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ゲンカク  作者: ささやん
2/2

カコ



「好きです。付き合ってください」

中学1年生の頃、私はある人に告白した。

斉藤 高津。

私より2個年上。

中学3年生だ。

顔よし、性格よし、運動神経よし、スタイルよし、声よし。

全部そろっている高津先輩。


高津先輩は私からの告白に少し戸惑っていた。

でも、すぐに答えを出してくれた。

「いいよ、付き合おうか」

先輩は遊びのつもりだったんだろうけど、

OKを出してくれた。


そして、私たちは付き合い始めた。

最初は幸せだった。

でも、先輩は人気者でモテていて、

私がイジメに遭うのは覚悟していた。


でも、でも・・・。


私が思っていたイジメよりひどいものだった。

上靴や外靴が無くなるのは当たり前で

毎日、下駄箱の前に立つと生ごみが上から降ってきた。

トイレではバケツに水はなんとか耐えた。

けど、私がトイレで用を足そうとすると、男女問わず

上から覗いてきた。


下校中は車が来ているのに道路に私を押したり、

虫を食べさせられた。


でも、私はそのいじめを頑張って耐えた。

だって、高津先輩のことが好きだから。


そして、私は中2に高津先輩は高1になった。

イジメはだんだんなくなりつつあった。

そのころから高津先輩はおかしくなったいった。


私に無理やり携帯を買わせ、持たせたり

束縛がひどくなったのだ。


「先輩、遊びに行ってきてもいいですか?」

やっとできた友達と遊びに行こうとしても

先輩にいちいち断らないと、

「香菜は俺と別れたいんだな」

と勝手に解釈されてしまう。


そんな日々が続き、私は中3に高津先輩は高2になった。

受験勉強で私の親は高津先輩との連絡をやめるように言ってきた。

「なんで?」と私が親に聞くと、

親は一言もしゃべらなくなった。

私は不思議に思ったが、受験で忙しいし、

高津先輩との連絡はとらないようにした。


受験の前日、久しぶりに携帯を見た。

「きゃっ!」

思わず叫んでしまった。

だって・・・。


高津先輩から100通以上のメールや電話が来ていたから。


これがきっかけで私は高津先輩から離れようと決心した。

私には迷いがなかった。








でも、これが間違いだったんだ・・・。


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