい、お前ら何を……!」



 浅野は突然のことに驚きながらも、あおいを助けようと声を発した。


 しかし、すぐに彼も後ろから近づいてきた男たちに羽交い締めにされる。



「おい、なんだよ、これ!? 放せよ!」



 浅野は抵抗しようとしたところで、頭をバットで殴られ、気を失った。



◆◆◆



(あおいちゃん、今頃どうしているかな……)



 あおいと浅野に配慮して時間をずらし、一人で駅への道を歩きながら、菊之助は二人のことを考えていた。



 浅野のアプローチが上手くいけば、二人は今度デートすることになるのだろう。


 ほんの少しの胸の痛みを覚えながらも、彼は二人の幸せを願おうとしていた。



 その時、菊之助の耳に衝撃的な会話が飛び込んできた。



「おい、聞いたか!? さっきそこで生徒が二人誘拐されたんだってよ!」


「女の方の名前は、古屋野っていうらしい。一年だって!」



 信じられない言葉に、菊之助の目が大きく見開かれる。


 彼はその男子生徒に掴みかからんばかりの勢いで詰め寄った。



「いま、なんて言った!?」


「うわっ!? な、なんだ、お前……!?」



 急に肩を掴まれて、驚く男子生徒。


 しかし、今の菊之助には相手を気遣う余裕などなかった。


 その眼鏡の奥の瞳には、いつものオドオドとした気弱な面影は一切ない。



「どこ? 連れ去られたのは!?」


「あ、あっちの角のところだけど……」



 男子生徒の言葉を聞くと同時に、菊之助は走り出した。


 彼の頭の中には、あおいのことしかなかった。



◆◆◆



 砂埃が舞う、薄暗い廃工場。



 気がつくとあおいは、手足を縛られ、冷たいコンクリートの地面の上に転がされていた。


 口には布を噛まされており、声を出せない。



「気がついたか……」



 声がした方に目を向けると、凶悪な顔をした大柄の男がいた。



 身長は二メートル近くあるだろう。


 鍛え上げられた肉体は同じ人間とは思えないほどデカく、大木のような巨大な腕には入れ墨が彫られている。



 周囲には他にも、荒っぽい風貌の男たちが武器を構えて立っている。


 大柄の男はゆっくりと近づいてきた。



「『ダンジョン配信者のあーちゃん』だって? 随分舐めた真似してくれるじゃねえか」



 何のことか分からず、あおいが困惑した目をすると、男──豪徳は説明するように言った。



「お前が俺たちの動画を撮ったせいで、俺たちは警察に追われる身になっちまったのよ。可哀想だと思わねえか?」


「ボス、長居は危険ですぜ。ここにも警察が──」



 進言しようとした部下が豪徳に近寄った瞬間。



「俺様が話している最中に割って入ってくるんじゃねえ!」



 ドゴォッ!!



 豪徳の岩のような拳が容赦なく部下の顔面を撃ち抜いた。


 部下は吹き飛び、数メートル先の壁に激突して動かなくなる。



 「ひっ……!」



 目の前で繰り広げられた理不尽な暴力に、あおいは息を呑んだ。



 しかし、さらに悲惨な光景があおいの視界に入り込む。



 武器を持って立つ部下の後ろの方に、浅野と、それ以外にも何人かの男たちが縄で吊り下げられていた。


 全身あざだらけでグッタリとしており、何度も殴られた様子がうかがえる。



(あの人たちは……?)



 あおいの視線に気がついた豪徳が、楽しげに口端を歪めた。。



「ああ、あいつらは、俺様が『黒衣さん』を連れて来いと言ったにも関わらず、別の男を連れてきた。そのお仕置きで今は吊り下げている。男は紛らわしかった罰だ」



(そんな理由で人を……!?)



 理解できない狂気に、あおいは背筋が凍りつくのを感じた。


 その怯えた表情に、豪徳は下卑た笑みを見せる。



「安心しろ、これからお前もそうなる。……そうだな。まずは裸に剥いて、動画でも撮るか。よかったな、さらに人気者になれるぜ」



 卑劣な手が伸びてくる。



「んん――っ!!」



 あおいは必死に体をねじらせて抵抗しようとしたが、叶わない。


 彼女は絶望に包まれながら、ぎゅっと強く目を閉じた。



◆◆◆



 あおいの身体に豪徳の手が触れそうになる、その時だった。



 ─バァアアアアンッ!



 突然、廃工場の扉が、大きな音を立てて吹き飛んだ。



「何だ!?」



 豪徳が叫び、部下たちも一斉に武器を構える。



 そこに立っていたのは、一人の黒服の男だった。


 黒のキャップ、テックウェア、ネックウォーマー型のマスク、指輪の付いたネックレス。


 変装をした菊之介の姿だ。



「(きくちゃん……!)」



 あおいは菊之助の登場に、目を見張った。



 まさか菊之助が来るとは思わなかった。


 嬉しい反面、危険だという不安が胸を締め付ける。



 あおいの反応を見て、豪徳にも目の前の男が誰か分かったようだった。



「そうか、お前が黒衣さんか。どうやってお前を探そうか悩んでいたところだ。会えてうれしいぜ」



 菊之助は豪徳の言葉を無視して、無言で一歩ずつ歩み寄る。


 その大胆不敵な態度に、豪徳は苛立ちを見せた。



「やっちまえ!」



 号令に従い、部下たちは一斉に菊之助に襲いかかる。


 しかし菊之助は慌てず、指を鳴らした。



 ──パチンッ



 『【絶対攻撃】時空断絶』。



 その効果で空間が切り裂かれ、衝撃波が発生する。



「「ぎゃあああああ!?」」



 部下たちは一斉に吹き飛ばされ、壁にたたきつけられた。


 たたきつけられた部下たちは、誰一人として起き上がらず、ピクリとも動かない。



 その様子に、豪徳は驚愕の表情を浮かべた。


 しかしすぐにニヤリと笑うと、菊之助へと向き直った。



「なるほど、なかなか良い『固有天賦』を持っているみたいじゃねえか!」



 固有天賦とは、探索者が持つ特殊な能力だ。


 運良く強力な固有天賦が手に入れば、それだけである程度の実力者になれる。



「お前、俺の下につかねえか? こんな小娘よりいい女を、いくらでもくれてやる!」


「……悪いけど」



 そこで、ようやく菊之助が口を開いた。



「僕はあおいちゃんが居ればそれでいいんだ」


「へっ、そうかよ、ガキが!」



 豪徳は懐から拳銃を取り出すと、いきなり連射した。



 狙いは菊之助ではない。


 周囲に設置された、爆薬の詰まったドラム缶である。



 銃弾が着弾した瞬間、凄まじい爆発が巻き起こった。


 爆風と爆炎が菊之助を飲み込む。



「(きくちゃんっ!?)」



 あおいは布で塞がられた口から、声にならない声を発した。


 その横で豪徳が高笑いをあげる。



「ハーハッハッハッ! 俺様に逆らうからこうなるんだ!」



 しかし、その笑いも長くは続かなかった。


 炎の中から、菊之助が悠然と歩み出てきたからだ。



 『【絶対防御】神域結界』。



 いかなる攻撃も菊之助には届かない。


 予想外の結果に、豪徳は少しだけ焦りを見せた。



「な、何だ、貴様は!? 貴様の能力は、さっきの衝撃波じゃないのか!?」



 異世界帰りの元勇者である菊之助が使うのは、異世界での魔法であって、固有天賦ではない。


 しかし、豪徳にそんなこと分かるはずもなかった。



 一歩、また一歩と、菊之助が歩み寄る。


 その度に、豪徳の身体から汗が噴き出す。



「くっ……、こ、この俺様が……! うぉらあああ!」



 ついには堪えきれなくなり、豪徳は拳銃を菊之助に向けて乱射した。



 しかし、銃弾は菊之助には一発も当たらなかった。


 銃弾は全て菊之助の手前で止まり、地面に落ちるだけである。



 すぐに銃は弾切れになり、引き金を引いてもカチ、カチという音だけになる。



 菊之助はさらに一歩近づく。


 豪徳は「ひっ」と小さく情けない悲鳴を上げた。



 そして、次の瞬間、豪徳はあおいを人質に取り、ナイフを首元に突きつけた。



「フハハハ、馬鹿め! こっちには人質がいることを忘れたのか! おら、動くな! 動いたらこの女が──」



 瞬間、豪徳の腕の中からあおいの姿が消えた。



「大丈夫? あおちゃん」



 声をかけられ、あおいは、自分が菊之助の隣に立っていることに気がついた。



 手足を縛っていた縄も、口を塞いでいた縄も、外されている。


 あおい自身は何もしておらず、また、その距離は10メートル以上あり、一瞬で移動できる距離ではない、



「な、何をした!? なぜ?」



 人質を奪われ、狼狽した豪徳がヒステリックに声を上げる。



「『【絶対停止】局所刻停』。時間を停止する魔法だよ」


「時間停止だと!? それに魔法? ふざけるな! そんなものがあるわけないだろう!」



 必死に叫ぶことで、豪徳は目の前の現実を否定しようとした。


 しかし、そんなことで、菊之助がいなくなったりはしない。



「くっ……、こうなったら……!」



 追い詰められた豪徳は、ついに切り札の固有天賦を発動した。


 みるみるうちに彼の身体が大きくなり、巨大な魔人へと変貌する。



「フハハハ、俺様はA級探索者だ! 貴様如きに、敵う相手ではない!」



 そう言って、渾身の右ストレートを放つ。


 常人であれば、全身の骨がバキバキに砕けるであろう強力な一撃。


 だが、結局はそれさえも、菊之助の【絶対防御】の前に、容易く防がれてしまう。



「くっ、ま、待て……!」



 能力を解除した豪徳の顔が、恐怖に染まる。



 今までにこんな敵はいなかった。


 爆発を切り抜け、銃弾を防ぎ、人質を奪い、自分の固有天賦を使った攻撃も無効化するなど、常識外れにもほどがある。


 勝てるわけがない。



 一歩ずつ、菊之助が近づいている。


 豪徳には、それが死神の足音のように聞こえた。



「わ、分かった、金をやろう! 俺様はA級探索者だからな。結構稼いでいるんだ! それとも、地位はどうだ? 俺様が紹介すれば探索者協会本部の幹部にだって会えるぞ!?」



 菊之助が歩みを止めることはない。


 豪徳は半狂乱になりながらも必死に叫ぶ。



「そうだ、お前を俺様の右腕にしてやる! お前が俺様と一緒になれば、この国を支配することだって……!」


「──何をもらえたところで」



 豪徳の隣まで来た菊之助は、相手の肩に手を置いて言った。



「僕はこれ以上、君の話を聞くつもりはないよ」



 そして、最後の魔法を発動する。



 魔法の名前は、『【絶対死滅】終焉宣告』。



 本気でやれば、相手を死に至らしめる魔法だ。


 濃厚な死の気配が、豪徳を襲う。



「あ……、が……」



 豪徳は恐怖のあまり失禁し、気を失った。



 こうして、あおいの誘拐事件は幕を閉じた。



◆◆◆


 事件から数日後。


 午後の日差しがやわらかく差し込む、レンタルルーム。


 あの緊迫した廃工場での事件が嘘だったかのように、室内にはいつもののんびりとした空気が流れていた。



「そういえばあおいちゃん。浅野君は、来週には退院できるんだって。無事で良かったね」


「そうなんだ。またお見舞いに行かないと」



 スマホを三脚に設置しながら、あおいは菊之助に返事をする。



 事件後、二人は定期的に浅野のお見舞いに行っていた。


 あおいが菊之助と二人でお見舞いに行く度に、浅野は嬉しいような嬉しくないような微妙な顔をするのだが、菊之助には意味が分かっていないようだった。



 配信準備が整ったところで、あおいは開始ボタンを押そうとして、ふと菊之助の方を振り返る。


 大好きな幼なじみの顔を見つめて、あおいは笑顔で言った。



「きくちゃん、私たちずっと一緒に配信してようね」


「うん、二人でタワマンに住む夢、一緒に叶えようね」



 まっすぐに見つめてくるあおいに、菊之助も優しい笑顔を返した。



 あおいには、タワマンなんか必要ない。


 彼女の夢はもう叶っているのだから。



 そしてそれは、実は菊之助にとっても。



 二人の奇妙で、だけど最高に幸せな日常。


 それはきっとこれからも、何一つ変わらず続いていく。



 二人の絆は永遠なのだ。



 ちなみに、その日の動画は、マスクをした菊之助が黒衣さんに似ているとプチバズしたので、あおいは即座にアカウントごと削除した。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


以下のスケジュールで、読み切り作品を3作品連続で投稿する予定です!



【3連休 投稿スケジュール】



•10月10日(土)20時20分頃


役立たずガチャスキルの没落少年、お嬢様と『恋人ごっこ』クエストを攻略したら世界最強の探索者に覚醒してしまう ~ただの契約関係のはずが、本気になっていく彼女と俺~



•10月11日(日)20時20分頃


絶対に目立ちたくない異世界帰りの元勇者、幼なじみの配信で知らないうちに大バズり中~本人はネットにうとい陰キャなので、何も知りません~



•10月12日(月・祝)20時20分頃


追放された底辺探索者のやり直し学園生活~10年前に戻った俺は、スキルボードと未来の知識で無双する~



【今後の連載化について】


皆様からの評価によって、今後の展開を決定します!



★ 1位の作品 ➔ 12月中旬より「長編化(30話以上)」して連載決定!


★ 2位の作品 ➔ 12月上旬より「中編化(10話程度)」して連載決定!



※評価の集計締め切り:10月18日(日)正午まで



「この続きが読みたい!」「連載で追いたい!」と思ってくださった方は、ぜひ作品ページ下の評価で応援していただけると嬉しいです!


皆様の応援を心よりお待ちしております。

よろしくお願いします!

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