表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
囚われの神  作者: 色葉ソラ
6/7

episode.5 人の心

シェルさんと一緒に冒険者ギルドに向かう道中。


「シェルさん。あれなんですか?」


「あれはこの国の王様のお城ですよ。」


「へぇぇ。」


この国は王政らしい。


「つきましたよ。」


「え?ここが冒険者ギルド?全然それっぽく見えないんだけど。」


「冒険者ギルドだよ。見た目はちょっと暗めだけど、ほんとだよ。」


闇の組織の建物みたいな感じだが、冒険者ギルドらしい。


「じゃあ入りましょう?」


「あ、わかった。」


「え?ここほんとに冒険者ギルド?」


いかにも盗賊っぽい悪人みたいな人達が沢山いる。


「そいつが例のバケモンか?」


「はい、サニスさん…。」


やっぱりハメられたようだ。


「じゃあさっそく試してみるか。」


バリィィン!!


サニスはいきなり酒瓶で殴ってきた。


「いてぇぇぇぇ!」


『体の再生成を始めます。』


『体の再生成が完了しました。』


「すっげぇ。ほんとにバケモンじゃねぇか。こんなんでピンピンしてるなんて普通じゃねぇぞ。」


悪びれもなく罵ってくれた。


「とりま眠らせるか。」


「シェラァ!注射を入れろぉ!」


「わかりました…」


ぐゔぉぉ…


僕は泡を吹いて倒れた。




「おきろ!起きるんだ!お前!早く起きろ!」


「あぁ…?えっ?ここどこ!?」


明らかに拷問器具らしきものがそこら中に置かれていた。


「さっそく拷問開始ぃ〜!」


ノコギリのようなものを手に取り、僕の腕を切り上げた。


「いてぇ…いてぇ…」


こうなるなら、いっそ死んだ方がマシだとも思った。


僕は死なない…死ねない…。

僕は死なないように作られている。


『体の再生成を始めます。』


『体の再生成が完了しました。』


『体の再生成を始めます。』


『体の再生成が完了しました。』


『体の再生成を始めます。』


『体の再生成が完了しました。』


     ・

     ・

     ・



一生終わらないと思っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ