第三十九話
毎度申し訳ございません。
第二ラウンドと息巻いたものの、奴は先ほどまでとは空中にいるのは同じなのだが奴は決してその場でとどまったりはせずに動いていた。
さらに、攻撃も単調なものではなく、俺が先ほどのように致命打になりうる攻撃を放てないくらいの隙はつくりはするが、そのくらいの隙でできるような火球を織り交ぜた攻撃を絶え間なく打ち込んでくる。とはいえ、俺が攻撃できるほどの隙はないんだけど奴の攻撃が俺の防壁を突破できるわけでもないし、特に問題ないんだけどさ。問題がないからこそこの先何かありそうなんだよねぇ……。
さっきあんな雰囲気出していた奴とは思えないくらい俺が槍を当てた時の展開と似てるし。奴が何か仕掛けてくるとしたら俺が隙を見せたときだと思う。だからこの勝負は俺の集中力が切れるのか奴がしびれを切らして仕掛けてくるのかという俺と奴の我慢くらべになるかな。この我慢比べに負ければ高確率で俺も奴も大ダメージを受ける事になると思う。だからこそ俺が有利に戦局を進めていようと気を引き締めてかからないとだな。
とりあえず気を引き締め直した俺は最初に、奴に対しての攻撃に多少の変化を加えることにした。戦闘が始まってからずっと魔法で弾幕を作っているわけだが、その魔法の内訳がC、Dランクという低ランクの魔法というわけで、そんな闇魔法で攻撃をして当て続けても決定打にならないどころかまず、奴にダメージをほとんど与えられてないで俺の魔力が減っていくという可能性もある。本当はそんな基本的なことは序盤で気づくべきだったのかもしれないけど、そこは初心者の俺だからね。
そこで戦闘初心者の俺は、手始めに奴の戦術を真似することにする。別に空を飛ぶというわけじゃなくて、奴の溜め攻撃みたいなものを織り交ぜてくるという攻撃を俺バージョンでやってみるという事だ。
ようするに、Cランク、Dランクの魔法で弾幕を張りつつ、隙ができない程度にBランク、Aランクの魔法を頑張って織り交ぜていくっていう戦術をとっていこうというわけさ。この時のC,Dランクにダメージは期待せず、奴の邪魔をする程度の仕事を目的とする。というわけでとりあえず、この戦術を実行に移すとしよう。
………中々うまくいかないものだ。実践してたら俺は防壁への魔力供給が疎かになって時たま貫通して俺の体に当たって普通に少しだけどダメージ受けたわ。結構痛いのね。覚悟してたけどさ、やっぱ痛いのは嫌だなぁ。そうするにはさっさと勝負を仕掛けないといけないわけで、早くイメージ通りに戦わないとね。
とは言っても、ぶっちゃけ地力とかの純粋なステータスでこちらが勝っていようと相手のほうが戦闘に関していえば数枚上手。冷静になった奴は少し前とは大違いで上手に立ち回りやがる。少し前まで単調な攻撃ばかりで俺に痛い目に合わせられたとはいえ、俺の攻撃のタイミングをうまく外して俺の攻撃のリズムを作れていない。つまり、俺のテンポで戦えていないという事はこの戦闘の主導権があちら側にあるという事、その事実が焦りを生んだ。そんな焦りが原因で攻撃が先ほどまでの奴を同じく大味なものに徐々になっている事に俺は気が付いていなかった。
「どうした? 攻撃が弱い、弱すぎるぞ。その程度の攻撃では痛くもかゆくもないわ。」
そんな中、奴は俺の焦りを感じているのかいないのかわからないが、俺に対して言い放った。これに対して言い返す余裕は有ることにはあったが、そんな事に思考を割くほど俺も馬鹿ではない。しかし、考えたところでいい案がでるわけでもなく、そのまま膠着状態が続いた……。
なんとなくだけど、若干被弾が増えた気がする。少しずつだけど相手のほうが押し始めているってことか。予測してなかったことじゃないけど、不味いなぁ。このまま押し切られるなら、リスク負ってでも攻撃に出るべきなのか。そんなことを考えている最中にも相手の炎のブレスが地面に当たり広がって俺のところまで来た。それによりまた皮膚が軽く焼けた。初めの時は驚いたり、痛みにビビったりもしたがこれだけ戦っているとそんなの気にしなくなっていた。
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次話かその次で戦闘は終わります。
追記 次いったんネタ回はさみます。すぐ投稿できるとおもいます




