表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたとみた、あの星空に。  作者: 半崎いお
16/32

馬車に揺られて


きがついたら、めちゃめちゃぶっとい鉄格子の中、だった。



どうやら私はやたらと堅牢な檻の中にいるようだ。

この檻の格子、私の手首くらいの太さあるんじゃない? こんなの初めて見た。

ガタゴト、揺れているってことは、うん、音も聞こえる。

ここは馬車の中かなんかだ。


後ろ手に何かで拘束されていて起き上がることができない

どれだけの時間こんなふうに転がされていたんだろう

床にごろんと置かれたような状態では揺れがダイレクトに当たってきて、結構痛い。

下には古毛布みたいなものが一枚あるとはいえ、これは絶対アザになっている。

体勢をちょっと変えたくらいでは、この不快感は回避できないようだ。


足首も拘束されている。

何やら透明の、氷のような硬い何かでがまとわりついて固められているような状態

指はちょっと動かせるし、不快感もない

けれど硬くてゴツゴツした丸っこい岩の靴をはかされているみたいになっている

痛くも冷たくもないけど、歩くのは難しそうだし、走るなんてこれじゃあ無理だ。

ご丁寧に、床の真ん中から伸びている鎖で繋がれてすらいた。

この檻の真ん中付近からは動けないようになっている

これは、私を絶対に逃したりしたくないってことなんだろうな……


なぜだか、気持ちは非常に冷静になっていた

ジョルジェさまがいまどうなっているんだろう、とか

あの、転がっていった腕とか

シェリスの血とか

いろいろなものが頭に浮かんではくるけれど

一枚、透明なベールに覆われてしまったかのように、現実感が失われていた

“わるい夢だったんじゃないか“ なんて、ちょっとどこかでおもってる


悪い夢ほど現実だったりするって、あれほど思い知ってきたのにね



ため息をつきながら、あたりを見回す

こんな状況でできることなんて、

少しでもいたくないようにするとか

周りを見回すこと、くらいしかないよな



馬車の音だけが、ひたすらに響く

なんの正確な情報もない、移動。

ジリジリ、じわじわ広がっていく不安感を受け止められるだけの余裕はない





そんな静寂はすぐに壊れてしまった

最初は、ほんのり遠くでなにかさわぎかな?くらいだったのだが

喧騒、が

明らかに、近づいていたのだ。


馬車の中からは何も見えやしなかったけれど、明らかに、大勢の人の声が、してきた

しかも、非常に興奮した、それが

叫びと、喧騒、金属の、音


多くの人が、大挙して押し寄せてきているような、それだ

……私を助けにきてくれているわけではない。ありえない。

私と言う存在が知られているわけはない

じゃあ、この状況、まずいんじゃないの?



耳を澄ます。

だんだん、声は大きくなってきている

明確に、こちらに近づいている。

どうみても襲撃的なやつだ。




やばいよね、まじで。

これ、どうみても逃げられないじゃん私。



ここで終わりかなぁ、



次回は20:00投稿の予定です(今回短かったので!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ