表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

超短編

今日はいったい何の日だ




「今日だけウソをついても良い日、そういう日だって聞いてるよ」

 朝、友人が僕に話しかけてきた。

「ちょっと待ってよ。その話には時間制限あったはず」

「ウッソだー」

「ホントだって。確か午前中だけのはず」

 疑惑の目を友人から向けられる僕。

「約束できるか?」

「ああ」

 僕と友人は小指を重ねる。

「指切りげんまんウソついたら針千本のーます!指切った」

 勢い良く手を振って僕と友人は約束する。

「さて、どんなウソをつこうかな~」

「学校遅れるぞ」

 声をかけた同級生が、走り抜けていく。

 チャイムが聞こえる。

「ヤバい、遅刻!」

 友人が走り出す。

「まだ予鈴だから!本鈴までに教室にいればセーフ」

 僕も走る。

「あのチャイムがウソって可能性も」

「遅刻したらしたら叱られるぞ!」

 僕と友人は走る。全力で走る。


 学校に入り急いで靴を脱ぎ、上履きを履く。

「あと少し、走れば間に合う!」

「廊下って走ってもよかったっけ?」

「……急いで歩こう」

 僕と友人は速足で歩く。

 わたり廊下や階段周りでは少し速度を落とす

 やがて教室が見えてきた。


 クラスに入る直前にチャイムが響く。

「遅いぞ」

 先生が教壇に立っていた。

「えー、なんで先生もういるの?」

「早くいることだってあるぞ」

「なんで今日に限って」

 僕と友人の抗議を、先生は立て板に水と言った感じで聞き流している。

「二人遅刻と。後で職員室な」

「そんな~皆勤賞が~」

「目標があったのか」

 先生が名簿をつけているのをみて僕と友人は席に着く。

「なら代わりの目標を立ててみようか」

「宇宙に行きたい」

 友人が即座に答える。

「よーし!宇宙に向かって出発だ」

 同級生の声で教室が揺れる。

 僕が窓から外を見ると、学校が空を飛んでいた。

 揺れがひどくなり、僕は窓から外に落ちていく。

 僕が目を覚ますとベッドから落ちていた。

「なんだ夢か。よくよく考えたらまだ春休みじゃん」

 僕は立ち上がる。

「ご飯できたよ~。早く地球に帰っておいで」

 親の声を聴き、僕は目を白黒させた。


文字数調整は楽しかったです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ