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イリオゴスト。ここは元々魔物があまりいなかったのもあり、武器屋や防具屋がない時期もあった。
しかし最近ダンジョンが近郊に発生したことが契機となり、イリオゴストにも武器屋や防具屋が続々オープンしている。
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ギルドを後にした私たち3人は、次の目的地、武器屋へ向かった。
ユイシアさんは武器を持っていないので何か武器を持つ必要があるのだ。
武器屋へ向かっている途中、エミリアさんが木の実について提案があるようで。
「そうだ、フェリ。ゆいに木の実あげようかなと思って」
「なんでですか?」
「ゆいにも少しばかりの魔力を与えた方がいいかなってね。というのはね、武器もいくらか魔力があった方が有利のものがあってね」
「そうだったんですね。魔力向上・・・」
「ゆい。はい、これが木の実」
「へーこれが例の木の実か。こういうの初めて見た」
ユイシアさんは一口サイズの木の実を食べた。
そして私は気になっていた。木の実のありかとか研究とか。
「そうそう。木の実の研究はいいんですか?」
「研究とは言ってもあとは資料収集だからね。どこにあるのかもわかっているし」
「え、あの木の実がどこで採られるのかもわかったんですか?」
「うん。・・・実はライゼン城のあるマジック・フライデーの北側が原産地と言われていて、そこにしか生えていないね。」
「うーそんな場所にあるなんて。行ったことなんてないし、行くとすると結構長旅になりますね。」
マジック・フライデーか・・・一度行ってみたい場所に追加しよう。
エミリアさんも魔力を持っていても一応ナイフを持っている。
「万一魔法が効かない魔物が現れたら?そんな時やいざというときに役立つの。あと私はナイフが魔法を発動させるキーになっているんだけどフェリは」
「え、魔法って発動させるのに何か必要だったんですか?私そんなの一切気にしていなかったです」
「そうなの??確かに魔法を発動させるのは何もなくても問題はないけど、魔力は結構食うからね。魔法を発動させる何かを持っていれば魔力消費を軽減できるのよ」
「そうだったんですね。私も何か武器を買おうかな」
武器屋に到着。
中に入ると、さまざまな武器があった。
ナイフから剣にハンマーまで。
中にはとてつもなく重そうな魔剣まである。
「でもユイシアさん、得意な武器はあるんでしょうか。私、気になります。」
「うーん、僕がやりたいもの・・・・マシンガンかな」
「流石にマシンガンはないわね」
「マシンガンってなんですか?」
「マシンガンっていうのは機関銃のことね。それは地球の武器だから、ここにはないと思う」
「じゃあ、ここにあるものでは・・・・アーチェリーかな。」
「アーチェリーね。じゃあ、こういうのはどうかな」
「地球のやつとはちょっと違うけど、なかなか良さそうだと思う。これは試し打ちは」
すると店員さんが案内してくれた。
「試し打ちはできますよ。専用の部屋がありますのでどうぞ」
そして試し打ちの部屋で、ユイシアさんはアーチェリーの試し打ちを行っていた。
それにしてもうまい。
「いや、学生の時にちょっとやっていただけだよ」
「へー学生の時に武器の習得やっていたんですね。」
「いや武器としてじゃないよ。あくまで競技としてね」
そしてユイシアさんはもう一つボウガンも試していた。
「うーん、どっちかというとボウガンの方がやりやすいな」
ボウガンは、弓と銃が一緒になったようなもので、攻撃のしやすさと言ったらボウガンの方がいいとのこと。
ユイシアさんは結局ボウガンを買うことにした模様。
私も何か武器を買っておこう。
私だったらエミリアさんみたいに、小さなナイフがいいなーと思っていたら
「綺麗だなあ。小さい割に攻撃力も高そうだし、これでいいかな」
一目惚れしたナイフを私は購入しました。店員さんあんぐりしてたみたいだけど気のせいだよね。
「とりあえず武器は買ったし、次は防具ね」
「防具?ところで、防具って・・・本当に必要なものなんですか?」
私の言葉にユイシアさんが固まっていた。
「私、実は今まで防具というものをつけたことがないんです」
そう、防具をつけたことがないのだ。
黒き誓いと一緒にダンジョン攻略した時なんて、ダンジョンに行く時にアランが
「まあ荷物持ちだし、基本馬車から出ないと思うから普通の格好でいいよ」
と言っていたから、まるでピクニックに行くみたいなラフな格好でした。
馬車で移動中の時はアランが馬車に結界を張っていたんです。
でも、結局私がダンジョン攻略について行ったとき・・・そういえばほとんどかけていなかった。大きな魔法を唱えるときぐらいだった。
ブラックドラゴン遭遇時もかけようとしたが、それをかける前に他のメンバーは死んでしまったので結界は結局かけなかった。なのに私は大丈夫でした。
なんなら魔王城で大量の魔物と戦った時も、ちょっとフォーマルな格好で受付嬢の格好でした。
つまり結界を張らなくても私は無敵、だったんです。
まあ、それもこれも強大な魔力で無意識に身体強化が行われたためなんだけど、ね。
「えっと、僕の認識だと、異世界、いやここでは防具は必要不可欠だと思っていたんだけど、ここは防具がなくても冒険者になれる・・・・」
「そんなことはないわ。身体強化だけで防具不要なんていうのはごく一部の魔術師だけの話であって、一般的に防具は必要よ。」
私たちは武器屋の隣の防具屋に入った。
私は気になったことがあった。
「エミリアさんも防具つけていないようですけど、防具つけていたんですか?」
「この服自体が魔法の防具になるの。あとマントもりっぱな防具ね。それと防具といえ靴と帽子かな」
意外と防具はしっかりとしていた。
「私もここの防具屋は初めてだから、気になるやつ見ようかな」
ユイシアさんはというと・・・女物の服を試着していたのだ。
背は高くて脚は長いのに顔や格好は同い年の女の子にしか見えない。
こう見えて私より14歳も年上の男性なんです。
声もなんか女性っぽいし。
なのに試着した服がとてつもなく似合うのだ。
えっと、ユイシアさんは盾や鎧は買わないで、高い防御力を誇る服に、魔法攻撃を軽減するマント・帽子を買いました。
金額も結構したんだけど、私が払いました。
なぜかって?私は結構お金に余裕があるんです。
まあ、ユイシアさんが現地のお金を持っていないのもあるんだよね。通貨が違うし、そもそも世界が違うからしょうがない。
まあユイシアさんは後で払うと言っているし。
ちなみにボウガンの代金ははエミリアさんが払ったようです。
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さてと。
ひとまず私たちはアトリエで買ってきたものを装備しました。
エミリアさんは装備を含めて鑑定をしていたようで、エミリアさんが驚いていた。
「やっぱりこの木の実はレアすぎる。ゆいにもレアスキルが付与されている。多分これ、人類初めてなんじゃないかと言うくらいすごいの」




