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ステラの箱庭  作者: Arisa
フェリシアは旅をする
19/57

201909241800

今日明日でテコ入れします。

SIDE:ゆい

「ただいま。」

とは言っても一人暮らしだから、誰もいない。


実はスマホを2台買おうかどうかで迷っている。


なぜかって?仲間2人にスマホを買い与えたいからだ。

現代日本だと必須だからね。

クリエイションは・・・・僕にはフェリシアがいないと無理だよ。


トオルは"ケータイ"は知っている。でも地球を去った(死んだ)のはおよそ20年前なのでスマホを知らないはずだ。

時代はながれ、"ケータイ"は"フィーチャーフォン"と呼ばれるようになったし、今はフィーチャーフォンはもう買えない。

だったら、フェリシアと一緒にスマホを覚えてもらった方がいいかなと思った。



リビングにある転移門。

これが異世界、竜球に繋がる扉だ。

某青いロボットアニメに出てくる・・・いやなんでもない。


そうだった。開けるには竜球側の鍵が外れている必要がある。トオルは今留守だからな・・・・

と思っていたが、トオルはいたのだ。

「てっきり留守かと思ったよ」

「まあね。私たちはさっきメリングーンから戻ってきたばかりよ」

「まあ、すぐ連絡ができるようにスマホを買ったらどうだ。僕もついて行くから」

「あら、ありがとう。でもこっちは電波は届かないはずよ」

「そうだよな。そっちは電気すらないし。まあ地球上で連絡するときにでも使えればいいと思ってな」

「電気ね・・・・あなた、電気は通す事はできる?」

「できるわけ・・・あ、できるよ。昔資格をとっていたんだよ」

「よかった。じゃあ電気配線をこっちに通してくれる?」

「うん。あ、でも転移門に電気線を通せるんだろうか・・・」

そういえばフェリシアの魔力さえあれば、僕はクリエイション、創造が使えるのだった。

そうなれば、発電機をこっちに置こう。

「おーいフェリシア、また僕に力を貸してくれ」

「はーい!」

僕とフェリシアはアトリエの外に出て、近くの空き地に向かった。

そして、僕は唱える。

出てきたのは、ソーラーパネルと蓄電バッテリーである。

ついていた電気線をアトリエに引き込んだ。


その勢いで、スマホにスマホのアンテナ基地、Wifiルーターを創造するが・・・・できなかった。

なぜなのか。考えたところ、どうも「電波に関わるものやあまりに精密すぎるものは作れない」ようだった。

つまりPCも創造で作れないということだ。


しょうがないか。

アトリエ内、転移門近くにメッシュWifiルーターを置けば一応WiFiは通じるようになる。建物内だけだが。

問題は余っているメッシュWifiルーターがない(創造で作れない)ので買わないといけないことだ。


そういうことで、WiFiルータとスマホを買いに僕たち3人はアキヨドに行くことになった。

そして、転移門で僕の家にきて、さて外に出るぞ、というところであることに気づく。服装だ。

トオルの今の服装はまさしく異世界の魔法使い、いやエリート魔術師だとわかる格好なのだ。

これでは目立ちすぎるので着替えてもらおうかな。

「とりあえず無難なワイシャツにチノパンとか」

「日本の服を着ること自体かなり久々なんだけど、うーん、これは結構シンプルすぎる感がする。もうちょっとお年頃?というのとかあればいいんだけど。なければいいよ?」

結局トオルのコーデは、「ネクタイだけどいかにもなんちゃって制服」みたいになった。なんでそのコーデになる服を持ってたかって?それは秘密だ。

トオルは見た感じ20前後に見えると思う(が、エミリアはまだ19になって2ヶ月だ)。


で、フェリシアはというと、今日来ていたのは襟付きホルターネックの茶色いミニワンピースにニーハイブーツで、現代でも普通に通じるコーデなので着替えの必要はなさそうだ。

最初に会った時はおしゃれ感満載かつ、フォーマル感を残すコーデで異世界風な感じだったのに。でもあれも一応現代日本に通じる感じか。


さてと、僕の家を出たところで、いよいよフェリシアが興奮気味になってきた。

「私、初めてです。」

トオルはトオルで懐かしそうだった。


さてと、最寄駅に到着。

「え・・・浅草駅はこんなところじゃなかったはず」

「ここはつくばエクスプレスの浅草駅。ここに駅ができたのは14年ぐらい前かな。わかりやすくいうと地下に新しく電車が走る路線ができたんだよ」

「新しく・・・どおりで私も知らないわけね」

「駅ってなんですか?」

「まあフェリは知らないよね。駅というのは・・・馬車でいう停車場のことね」

「電車・・・・なんか強そうです」


さて、改札に到着。

「切符は買った?」

「いや買ってないよ。今の時代Suicaだからね」

「スイカ?」

「食べ物ですか?」

「あ・・・なんでもない。じゃあ切符買ってくるよ」

自動券売機にカードを差し込み、秋葉原までの切符二人分を購入。

なんか切符を購入すること自体久しぶりだな。

二人にもSuicaを・・・と思っていたけどすでに切符買っちゃたからな。そもそもスマホにSuicaは載せられるからいいか。


さて、改札を抜けてプラットフォームに到着。

「フェリ、痴漢には気をつけてね。」

「痴漢?」

「無断で人の体を触る卑劣なやつね」

「え?今まで普通に人の体を触ってスキンシップを図っていたんですけど」

「異文化交流の注意点はそこだよ。地球でも確かにスキンシップしてもいい国もあるけど、ここ日本では特に男性が女性の体を触るのはタブーとされているんだ」


「そういうゆいも痴漢に気をつけたほうが」

「え?なんで?」

「だって・・・ゆい、どう見ても女の子に見えるから。下手すれば10代女子に見える顔に、ふくらはぎまであるストレートでサラサラの髪!こんなの、誰が男だと思う?肩からすべすべな肌が出てるし」

あ、これはオフショルというんだよ。

(肌を出しているといえば、フェリシアの背中の腰から上が横直線にバッサリカットされているデザインもそうか)


「そういえばトオル、思ったんだけどアトリエは今誰もいないけど、外から不審者入らない?」

「その辺なら大丈夫。フェリが召喚したブラックドラゴンがいれば」

「ブラックドラゴン?」

「はい、ユイシアさんのスキルを覚えた時に、できるかどうか試している過程でブラックドラゴンを召喚したんです。召喚したついでに警備に回ってもらっています。


そして電車が到着した。

「これが電車なんですね。」

電車に乗り込む。

「へーこんな感じになっているんですね」

「なんかとても久々だ・・・」


「電車の中では声は小さくねー」


現代日本の実際の状況を確認しながら異世界転移ものを書いている・・・


これはフィクションです。実在の団体などとは一切関係ありません。

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