表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/111

10-1

「タイガ! クエストに行きましょう!」


 ルミネルの声で起こされる。時刻は十三時……


「ルミネル。俺はもう少し寝る……」


「カグラー! ちょっと来てください。この男を一緒にしばきましょう。」


「うむ、わかった。」


 ジャラ、と鎖の音がした。


「わかった! わかったから! 起きます。起きますからー!」


 俺は小金持ちになってからクエストに行く気が少しずつ薄れていた……だって、家もあるし、金もある。ならば、わざわざ命をかける気はしない。

 ――それでも魔王は倒さないとな、と思っていたのだが……


「いやよ! もう楽して生きていきたいの! クエストなんて危ないことしないで家でゴロゴロしてたいのお!」


 はい、女神様がこんな感じなんです。


「な? こんなの見たらさ、クエスト行く気もなくなるだろ?」


「まあ、タイガの言うことも理解できないことはないのですが……」


「ああ、それはお前の言う通りなのだが……」


「二人も、家でダラダラしたらいいじゃない!」


 このぐうたら自堕落女神が!


 そのとき、ルクスがちょうどリビングへやってきた。


「ルクスからもこのダメ男とダメ女になんか言ってやってください!」


「あはは……ルミネルも僕に難題をくれるねー。じゃあさ! クエストじゃなくて――ピクニック行かない?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ