表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この異世界は、ヒーローでありふれている!  作者: やまぬこもち
第26話『聖人領主アルフォンス・リーベルト』
102/111

26-1

――冒険者ギルド


「あ、タイガさん! おはようございます!」


「ミリアさん、あの……以前話してた"メガエル"討伐クエストなんですけど――」


「あ! その前に! この街の領主様から伝言が――」


「……え?」


 ミリアはいつも通りの笑顔を浮かべていた。

 だが――その笑顔の奥に、ほんのわずかに“緊張”が混じっていた気がした。


「読み上げますね! えっと――」


 ミリアは手紙を読み上げ始めた。


『エンドウ・タイガ様。この度の魔王軍幹部第七将軍ベルフェゴール討伐おめでとうございます。これを祝して、我が屋敷へ招きたいと思う次第であります。よろしければ、いらしてください。 ――スウェリア地区領主リーベルト家当主 アルフォンス・リーベルト』


「……領主が、俺たちを?」


 思わず言葉が漏れた。

 祝いの言葉にしては、どこか――重すぎる。

 そして何より、俺たちのような駆け出しパーティーが領主に呼ばれるなんて、普通はありえない話だ。


「報酬などの話もあるかと思いますので、ぜひ。」


 ミリアはそう言うが……なんか――異世界の貴族……それに領主なんてロクでもないやつばかりなイメージがある。


「タイガさん? どうしますか?」


「レイたちに相談してから決めます。」


「そうですね……それがいいと思います!」


 ……どうせ行ったらロクなことにならない。

けど……報酬って言葉には勝てないんだよな――


「――もちろん行くに決まってるわ!」


 ……ですよね。やっぱりそうなるよな――


「この街の領主の悪い噂は聞いたことがない、私は賛成だ。」


「カグラがいいなら、僕もいいよ!」


「私はどちらでも構いませんよ。」


「んじゃ――行くか! リーベルト家へ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ