表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/61

第14話 新たな武器

間接攻撃の有無。それだけで戦いの幅がかなり拡がる。

ユーリ自信、弓は遜色なく使える。しかし近距離戦術と連動して使いこなせる程ではない。魔法がうまく使えれば問題ないのだが、それができない。

ユーリは今日も悩んでいた。


爆発する炎をとばせないか、風を飛ばして切れないか、剣自体を投げる等いろいろ試してはみるがどれも駄目。


「はぁ、だめだ。才能ないのかな?やっぱりキールさんか村長に相談するしかないか。」でもそれで駄目なら絶望的だよな。なんて思いながらギルドへ。


「キールさんに相談があるんですけど。」ナンナさんに告げる。


「相談?今来客中だからしばらく掛かりそうだけど」


「何があったんですか?」

「うーん、ほら、最近また税収が上がったでしょ?その対応なんかで忙しいのよ」


「ああ、レンさんが戦争でも始めるのかもな、とか言ってましたしね」


「ええ、何だかキナ臭くなってきてるみたい」ナンナさんが顔をしかめる。


「わかりました。個人的な事なので村長の所に行くことにします。」


そう言ってギルドを後にする。


戦争か。経験がないからいまいち想像できないや。でも、あの襲撃の時のように理不尽な暴力で人が沢山死ぬのかな。そんなの許せない。なんで戦争なんてするんだろう。


そんな事を考えながら村長宅へ。


「うむ。なるほどの。お前の力は特殊じゃから、色々と試して見るしかないかの」


そうして村長の指示であれこれ試す。そして


「うむ。どうやら手から離れたものには、その爆発的な魔力を送る事はできないようじゃ。そして、普通に魔術を出しても手の前で爆発するだけで飛ばせない。そして、手に触れていればある程度魔力を送ることができる。」


ふむふむ言いながら一人で納得している。


「何か思いついたんですか?」たまらず聞く僕。


「まず一つ目だが、地面に手をつきなさい」言われたとうりにする。


「そして、そうじゃな、あそこの石と手の間に剣がある事をイメージしていつものように一気に魔力を送ってみなさい」


剣をイメージ、何となく想い浮かべて魔力を送る。


ババババン!ユーリの前方で小さな石が一斉に飛び上がる。


「うむ。いまいちじゃな。イメージが曖昧過ぎて魔力が分散してしまったようじゃ。訓練次第では使い物になるかもしれんの」


「す、すごい。さすが村長です。」これならいけるかもしれない。


「うむ。そしてもう一つじゃが、」


「他にもあるんですか?」わくわくしながら聞く。


「うむ、此方はごく単純じゃが、ちょっと待っておれ」そう言って家の中に消える。しばらくして何かを手に戻ってくる。


「これじゃ」

その手には長い鎖?があり片側に鎌、もう片方には六角柱の鉄の塊がついている。

「どう言うことですか?」


「なに、簡単なことじゃ。まず使い方じゃが」そう言って幾つかの型を見せてくれた。見たことのない武器。見たことのない動き。ユーリはすっかり魅了されていた。


「こうして片側を投げつけて当たる瞬間に魔力を送る。そうすれば中距離でも十分使える。鎌を使えば近距離にもある程度は対応できる。」


「ちょっと恐いですけどすごいです!!」


「まあ慣れるしかないのぉ。悩み続けるよりはいいじゃろうて」


「はい。ありがとうございます」


うまく行けばこれでまた強くなれる。ユーリは新たな可能性にわくわくしながら修行に没頭していった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ