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燃える赤

 私の世界は灰色だった。


「魔法とは神や精霊から賜りし秘術である」


 これが世界の誰しもが知る常識。


 そして、この国の貴族にはこんな教えがある。


「魔法こそ我ら貴族の証。魔法なき者は貴族にあらず。


 魔法第一主義の国らしい教え。

 ならば魔法の使えない貴族はどうなるのか。

 

 何も難しいことはない。

 私のように籠の中の鳥としてひっそりと飼われるだけ。


 魔法こそ至上。魔法を使えないものに価値はなし。

 籠の中で育ち虐げられながら育った鳥の世界は窮屈で灰色の世界しか知らなかった。


 そんな私の世界を変えたのは一つの本。

 そんな私の世界を壊したのは燃えるような赤。


 いや、《《燃える赤》》だった。

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