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17-4

「ただいまー」


 扉を開くと、クラッカーが弾けるような音がした。


「おめでとー!」


「おめでとうございます!」


「……え、えー! な、なんのお祝いー?」


「何よ、そのわざとらしい反応は! アンタの完全復活祝いに決まってるじゃない!」


 悪魔から教えてもらったから……なんて、口が裂けても言えない。


「カグラも本調子っぽいな!」


「おかげさまでな。今日は腕によりをかけて作ったから、たくさん食べてくれ。」


 こんな日常が、少しでも長く続いてほしい――そう、思っていた。

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