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ステラの箱庭  作者: Arisa
フェリシアは魔王になる
43/57

201910011930


・・・もう時刻が19:30になっていました。


私は先に浴室から出て、料理を作っています。

まあ、私もだいぶ料理ができるようになったと思います。4000年もあれば練習する時間は十分すぎるほどありましたからね。

でも創造すると美味しくないのは、4000年経っても変わりありませんでしたけど。


そしてエミリアさんと一緒にダイニングで夕食にしましたよ。

「ちょっと待って。フェリ・・・これ美味しすぎるんだけど」

「えへ、そう言われると嬉しいです。」

そんなに美味しいかな?私には普通の美味しさだと思うけど。

ご馳走様でした。


----


私達はステラ・ホームに出て、庭に出ました。

そして、エミリアさんの前で髪を解きますよ。

お風呂で本当の髪の毛の長さの話をしてましたからね。

あ、今夜はとっても夜空が明るく照らしているので灯りがなくても普通に見えますので大丈夫です。


まずは髪を後ろに流して、メイドドールたち2体に左右ひとつずつ髪留めを持ってもらいます。

そしてメイドドールたちは毛先を持ちながら、髪留めを後ろにずらして、まっすぐに解いていきます。

「ちょっと・・・とんでもない長さなんだけど?」

「えっと・・・これで全体の1%も出ていないんです」

「どういうことなの!?」


しばらくたちました。

あ、ほどき終わりましたね。

「なんなのこれ・・・」

エミリアさん絶句しています。

だって私の髪の毛は地面を引きずっていますが、その毛先がとんでもない遠いところにあるんですもの。

エミリアさん、私の毛先に向かって歩いていきました。


戻ってくるのに20分くらいかかりました。


「何よその長さ・・・。毛先からあなたの姿が見えなくてただとんでもなく長い髪が伸びている・・・そういう感じだった。測ってみたところ720mあるわ。毛先からあなたまで歩いて10分かかるほどの距離・・・」

「私、髪の毛の寿命もとんでもなくて・・・どれだけ伸びるのかなと思っていたらこんなに伸びてしまったんですね」


あ、このあと髪留めで髪をしまうのにちょっと時間がかかってしまいました。

あ、メイドドールたちにも手伝ってもらいましたよ。

その光景もエミリアさんはみていましたが驚愕そのもののようでした。

「何よこれ・・・毛先がとんでもなく高いところまで上がっていって、まるで空に続く髪だわ。それが左右に分かれて、そしてどんどん縮まっていって・・・まるでイリュージョンだわ。」

まあ、本当はド派手にやらなくてもできます。まあ毛先に髪留めをつけて、あとは縮めればいいだけです。


「えっと、これだけ長いと、重さがとんでもなくありそう。軽く700kgはあるかしら」

「下ろすと実際それぐらいあるんです。でも大丈夫です。この髪留めは髪の毛の重さも吸収してくれますので。」

まあ髪留めの重さを髪の毛の重さにすることもできますけど、通常はしないです。するとしたら、とんでもない強風のところに立つ時ぐらい?


----


そしていろいろ話をしながら時間は過ぎていきます。

もう深夜です。

エミリアさんと一緒にベッドに入っています。

実は・・・エミリアさんとベッドに一緒になるのとても久しぶりなんです。あの馬車の時以来かな。


「本当に今日はいろいろあり過ぎたけど・・・やっぱりここは天国だったわ。何なのこの環境。ここに住んでいたら他で住めなくなるほどよ」

「やり過ぎちゃいましたか・・・」

「でもいいの。フェリはいろいろすごいんだからここに住む権利はあると思う。フェリのあのコレクションルームも見たけど・・・フェリは本当に何なのと思うくらいすごい。あのコレクションはきっと一つの国の総資産以上の価値があるわよ。」

「え・・・査定しないようにします。どれほどになるのかが恐ろしいです・・・」


「ふふ。フェリなんかちょっと前と変わったわね」

「え、そうですか?」

どこが変わったんだろう。


ちなみに私の寝室は「私以外入れない」のでゲストルームで寝ました。

まあ、仮に私の寝室で寝たとしても、エミリアさんにとっては環境的な意味での刺激が強すぎますね。

だって浴室と同じ天井一面ガラス張りですからね。


----


そして翌朝。



エミリアさん、メイドドールに気になっているようです。

「あのフェリ・・・よければそのメイドドールというやつ、私にも一体いただけないかしら?アトリエの警備とかにも使えそうだからね」

「エミリアさんならそういうと思っていました。便利ですよ。それに可愛いですからね!」

じゃあ、作りましょうか。

「でも・・・これ、召喚にすごい魔力使うよね?」

「あのメイドドールくらいなら大丈夫です。ほんのちょっとの魔力で作れますから。」

・・・ほら。


エミリアさん、結局アトリエに帰るまでずっとあんぐりしっぱなしでした。


そうそう。髪留めですが、今まで通り「足首あたりの位置に毛先がくる」ようにしました。

髪の毛の件も言っちゃったからね。


----


SIDE:エミリア


私はフェリが召喚した"メイドドール"を一体頂いた。

まあ私が使うとしたらアトリエの警備ね。ちょっと例の件もあったからちょっと心配なところもあって。



フェリはあの子達に名前ひとつずつ決めている・・・わけはないと思う。

聞いた限りだと、5000体はいるというからね。

でも、私は名前をつけたいと思う。

「そうね・・・名前はアリアにしようかしら」


メイドドール・アリア。

身長は54cm。フェリをほぼ1/3にしたサイズ感。

そして彼女の髪型は三つ折りのツインリングに少々のお団子で、あまりにそのツインリングのサイズが大きいので気になって髪を解いたところ、私の身長より長く、なんと180cmもあった。

あまりにも長いのもあれなので、あとでいい長さに切ってあげる。


彼女が私の肩の上にいると、なぜか魔力がみなぎっているように感じた。

彼女がアシストしているように感じていて、実際に私の魔力では唱えることができないはずの強大な魔法を容易く唱えることができた。

なぜだろうか。

実は以前鑑定したときには魔力など関係する箇所がジャミングされていたので気になる。


こうなったら。

私はアリアを「高性能測定器」で測定してみる。


80,000,000。

魔力が神竜族よりも上だった。


確か魔物を召喚する召喚魔法は、通常は持たせる魔力の10倍の魔力を消費する。

そして“創造”によるオリジナル魔物の場合は15倍になる。

つまりあの時フェリは、測定器で検出できる最大魔力を超える1,200,000,000もの魔力を消費したはずなんだけど、それでほんのちょっとだという。

4000年生きただけでもとんでもないのに、あの魔力とか容姿とか、そもそもタイムトリップしてしまうとか・・・なんなのフェリ・・・


とりあえずここで一区切りですが、まだ続きます。ここまで読んでくださってありがとうございました。

それにしても、終わりがまさかの髪フェチ回でした・・・


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