表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/121

24-1

「――これで終わりです!」


 モルティナの鎌から光の刃が走り、スモールゴーレムが石片となって砕け散った。

 粉塵の向こうで、怯えた人々が息をのむ。


「もう大丈夫ですよ。」


 振り返って、モルティナは優しく微笑んだ。

 その優しい笑顔に、子どもたちの強ばっていた表情が少しだけほぐれる。


「ありがとうございます!」


「お姉ちゃん……この街……どうなっちゃうの?」


 少女が泣きそうな声で問いかけた。

 モルティナは一瞬だけ空を見上げる。遠くで赤い閃光が揺れていた。


「……大丈夫。きっと、あの人がこの街を――助けてくれるから。」


「え……?」


 焦げた風が通り抜ける。

 その中に、祈るような声が静かに響いた。


「未来で――"勇者"となる人が。」


(「きっと大丈夫……タイガさんたちなら――勝てる。」)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ