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ステラの箱庭  作者: Arisa
フェリシアは魔王になる
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ここに行くのはとてつもなく久しぶりのことだ。

竜の祠にあるセーブポイント。

多分1000年ぶりじゃないかな。

1000年前に行ったときも人は住んでいなかったし。


でも、ここは私が瞬間移動魔法を使って地球に降り立った場所。

なんか思い出があるのだ。


とりあえず怪しまれないようにこの時代の服に着替えてっと。


さてと、セーブポイント経由で竜の祠につきました。

・・・なんと。

1000年前には何もなかったところに、田んぼができているではないか。

あ、茅葺き屋根の家が数十件ありますね。


そして「竜の祠」の周辺には柵が作られていました。

なんか祀られている感じですね。


いつものようにりゅうとして挨拶しましょうか。

「おや、お嬢ちゃん。一体なんの用だい?」

「はじめまして。我はりゅうと申す。」

ここは蒼村というらしいです。

詳しく聞くと、海側にいた農民がここの山奥に移り住んだようです。


その後も、ここには50年周期で定期的に訪れました。


時が経つほど家がどんどん増えていきました。

あれこれ300年経ってもほとんど家の外観や景色は変わらなかったです。学校ができたり役場ができたりなど新しい建物はありましたが、建物がここに馴染んでいました。

そう、1943年の時まではね。


----


それから55年後の1998年に訪れた時は、家の外観とかが大きく変わっていました。

55年の間に戦争とか高度成長とか色々あったみたいですが、それにしても変わりすぎた感じがします。


そうそう。この時は、私が竜の祠を出るときに人に見つかってしまったんです。

あー、見ちゃってるよ。

しかもこの時代はもう現代日本の衣装なんですね。私は昔の時代の衣装だけど・・・

こうなったら出るしかないね。

「あーごめんごめん。久しぶりに祠から出たからのう。」

「わ!人が出た!」

そこにいた女の子たちは驚いた。

ゆいに透。

二人とも小学校3年生。

実は透は体が男の子なんだけど心が女の子らしいし、見た目も女の子ので、つまり女の子だよね。ゆいは見た目だけ女の子で実は純粋な男の子で、ただ透のために女の子になっているらしい。

二人の親友度がすごい。



そうそう。ゆいに話を聞いたんですが、ここに青口ダムが建設されるようになったようです。

なぜか?それは水不足を解消して定期的に水を供給することに加えて、発電に使いたいためだそうです。


ということは・・・つまり竜の祠は水に沈むということだよね?

なんとかできるかな!?


二人と村を歩いていると。

「田舎証券?」

すでに営業していない感じだった。

「ここの社長がね、ダム計画を撤回させるために蒼村を活性化させて街を作ると言って立ち上げたんだけどね・・・」

「これを見る限り潰れているな。失敗と見た方が良さそうじゃの・・・他にダム計画を撤回させる方法はないかのう?」

「りゅう?竜の祠は村の文化財だから、ダムに沈む前になんとか移転するらしいわよ。」

透の言葉に少し安心した。

「それにしてもここ潰れたんだ・・・」

歩きながら言う透に対し、

「僕はここはまだ潰れていないと思うけど」

と唯は言っていたが、私はこの時点で営業しているとは思わなかった。

「我が見る限りでは、あれは潰れているとしか思えないんじゃがな・・・」


本当はダム計画を撤回したい。この時はそう思った。

「ではまた会おう。」

「またね!」

ゆいと透がなんか昔会った仲間みたいで、懐かしく感じて、しばらくの間毎日来ることにしました。


そういえばユイシアさんはここ出身で、エミリアさんも転生前は透という名前で、ここに住んでいたと聞いていて・・・・

確か時期も同じくらいでしたね・・・


あ、私、過去のユイシアさんと(転生前の)エミリアさんに会ってしまったみたいです。

当然私のことを知らないはずなので・・・・知らないふりをしよう。

そしてダム計画を撤回することはやめます。ユイシアさんとエミリアさんに多大な影響を及ぼしそうなので。


----

透とゆいの友達のひなたちゃんに会いました。この子は純粋な女の子ですね。

この子は本当に初めましてですね。

ひなたちゃん、最初は私のことを怖がっていました。人見知りなのかな?

でも、話すうちに仲良しになりました。よかったです。


三人とこっそり竜になって飛んだりもしました。隠れてやるので主に真夜中ですね。

本当は人には竜に変化することをバラすつもりはなかったんだけど、二人がユイシアさんとエミリアさんだから大丈夫です。


竜に変化する時は・・・(服を着ない的な意味で)見つかると大ごとになりそうなので、隠れてやります。


そして8月の終わり頃。

エミリアさん・・・トオルたちは夏休みが終わり二学期になるそうです。

さて、夕方の時に三人と一緒にいた時にトオルが泣きながら言ってきたのだ。

「りゅう、もう夏休みも終わりだけど、どこかに行ったりしないよね」

「エミリアさん・・・」

私は慌てて手を塞ぎました。やってしまった。未来の名前を言ってしまい・・・なんか心が変になり私は泣いてしまった。

気持ち的にこれ以上いられなくなってしまった。

「トオル。我も暇ではないのだ・・・。皆のもの、さらばだ。」

私は泣きながら去っていきました。


・・・あれ以来、私は「竜の祠」には行ってはいません。

また行く機会があったら・・・それこそ私としてユイシアさんやエミリアさんと一緒に行こう。


ところで、未来の私はなぜユイシアさんやエミリアさんを殺すのか・・・・

おかしい。私はこれほど信頼している二人を殺すことは絶対にないはずなのだ。

次回から畳みかけるように物語が進みます。


そうそう、この蒼村は岐阜県の徳山村、青口ダムは群馬県の八ツ場ダム、場所としては静岡県から長野県あたりをそれぞれモデルにしています。

村とダムと場所がバラバラなので今回架空の村とダムにさせてもらいました。


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