201909261501[DEMONS AFTER STORY II]
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SIDE:ベネティン・ジョスリー
俺は魔王殲滅のために立ち向かった冒険者パーティーのリーダーだ。
Aランク冒険者でもある。
さて、先行隊として向かっていたはずの一人が戻ってきたのだ。
「どうした!?」
「チェスターがやられた。少なくともあそこにいる竜は魔王デモンズじゃない、いや魔王以上の強さのブラックドラゴンだ。」
「ちょっと待ってほしい。チェスター。魔王デモンズが竜の姿になっていたのは知っているだろう。なぜ竜は魔王デモンズではないとわかった」
「俺はだな、あの竜が魔王デモンズとは信じがたかった。だから”魔王に向けると光る”という代々伝わる秘宝の宝石を竜に向けたんだが、魔王の反応はなかった。」
「なんだと!?いや、待て、魔王デモンズはデモンズ城の中にいるのか。それならむしろ好都合かもしれない」
どちらにしろここまで来たのだ。引き返すことはない。
そして俺たち19人は、ちょうど昼下がりのごろに魔王城に到着した。
この日が魔王デモンズ消滅の日になるだろう。
「おー!」
さて、こっちにはブライリー・シュリック秘伝の結界をこじあける技術がある。
なんとこれは魔法でもスキルでもない。これを熟練は必要だが、熟練すれば開けることができる。
多重結界?そんな時も10人いればいれば大丈夫のはずだ。
さて、シュリックら10人は結界を開ける部隊、残りの俺ら9人はブラックドラゴンをかわそう。
できるならブラックドラゴンも倒したいが。
シュリックら10人が結界を壊している。
しかし結界の修復が早いようで、一つ壊してもう一つ壊す間に自動修復がかかり、なかなか壊せないようでいた。
すると。
「なんだよあれ!」
また竜か・・・竜は一体じゃなかったのかと思っていたら。
なんと、その竜はブラックドラゴンを消滅させた。まるでアイテムボックスに入れたみたいな動きだ。
そしてそいつは竜の変身を解いた。
「おい、あれは魔王ライゼンだぞ」
「間違いないこいつは本物の魔王だ」
シュリックの宝石は反応していた。
おいおい、まさかの魔王ライゼン登場だ。
デモンズ討伐のつもりがライゼンと対面するとは。
そして結界の外に出て、俺たちにライゼンが近づく。攻撃だろうか。
「そして我は宣言する。魔王デモンズは我が倒した。」
いや、魔王デモンズを倒したという宣言だ。
そして一部の冒険者たちがライゼンに攻撃しようとする。
「魔王は俺が倒す!」
「シュリック!やめろ!」
シュリックが攻撃し、ライゼンに攻撃が当たる。ただ全く傷にならず、びくともしない。そして
「ぎゃああああ!」
ライゼンはシュリックを一撃で倒した。
やっぱりライゼンは最強魔王だ。
「我を攻撃するもの、我も攻撃する。」
魔王デモンズはライゼンが倒したと言うことは想定外だったが、それでも内容的に失敗は事実だった。冒険者を2名失ったからだ。
ライゼンはデモンズ城へ向かっていき、しばらくして遠くから見えるデモンズ城は崩壊した。いや、一瞬で消え去った方が正しい。
デモンズを倒した(、いや倒したと錯覚させられた)エミリア・ガーランドらのパーティーの時はどうだったか。
あの時に魔王城は一度崩壊したが別の形に再構築されている。
その場合、(魔王が自ら倒されたと演技したとすれば、)確かに再構築はあり得るな。
だが今回はどうか。魔王ライゼンが倒したのだ。それも魔王城を完璧なまでに消滅させたように見える。
多分今回こそは復活はないだろう。
ここの土地は魔王デモンズが占拠していた。
その場合、土地の扱いはどうなるのだろうか。
皆、ギルドへ引き上げよう。
後で聞いたが、ギルドによると、この場所はサロバッド王国の王宮直轄の土地で、秘密裏で何やら作られるようだが、それは何かはわからないようだ。
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SIDE:ケーブル王国 国王
「国王、速報です。」
さて、またしても兵士より魔王に関する速報が来た。
「なんだ」
「魔王、デモンズの件ですが、ライゼンが倒したとのことです」
なんと言うことだ。魔王が魔王を倒したのか・・・
「そのため、おそらくデモンズの魔王の王冠はライゼンの支配下にある状況です。」
「そうか・・・魔王が一人減ったのは事実だ。」
確かに嬉しいには嬉しい。
あとはジン・ジェフレッドが魔王ライゼンを倒せば、ライゼンの王冠に加え、デモンズの王冠も手に入る。
あとの魔王は力が弱いものだけだ。
ちょっと力をつけそうな魔王もいるにいるが、ライゼンが倒ればきっと自然消滅するだろう。
だが、減った理由が魔王同士の戦闘だということがちょっと残念なだけだ。
本当なら人間が魔王を倒して欲しかったところではある。




