第25話 格差(2)
サトネは自分に向かって走ってくる男を見て、クリスの剣が目に入った。
サトネは駆けつけてクリスの剣をつかみ、社内の攻撃を防いだ。
「じゃあ、私も真摯にもう一回やってみようか?」
サトネも体勢を張って言った。
今度はサトネが全力で走り、男とぶつかり合った。
二つの剣がぶつかり、ものすごい音がして洞窟の中が震えるほどだった。
二つの剣がぶつかり続け、大きな圧が起き、洞窟の中で徐々にひびが入るようにした。
洞窟が崩壊し始め、上からは石の破片が落ちてきた。
「ちぇっ、しょうがないか」
男は上から落ちる石のため洞窟の外に出た。
サトネも洞窟の外に出て戦いを続けた。
時間はもう夜明けが過ぎて日が昇り始めた。
日が昇ろうが昇ろうが彼らは関係なく戦い続けた。
そして、男はそろそろ体の限界が来た。
「こんなに体が疲れるほどの戦いは初めてだ」
「私もこんなに強い相手と戦うのは初めてだ」
神の加護を受けたサトネもまた体が疲れ始めるのを感じ始めた。
「体調を見てでも早く終わらせなければならないね。
奥義:盗賊の王」
男の体はますます膨らみ始め、前にも巨大だった体がさらに巨大になった。
足で地面を吠えると、地面が割れるほどだった。
そして社内の魔力はさらに増幅し、サトネの魔力に匹敵する量となった。
「魔法を使って魔法の量を増幅させることができるの?」
フジヒロがこんな奇妙な光景をを見て呆れてルナに聞いた。
「不可能ではない。
周りには見えないけど魔力が漂っているんだ。
それを体内に吸収すれば増やすことはできる。
でも、こうやって誰かが使うのを見るのは僕も初めてだよ」
ルナもあっけなく言った。
「さあ、決着をつけるな。
空間移動」
男は瞬く間にサトネの前に現れ、剣を振り回し、サトネも脱人間級の反射神経で阻止した。
「しかし、これは防げない。
跳躍加速
絶世握力」
「防御」
フジヒロが神の目で見て素早く防御魔法をサトネにかけてくれた。
「無駄だ!」
男の強力な拳はやはりフジヒロの防御魔法は破れなかった。
しかし、その威力を証明するかのように、サトネは信じられないほどの高い上空に上がってしまった。
サトネは上空を通り宇宙空間にまで飛んでいった。
異世界召喚前にも行ったことのない宇宙だった。
しかし、違う点といえば、ここは区ではなく平らな世界だったということだった。
「さっきからずっと低級魔法ばかり使っているね。
煩わしい奴がいない隙にお前をなくしてやる。
空間移動」
男はサトネを飛ばした後、フジヒロに向かって空間移動をした。
「絶世握力」
フジヒロは防御魔法を使わないまま腹部を打撃された。
しかし、飛んで行くどころか、体に何の傷も残せなかった。
「僕があなたを殺せないからといって、あなたを攻撃することができないわけではない」
フジヒロが拳で男の腹部を叩くと、その凄まじい体が無色に弾き飛ばされた。
すごい力で、男は一時的に気絶してしまった。
しかし、やはり殺すことはできなかった。
男は口から血を吐いて立ち上がった。
「まだ倒れるわけにはいかない。
俺はこの世を変える革命家だ。
俺が崩壊すれば、世界は変化できない」
男が何かつぶやきながら立ち上がった。
殺すことはできなかったが、やはり致命傷と言えるからだ。
その時突然鐘の音が鳴り始めた。
「結局来てしまったのか…」
ルナは意味深長なことを言った。
「どうしたの?」
「この仕事は私にも助けられない」
その瞬間、時間が止まり、神の目にも未来が見えなかった。
そして破れた空間の中で正体不明の存在が出てきた。
「お前は何だ?」
フジヒロが聞いた。
「伝説級の全能神アポロン、神のバランスを崩す者よ。
私の名前は神の番人という」
ネメシスは確かにフジヒロの記憶の中に存在する名前だった。
ルナが初めて知識を教えてくれた時に教えてくれたことの一つだった。
確かに神が規律を守らなかった時に来ると言った。
「あなたがこの者に対して行ったすべての攻撃は無効にする」
その瞬間、男にできた傷が回復した。
そしてアポロンは罪で今回の事件に介入できないよう封じる。
ネメシスは紙に何かを書き、フジヒロに紙を飛ばした。
その紙はフジヒロの体にくっついて体を封印し始めた。
「ちょっと待って、私にも説明させて。 殺すつもりはなかった」
「すべての発言は許されない。」
すると、ネメシスは消え、時間が再び流れ始めた。
「封印されたのか」
ルナがフジヒロを見て言った。
「何だろう?
傷が全部消えたじゃないか。
何かは分からないがあいつも急に倒れてこれはチャンスだな」
男はフジヒロとルナに向かって走ってきた。
「そうはいかない!」
折しも空中から落ちるサトネが言った。
「ああしても死なないということか。
しかし、もう面倒な防御膜をやってくれる人はいないから、すぐに追い抜くことができるだろう」
「アポロンに何をしたの?」
倒れたフジヒロを見たサトネが男に聞いた。
「俺も知らない。
急に倒れてた。
それより余裕を持って話をしている時ではないはずなのに」
男とサトネの戦いが再開された。
しばらく二人が喧嘩をしている時、男がサトネに話しかけ始めた。
「君を打ち破ったら君が好きなあの男を残酷に君の目の前で殺してやる。
特別に血を君の顔に撒いてあげる。
とても見栄えのよい格好だろう」
男はサトネを刺激し始めた。
「どうせお前は僕に勝てないよ。
さっきもあの男じゃなかったらお前は負け犬だよ。
俺はこう見えてもほとんど唯一の天下級魔法を使える人間だから。
いくらお前が剣術を上手にやっても勝てない。
それでも俺はあなたの剣術が気に入った。
だからもう一回聞いてみよう。
今回は本当に最後のチャンスだよ。
俺と一緒にすれば今日あったことは全てなかったことにしてあげる。
さあ、俺と手をつないで世界を変えよう」
男はしつこくサトネを説得した。
「それに答えなら、さっきも言ったし、これからも同じだと思う」
「果たしてそうだろうか。
百發必中」
魔力で作られた矢が飛んでいき、フジヒロの頭を命中した。
「ああ、死んでしまった。
残念でどうしよう」
サトネは後ろを振り向いた。
フジヒロの髪は跡形もなく消えてしまった。
底には血まみれと割れた脳のかけらだけだった。
「フジヒロ?…」
サトネはフジヒロを眺めた。
「お前が愚かだからこんな結果が出るんだ。
君が俺の味方になると言ったら、蘇らせてあげる。
今あいつを生かせる人は俺しかいない」
「黙れ」
サトネは理性を失ったまま男に飛びかかった。
「まったく、理性を失ったやつには欠点が多いものだ。
四方が欠点だね」
サトネはすぐ倒れたが起き上がって再び突進した。
しかし、また男は軽くサトネは倒した。
にもかかわらず、引き続き立ち上がった。
「あきらめない姿は本当に格好いいね。
本当に私と一緒だったら良かったのに。
それでももう完全に終わりだよ。
これを彼ではない君に書くとは。
本当に誇らしく思ってもいい。
究極力」
神聖魔法に匹敵する人間が使える最も強力な魔法に属する天下級の魔法だった。
いくら勇者の身を持ったサトネでも気絶してしまった。
「全部終わったのかな?」
男がどさっと座り込んだ。




