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17-3

「――ハアハア……」


「うむ。一日目でこの成長……上出来だ。」


 カシオがニヤリと笑う。


「……ん? タイガ、少し先の未来が見えたのだがな……レイとかいう女神が――――」


「わかった! わかったぞー! 何も言わないでくれ!」


「いや、貴様の快気祝いをしようとしている。」


「……え?」


「ただ……色々と問題ありだからな。リアクションをちゃんとしてやれ。」


「お前って、なんだかんだで優しいよな……」


「いや、貴様には見返りとして、吾輩の夢のために付き合ってもらうぞ。」


「夢?」


「そうだ。吾輩の夢はな、モルティナの店を繁盛させることなのだ。」


「契約だから……か?」


「あいつへの恩返しのためだ。あれでも、あいつは命の恩人でな。」


 カシオは小さく笑った。


「悪魔にしては、おかしな夢だろう?」


「……いや、悪くないと思うよ。」


 そのとき初めて、俺は“悪魔”という存在を少しだけ信じられた気がした。

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