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「タイガさん! 今日は何を作るのかしら!」
「卵焼きとかはどうだ? 今ここに余ってる材料でも作れるしさ。」
「それはいいわね!」
「いいか? よく見て覚えろよ? それ、じゃあ――」
俺は卵焼きを作っていく。それをいつになく真剣な眼差しでレイが見つめる。いつもこんなに勤勉ならいいのになと思うが、それほどまでに彼女は本気なのだ。
「完成だ! やってみろ!」
「わかったわ!」
レイは卵を割るときに、殻が入ったりしている。
つたなくも丁寧に作っていく。
「で、できたあ!」
レイは子どものように喜ぶ。
その卵焼きは少し焦げていた。
「もしかして、ベストタイミングだったりしますか?」
ルミネルが帰ってきた。
「いい匂いだな。」
「お風呂場までいい匂いがしてきてたよ!」
カグラとルクスの二人もやってきた。
「時間的にもそろそろ晩飯に――」
「ねえ! ルミネルたちも作ってみない!?」
レイがそう言った。
「ああ、それは面白そうだ!」
「いいね! やろうか!」
「ふっふっふっ! 私の料理センスを見せつけてあげましょう!」
みんなが思い思いに作っていく――
「私のやつ、すごく美味しいわよ!」
「絶対に私のやつが一番美味しいです!」
「いいや! 僕のだよ!」
「たまにはこんなのも悪くはないな。」
全員が自分の作ったやつが一番美味しいと言い張る。
こんな楽しい暮らしがずっと続いてほしい、そう思う。
「――俺のが絶対に一番だ!」
【あとがき】
異世界と料理の組み合わせが好きです、どうもやまぬこもちです!
言いたいことは一つだけ!
飯テロがしたい! 以上です!!
それではまた次回!
感想などなどお待ちしてます!




