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ステラの箱庭  作者: Arisa
フェリシアは旅をする
21/57

201909242015

さて、私たちが乗った電車は終点秋葉原駅に到着しました。

「でも、ここのホームにあるドア、まるで結界魔法みたいな感じです。」

「結界魔法?」

結界魔法。アランが教えてくれた魔法だ。あれはさまざまな攻撃を防ぐほか、侵入者をブロックする機能もあるのだ。

「そう、結界魔法です。簡単にいえば侵入者のブロックに加えて攻撃を防ぐやつ。そうそう、アトリエにもきちんと結界魔法を張ってあります。デモンズが復活したと聞いたときにびっくりしたので。念のためにです。」

「そうなのね。ありがとう、フェリ」


そして私たちは改札を抜け、階段を上がります。


「しかも!アトリエの結界は念には念を置いて二重にしているんですよ。それも自動修復機能付きの」


----

私たちはヨドバシ店内に入った。


店内は広いんだけど、なんか物で溢れているような感じだった。

左側のスマホケース売り場は所狭しと並んでいた。


さて、私たちが見にきたのはスマホ本体でした。

色々悩んだけど、最新機種?は品切れらしいので、私は一世代前のものにしました。一世代前なので思ったよりも安く買えました。SIMフリーです。


(それにしても、このフロアにはスマホ以外にもPCやタブレットというのもあるんですよね。)


エミリアさんは別メーカーのものを選びました。

これもSIMフリーで54,000円くらい。

エミリアさん曰くボウガンが日本円で70,000円くらいするやつらしいので、メッシュWiFiルータ一個買えば借りをチャラにするらしいです。


さて、ユイシアさんもお目当てのメッシュWiFiを買ったのでお買い物は終了。

「あれ、ユイシアさんも新しいスマホ買ったんですか」

「いやこの前買ったばっかなんだけどね」

「そうだ、フェリシア。覚えてるぞ。君がドールに興味津々だったことを・・・ってあそこはもう閉まってるか。8時すぎてるし」

私たちは、ヨドバシの他の階に寄ったり、その他の店に行くなど寄り道をしつつ帰路につきました。

ちなみにユイシアさんの家にあるドールは駅の近くにあるラジオ会館というところで買ったようです。

ついでにヨドバシからTXへと下る階段の最初の踊り場にこっそりセーブポイントを仕掛けました。

気になったらすぐにここに行けるようにね。



私たちは、ユイシアさんの家でスマホの初期設定をしてもらいました。

ちなみにSIMカードがスマホの通信契約そのもので、ユイシアさん名義になっています。

スマホに魔力、SIMカードに通信する魔法が入っている感じ。実際は科学の結晶だけど。


ちなみにスマホにはモバイルSuicaが入っています。これで電車に乗れたり買い物ができたりしますが、使えるのは日本限定です。

お金が足りなくなったら手動でお金をチャージします。ひとまずそのお金はユイシアさん持ちにしてくれるらしい。


でも、私は気づいてしまった。せっかくの便利の結晶のスマホ。竜球ではあまり意味のないものではないかと言うことに。

モバイルSuicaは日本限定で、他の国では使えないこと。

そして竜球ではアトリエ外は圏外ということ。

「でも、スマホ買ったところでアトリエの外は圏外になるんですよね。しょうがないですけど」


これから私はメリングーンからさらに東のサロバッド王国の王都ミロアルへ向かいます。

そこからケーブル王国を経由してさらに東へむかい、ミノバス帝国へ。そこから北にあるマジック・フライデーへ向かうつもりです。


つまり私にとっては竜球で旅をする以上あまり意味のないものになると思う。意味のあるものとしてはカメラとレコーダ、プレーヤーくらい?


「まあしょうがないね。アトリエ周辺だけでもかなりのWifiルーターが必要になると思うし」

「そもそも竜球のお金と地球のお金と交換できないんですよね・・・もし交換できれば私が全部Wifiルーター買って設置してもいいんですけど」

「・・・えっと、それとんでもない数のルーターが必要になってとんでもない額になるぞ。そんなに生産しているのかってほど。そもそもフェリシアってそんなにお金持ってるの?僕も総資産は10億ほどあるけど、全資産をWiFiルーターに注ぎ込むわけには・・・」

「あ、そうですよね。竜球のあちこちにおくと天文学的な数字になってしまいますね・・・」


「え、ゆい、お金持ちだったの?」

「いや、ただ投資やってるだけだよ」

「すごいよ、フェリよりも大金持ち」

「フェリシアはそんなにお金持ってるの?」

「フェリも魔物討伐で結構な額を稼いでるの・・・まあ物の物価と比較してなんだけどね」


なんか、ユイシアさん、私よりもお金持ちだったみたいです。


「じゃあ私は宿に戻るわ。フェリは?」

「もうちょっといます」

「じゃあ、個室の入り口あたりに転移門置いておくわ」

「はーい」


「宿?」

「はい。エミリアさん宿に泊まってるんです。」

私もエミリアさんも自分の家、住居にすぐに戻れる。でもいいのだ。

「でも、いいですよね。普段住んでいるところとは別の場所で止まるの」

「確かにいいよな、それ。非日常感があるし」


私の中では、夜の天気の良い時はいつも満点の夜空が当たり前、そう思っていた。

でも東京の空は何も星が見えない。

ユイシアさんの家からも。

「夜空に星が見えないのは都会だからだね。都会を離れて、山に行けば星空が見放題なんだけどね」

「そうなんですね。私からも教えてあげます。ついてきてくれますか?」

「どこに?」


私はユイシアさんの家の転移門からアトリエへ。

エミリアさん、宿に帰るついでにアトリエの一部屋をハブ、つまり転移門がいくつもある部屋にしてくれました。

今あるのは私の家、エミリアさんの宿、そしてユイシアさんの家の3つの転移門。

今まではアトリエのホールに転移門がいくつかあった感じです。

おかげでエミリアさんの意思がなくてもハブに行けるようになりました。

あ・・・でもハブとアトリエのホールを繋ぐ扉に鍵をかけているのでアトリエ本体には入れません。


そのハブからイリオゴストの私の部屋へ。

そしてリビングのカーテンを全開!

「どうです!」

「すご・・・地球のものとは全然違う。東京どころか日本の田舎よりも星がはっきりしてる」

「すごいでしょ?」

「すごいもなんも。確かに地球では考えられないほど星が綺麗だ。これは天体望遠鏡を持ってきたくなる」

「天体望遠鏡?」

ユイシアさん、一旦天体望遠鏡を取りに行ったようです。

そして私の家に戻ってきました。

「はい、これが望遠鏡。ちょっと小さめだけど、これだと屋内から窓を開けて観察もできるタイプだ」

「へー。これもヨドバシにあったやつ」

「そう。あそこはなんでもある」

ユイシアさん、天体観測に興味津々でした。

----


「フェリシアー。君も見てみないか?」

「え?」

「さあさあ、いいから」

「はい!」

すごい。

「すごいですユイシアさん!星綺麗ですよ!」

「ほら、いいだろー」

天体観測?というものに私が気になり始めた瞬間であった。

「こういうのレンズが大きいほど遠く見れるんだよなー」

「へー」


----


そして時間がすぎるのは早いもので。

「しまった!もうこんな時間だった。ごめん、長くいちゃって」

「良いんです。」

「それで、本当に旅をするんだよね。ということは・・君とはしばらく会わないのか」

「そうです。あ、でもここにはすぐに戻れるようにしていますよ。」

「そうなの。旅というのは長く家に帰らないものだけどな・・・まあまた会おうか。じゃあな、おやすみ!」

「はい!おやすみなさい!」

結局私は、その日イリオゴストの私の家で寝ることにしました。


(・・・ユイシアさんを見て、私も髪を伸ばしたくなりました。)


----


私の家なら、寝ながらスマホをさわれます。

なぜかって?アトリエのハブにメッシュWiFiルーターが置いてあって、アトリエのハブから溢れたWiFiが私の部屋の一部にまで入るんです。

そして私のベッドはギリギリWiFiが入る場所にあるんです。


----

SIDE:ゆい


「そうそう、ゆいー。アトリエのWiFi、通じてはいるんだけど・・・電波が弱いというか」

これは油断してた。

アトリエが広過ぎて、メッシュWiFiルーター一個だけじゃ全然足りなかった。明日以降また買おう。

忘れないようToDoリストに追加した。


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