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エッセイ3

衝撃的なあだ名

作者: 七宝

 先日、Eという狂った友人の家に行った。Eは名古屋のマンションに1人で住んでいて、月に1〜2回遊ぶ仲である。


 その日はクソ小さい人生ゲームをやったり、嘘の話で盛り上がったり、戦ったりして遊んでいた。


 11時を過ぎた頃にEが「腹を満たしに参ろうぞ」と申したので、拙者は「うむ」と返答し、上着を着込んだ。


 外に出ると、向こうからマダムが歩いてきていた。

 Eはそのマダムを見るなり「あ」と声を発し、顔を少しだけ私の方に向けて、


「木村先輩のおばさんだ」


 と呟いた。


 木村先輩のおばさん。


 ⋯⋯木村先輩のおばさん?( ˙-˙ )


 木村先輩のおばさんと我々の距離が会釈圏内に入ったと思われるタイミングで、2人は同時に軽く頭を下げた。ので、私も便乗した。


 木村先輩のおばさんについてアレコレ聞きたいモードになっていた私は、ちらちら後ろを確認し⋯⋯いない!?!?


 すれ違ってから10秒くらいでこつ然と姿を消してしまった木村先輩のおばさん。


 ともかく、いなくなったのであればEに質問し放題だ。私はさっそく疑問をぶつけた(生まれてすぐにぶつけてもらえてよかったね)。


「木村先輩って、○○○○(Eが働いているお店)の先輩?」


「そうだよ」


「の、叔母さん?」


「いや、あの人は"木村先輩に似てるおばさん"」


「木村先輩に似てるおばさん!?」


「うん。同じ階に住んでて、たまに挨拶するの」


「木村先輩に似てるおばさんのこと、木村先輩のおばさんって呼んでるんだ」


「うん。こうやって改めて言われるとすごいこと言ってるね、私」


「本人が聞いたらビックリするだろうね」


「ゼハハハハ!」


「フェーッフェッフェッフェ!」


 その後、2人でうどーなつの話をしながらミスドに向かった。

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― 新着の感想 ―
笑った! 完全に想像の範疇を超えてました! ※最初、タイトルを見て『ゴリライモ(○根性ガエル)』『ブタゴリラ(○テレツ大百科)』とかを想像してしまった自分を殴りたい。
ええ御友人でんなぁ♪
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