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ステラの箱庭  作者: Arisa
フェリシアはぶち壊す
54/57

201910140730

「はい、これがユイシアさんのペガサスです!」

「ありがとう」

「では、ミロアルへ出発!」

あ、音速を出さないようにペガサスに指示したので、ユイシアさんでも耐えられると思いますよ。


そしてもう一つ、魔物といえばこれ。

「そうだ、ユイシアさん。あなたにも、専用の"メイドドール"を作ってあります。」

「メイドドール?」

そう、メイドドールは魔力をアシストをしてくれるので、魔力のあまりないユイシアさんにとってはとっても有利になると思って作ってあげました。

メイドドールはユイシアさんの部屋にあるドールと類似しているので、一緒においても問題ないと思いますよ。

・・・とは言ってもユイシアさんの場合"創造"しか使えないんだけどね。

それでもユイシアさんなら、きっとこれから魔法も覚えそうなので。


ミロアルに到着!

ユイシアさんあんぐりです。

「なんだよこの速度、軽く800km/h超えていなかったか?あのブラックドラゴンよりも早かった・・・」

まあ私の場合、これくらいの速度の方が楽しいんです。


さてと、門の警備の人は当然ながらあんぐりしてました。


ミロアルの冒険者ギルドの依頼も確認。

まあ、今日依頼のあった二つのダンジョン攻略依頼は、今日のうちに私たちが依頼達成しましたよ。


流石にユイシアさん、明日はお仕事らしいです。

次会えるとしたら19日ですね。


----


そして次の日。

この日は私は書斎でPCで色々やっていました。

スマホをPCと同期させて写真加工もできるようになったりもしました。


すると、ユイシアさんからチャットが来た。

「フェリシアー。この前撮った二つの動画をアップしたよー。」

「動画編集が完了したんですね!では私も早速みてみます」


すごかった。

本当にあのプロのPVにそっくりなのだ。

ユイシアさん、こういう仕事もやっているんだろうか。


そういえば私、ユイシアさんの本当の仕事を聞いていなかった気がした。

「そういえば、普段どのようなお仕事をされているんですか?」

「普段はウェブサイトの制作かな。普段君たちがインターネットで見ているやつ。あれだよ」

「すごいです!」

「他には動画作成に、それにあった音楽作成もサブでやっているかな」

やっぱり動画も音楽もプロの方だったんですね。

「どうりで、あのPVに負けない完成度・・・やっぱりすごい」


---—


で、19日はまたユイシアさんの家に行ったりしました。

その日の夜。私たちはステラ・ホームにユイシアさんを誘いました。

遅れてしまったんですが、ちょっとしたプレゼントをしたかったんです。


ユイシアさんは運動をするときは基本お団子にするみたいですが、セットに時間がかかりそうでした。

「これ、あげます」

「これって、君と同じ髪留め?それも二つ」

「そうです。ぜひ使ってみてください」


———————————————————


そしてひなたちゃんと話していて、その流れでステラ・ホームへ招待しちゃいました。


「そうそう。私から渡したいものがありました」

私はアイテムボックスからあるものを出しました。

「これって、フェリちゃんが着てたワンピースじゃないの」

「これ、あげます」

まあ新たに創造したんですけどね。

「ありがとう!」

喜んでくれました。


「そ・れ・でね、エミもユイも言っていたけど、風呂がすごいと聞いたけど」

あ・・・みんなから聞きましたね、これは。

「えーっと、せっかくなので入ります?」

「やっぱりフェリちゃんはそう来ると思ってた」

ということで。脱衣所へ向かいます。


ひなたちゃん、見惚れてますね。

「なんかフェリちゃん、今日のコーデ日本というか海外の感じだった。」

ふふ。私、今日のコーデ結構背中や胸元を出してるんです。これ、地球でも日本以外のところを参考にしたんです。いいでしょ。

これでも3枚重ね着していて、組み合わせでダイヤ状に背中を出しているんです。

「確かに日本だとあまり見ませんね。」


まずは、水色のクロップド(へそより上の丈)の長袖カーディガン。

首あたりから逆V字になっていて背中が空いていて・・・前のボタンは閉めてません、あえてです。

私はカーディガンを脱ぎます。

そして白いノースリーブのタンクトップで、ショートパンツがほとんど隠れるくらいのロング丈なんです。

これも後ろが深いV字になっていて、腰あたりまで背中が空いてます。

しかも、前はV字でアンダーバスト下あたりまで空いていて、下に着てるホルターネックがちらっと見えるんです。

これも脱ぎます。

「フェリちゃん、これって一体・・・これ後ろが紐だけじゃないの。サイドもほとんど肌が出ている。」

そうなんです。

この黒いホルターネックトップスの後ろは、首紐の他は腰あたりにある紐一本だけなんです。

私はひねりとして、デニムのベルトループにその紐を入れて結んでいます。


「しかもこれ、かなり胸元が空いてる・・・」

そうなんです。これ胸元がへそが見えるくらいV字に空いているんです。


「フェリちゃん・・・このままちょっと座ってみて?」

「はーい」

「・・・ふふ。後ろ姿が上半身裸に見えるよ、これ。」

「そうでしょ。」

これ、私なら人前で普通に着れますよ。


地球の日本以外の人たち、背中が全部空いていたり、サイドが紐だけしかなかったりするような服、それに胸元がかなり空いた服も(日本では普通に着けているブラをつけないで)普通に着てるみたいですよ。

それにボトムス、横が結構空いているやつも(日本では履いて当然の下着を履かないで)普通に着ているみたいです。

(・・・あくまでSNSで調べた限りですけどね。)

日本ではこれらの服を見かけることはなく、皆さん肌を隠す傾向なんですね。

地球でも国によって服装が違うんだなーと実感しています。

(後で聞いたんですが、ユイシアさんのドール、海外で買ってきたやつも着させているみたいでしたよ)



私は背中の紐を解いてホルターネックを脱ぎました。

「というか今更だけど、このショートパンツもとても浅いよね。腰骨が普通に見える」


このローライズなデニムショートパンツを脱いで、最後にしましまソックスを脱ぎます。これで全裸ですね。


「フェリちゃん・・・ブラは服着た状態でつけてないのがわかってたけど、やっぱりショーツも着てなかったのね。」

「そうですよー。私、実は下着を着たことが全くないんです」


でも髪留めは解かない・・・どころか髪を肩の位置までしまいます。


「フェリちゃんっていつもこういう肌を露出したものばかり着ているイメージがあるけど・・・」

「露出度が高かったのはたまたまです。けど、私は露出度に関係なくコーデのかわいさ重視ですね。・・・あとはその日の予定次第?」


—————


そして浴室です。


「ユイから聞いたけど、これ全てあなたが作ったんでしょう?浴槽にしろ天井のガラスにしろ」

「そうですね、創造ですけど」

「例えばこれだけの大きさのソーラーパネルつきガラスを作る技術・・・今の地球の技術でも無理じゃないかと思う」

「あ・・・」

「それにこの浴槽に建物、実はかなり古いと聞いたけど」

「そうなんです。これで4000年前のやつなんです。」

(まあ修復魔法を使っているんですけど)

「それにこの髪。さっきまで足首あたりまであった髪が今は肩までになっている。」

「これは、髪留めにしまってあるんです。なので私の髪はもっと長いですよ」

「あー髪留めの常識をぶっ壊したね。普通髪留めは髪をしまえないから」

「そうですよね。でもひなたさんにも髪留めあげますよ?さっきユイシアさんにもあげましたけど」

「いいの?ありがとう。でも私はユイに比べると短いけどね。そうそう、ユイも言っていたけど、あのペガサスは何?伝説の生き物じゃないの。」

「あれはですね、この竜球では魔物なんです。でも私が召喚したのは間違い無いんですけどね。」

「召喚!?もーあなたは神様なの?やっぱり神様しかありえない。あなたはもう4000年生きていると聞いたけど、普通の人なら人生40回分以上生きているのに、なんでこんなに若いの」

「まあ、それはですね・・・」

「そうなの。あなたは普通に思っているかもしれないけど、ここにあるもの全て常識的にありえない。いろいろ常識を"ぶっ壊している"。」

「確かにそうですね・・・」

まあ、ペガサスのことは街の人たちには既知の存在なのでいいとして、これからは人前で力を出すのはちょっと抑えた方がいいかも。

と思っていたら。

「それでも。あなたはあなたの力をもっと見せてもいいと思う」

「どうしてですか?」

「そうすれば、竜球の技術は飛躍的に進んで、多分すぐに地球を超えると思う。」

「ふふ。確かにそうですね。」

「でも、地球に魔法はないから、地球ではちょっと抑えた方がいいかもしれないね」

「・・・・はい。」


「でもここ、まるで外にいるみたいだ」

「そうでしょー」

「けど裸のまま外に出たら・・・」

「そうそう。ここの庭なら裸で外に出てもいいですよ?」

「いいの!?」

「いいも何も、この庭は私のものなのです。」


ということでひなたちゃんと一緒に、裸で庭に出ました。

私はたまに裸で庭に出ることがありますからね。

・・・そして風が気持ちいい。

「日本だと絶対に味わえないわ。」

「どうしてですか?」

「だって、日本だと公共の場で裸になるのは罪だからね。フェリちゃんはやっちゃダメだよ?」

「はーい」

ここで私の考えていたプランがぶち壊されました。

と言うのは・・・・人前で裸で踊ってあんぐりさせたかった。


----


そして翌日以降、地球上の暦で言われる毎週末はよくユイシアさんと会うようになりました。

ある時は、竜球上にある各都市のギルドに依頼のあるダンジョンを攻略。

ある時は近くの草原でダンス動画を作ったりしていました。


そうそう。ユイシアさん、ダンジョン攻略の時に神竜族並の強力魔法も唱えられるようにもなりました。

まあこれはメイドドールのおかげですけどね。

(ユイシアさんには、魔法はほどほどにするように言っておきました)

フェリシア、どうやらPinterestなどにはまり始めた様子です。


背中が空いたトップス:Backless TopまたはOpen back Top

サイドが紐状のトップス:Tie side Top

胸元が空いたトップス:Deep V-neck Top

のキーワードで実際にGoogleやPinterestで調べてみるといいと思います。

きっと見る目が変わります。


----


さて、次回から時間をだいぶ早く進めます。

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