Ep0 前作登場人物・用語一覧
橘 右京
主人公。紺青の属国である燕支国の王子。剣術の達人であり潜在的な『神力』も高い。紺青の王家に伝わる『神器』の日本刀『水鏡』を所持。ベルゼブと戦って紺青を救った立役者である。現在は紺青の王位を継いだ霞姫の護衛として親衛隊長という役職をもらっている。素直で正義感が強い。
○紺青の姫君達
霞
紺青の第一王女。紺青の王家に伝わる炎を操る不思議な力と類まれな『神力』を持ち、生身の人間でありながら紺青に伝わる三種の神器の『玉』としての役割を持つとして、ベルゼブに狙われていた。責任感が強く前作では次期王としてのプレッシャーからやや暗い性格であったが、右京の存在もあってか次第に明るくなってきているらしい。
霧江
紺青の第二王女。姉の霞と比べると明るく活発な性格。王女という立場にありながら『神器』の扱いにかけては一品であるという。前青龍隊長相馬玲央と相思相愛の仲だった。戦闘の末赤子になってしまった玲央(詳細は相馬玲央の箇所、あるいは前作『Ep28青龍』を参照のことだよ)を引き取って育てている。『天叢雲剣』を所持。
○十二神将隊
騰蛇隊(都と四方の守護の監視が主な仕事、現在は専ら都の警護が仕事になっている)
隊長 草薙龍介
サーベル『雷電』を所持。右京の紺青での兄貴的立場。自他共に認める超ポジティブな性格。前隊長の一ノ瀬孝志郎を慕い、学生時代からずっと彼に付き従ってきた。彼の離反を経験し、親友内海蔵人の死も乗り越え一回り成長した模様。槌谷鈴音にずっと片想いしているが、その関係は未だ進展がないらしい。
伍長 三日月藍
前作の隊士頭というポジションから不本意ながら出世。日本刀『氷花』を所持。孝志郎の幼馴染で、『五玉』の一人でもある。紺青の王の血を引く朔月公を父に持ち氷の力と不思議な『神力』を持つ韓紅一族出身の花蓮を母に持つため、高い『神力』と『神器』を操る器用さを兼ねる。読書が趣味。頑固で負けず嫌いな性格だが、ベルゼブとの戦いで若干丸くなったようである。一夜と付き合い始めたが、あまり大っぴらにしたくないらしい。
朱雀隊(南方の守護)
隊長 浅倉愁
腕輪『螢惑』を所持。朔月公の一番弟子。『五玉』の一人で高い『神力』を持つ。紺青の亡き王の非嫡出子であることが判明、藍同様紺青と韓紅の二つの不思議な能力を兼ね備えているが、どちらかというと炎の能力の方が扱いは慣れている。孝志郎に傾倒しており若干歪んだ性格だったが、ベルゼブ戦を経て失っていた過去の記憶を取り戻したこともあり少しはましになった。龍介とは学生時代からの犬猿の仲である。十二神将隊の総隊長。ちなみに『十六夜 風』というのが本名だが、ややこしいのであまり名乗らない。
伍長 月岡風牙
中国刀『青龍偃月刀』を所持。士官学校でいじめられっ子だったのを助けられて以来ずっと愁を慕っている。『恩賜の短剣』の栄誉を受けた相当の実力者であるが、前作では一夜に敗れ重傷を負った。長期入院を経て復帰したが、その甲斐あって(?)彼女が出来た。
六合隊(『神器』の鋳造や修理・隠密活動)
隊長 七枝蒼玉
碧玉の双子の兄。代々『神器』の鋳造を生業にしている隠密一族の族長の息子として生まれ、『ジェイド』と呼ばれる鉱石から『神器』を生み出す能力が高い。中国剣『干将』を所持しており雷の力を操るが、戦闘能力はあまり高くない。
七枝碧玉
蒼玉の双子の妹。『男女の双子は不吉である』という言い伝えにより、女性であることをずっと周囲に隠していたが杏の何気ない行動により露呈してしまう(詳細は『Ep13 七枝』)。女性であることにコンプレックスを持っていたが、『水鏡』の改造に当たって彼女の繊細な『神器』の加工技術が役立ったことで自分の存在意義を見出した様子。中国剣『莫耶』を所持しており風の力を操る。
勾陣隊(剣術に秀でている)
隊長 片桐剣護
日本刀『蛍丸』を所持し、右京の『神器』の指南役でもある。一夜と同じ道場出身の幼馴染で藍達と士官学校の同期。剣術の腕は一品であるが、一夜と常に行動を共にしていたためいつも彼の影に隠れてしまっていた。伍長だった頃は『勾陣の鬼』と恐れられていたが、一夜の離反後隊長に就任してからは持ち前の温かさ真っ直ぐさを発揮するようになり、隊士達の人望も厚い。
伍長 空席
青龍隊(東方の守護)
隊長 井上磨瑠
槍『グングニル』を所持。巨大な猫のような姿の獣人。心優しい性格で古典が得意。十二神将隊でも特異な彼だが、実は『恩賜の短剣』の栄誉者でもある。前隊長相馬玲央を慕っており、今でも紺青に戻るといつも遊びに行っているらしい。
伍長 間宮朱々丸
詳しくは本編にて。
天一隊(士官学校生の教育)
隊長 高瀬聖
レイピア『ジュワユーズ』を所持。士官学校の校長。『実戦第一』をモットーにしており、ベルゼブとの戦いの中でも士官生を積極的に起用した。真面目な優等生タイプであるが、突発事項にやや弱い。外伝にちょろっと書く予定ですが、あの人のお兄さんらしい。
伍長 桐生五色
本編参照のこと(外伝も書く予定ありです)。
天后隊(都の医療の中心を担う)
隊長 源咲良
医務方という役職。ストール『蜂比礼』・指輪『薄緑』を所持。知的で穏やかな大人の女性といった雰囲気の外見と裏腹に案外さばさばした性格であり、『笑顔が怖い』と隊士達に評判。『恩賜の短剣』の栄誉者であり、宇治原とは士官生時代から親しいが決して恋人同士ではない…らしい。
伍長 宇治原実継
咲良を学生時代からサポートする立場にあり、『忠犬』と呼ばれてるとか呼ばれてないとか。短剣『ケリュケイオン』を所持していたが一夜の件で壊れてしまったので、似たような治癒系の『神器』である『アゾット剣』を所持している。『飛燕』をいうグローブ型の『神器』も所持しており意外と格闘派だったりする。一夜とはあの一件以来親しくなった様子。
隊士 四之宮ちか
入隊2年目の新米隊士にして新米医師。風牙が入院した際担当医をしており、恋人同士に発展する。スタイル抜群の美人だが、若干天然の気がある。
太陰隊(武力・格闘技に秀でる)
隊長 遠矢勝之進
薙刀『蝉丸』を所持。荒くれ者揃いの太陰隊を纏め上げる、親方的存在。前隊長十六夜舞を今でも慕っていて、藍にとても優しいらしい(これは遠矢に限ったことではなく、太陰隊士全般に言える)。
伍長 空席
玄武隊(北方の守護)
隊長 宗谷白
大太刀『岩融』を所持。体格がよく一見怖そうだが部下思いで心優しい性格。孤児であり、『花街』で過酷な幼少時代を過ごした。その時助けてくれた『花姫』である、平原力哉と杏の母親を今でも慕っており、彼女の息子である力哉を一人前にするのが自分の出来る恩返しだと考えていた。
伍長 敷島葵
本編にて。
大裳隊(司法機関)
隊長 高倉柳雲斎
司法方という役職。琵琶『絃上』を所持。元士官学校教官であり、一ノ瀬公や涼風公と士官学校時代を共に過ごしたらしい。藍達は彼の教え子であるため敬意をこめて『先生』と呼ぶ。茶の湯を好み、隊舎に茶室を作ってしまった。
伍長 橋下左右輔
鏡『浄玻璃鏡』を所持。生真面目で融通の利かない性質。藍とは士官生時代からそりがあわない。咲良や宇治原とは同期で、士官生時代から色々いじられていた。一夜とはベルゼブ戦後の取調べ関係で親しくなった…というか、馴れ馴れしくされて迷惑しているらしい。
白虎隊(西方の守護)
隊長 槌谷鈴音
槍『隼風』を所持。龍介と同期にあたる。前白虎隊伍長の内海蔵人に恋心を抱いていたが、彼が抱えていた心の闇に気づくことが出来ず、彼の暴走を止められなかったことを後悔している。彼の遺志を継ぐ決意で天一隊伍長という立場から自ら志願して白虎隊長となった。温和で大人しい性格だが芯は強く、言うべきことははっきり言うしっかり者。
伍長 樋野あずみ
本編にて。(外伝にも書く予定)
天空隊(参謀)
隊長 涼風来斗
書物方。ショートソード『アロンダイト』を所持。涼風公の息子で孝志郎の幼馴染であり、五玉の一人。『十二神将隊の頭脳』と呼ばれ、博識さと頭のキレに関しては誰にも負けない。藍にも勝る本の虫であり、自らが館長を勤める王立図書館に篭りっぱなしである。孝志郎と生まれた時から一緒にいて彼の優れた才能を認識しており、彼に従って生きてきた、という意識があったが、孝志郎の離反後自分の意思で生きていかねばならない、と決心した。ベルゼブ戦後ずっと片想いだった志乃と晴れて恋人同士に(外伝参照)。
伍長 桐嶋周平
博物方と呼ばれる役職で、博物館の館長であり天文台長でもある。弓矢『雷上動』を所持。頭脳明晰でプライドが高い。士官生時代から来斗にあこがれており、自ら名乗り出て来斗の片腕となった。風牙とは士官学校の同期で喧嘩ばかりしていたが、最近の関係は良好。
○三公
『三公』とは代々王家の側近として重要な役目を担ってきた名門の三家の家長のこと。
一ノ瀬公(一ノ瀬宗志)
文官の最高位。孝志郎の父親で藍の育ての親。心優しく穏やかな性格で、孝志郎の離反をとても気に病んでいた。ベルゼブ戦後は記憶を失った息子とその妻を温かく迎え入れ、初孫をとても可愛がっている。
涼風公(涼風益次郎)
武官の最高位。来斗の父親。厳しくも温かい父親として来斗に接している。前作前半で五玉の暴走に頭を悩ませていたが、孝志郎の離反により悪い予感が現実となってしまった。ベルゼブ戦の最終決戦では先頭に立って軍を指揮した。
ちなみに前作ちょろっと出てきた奥様もご健在です。
朔月公(朔月秋風)
王族のSP的役割。愁の師匠であり、藍の実の父親。実は先代の王の血を引いており、その出生に悩んだ過去があるため、愁の存在に自分を重ね合わせていた節がある。彼も五玉の暴走を危惧していた一人。『捨てられた』と思い込んでいた藍とも関係がギクシャクしていたが、花蓮が紺青に戻ったことによって関係は若干改善された模様。一夜のことをどうも快く思っていないらしい(当然か…)
○その他の人々
一ノ瀬孝志郎
一ノ瀬公の息子。日本刀『村正』を所持。藍の幼馴染であり、五玉の一人。前十二神将隊総隊長であり人望も厚く優れた能力の持ち主だったが、実は王の実子であるという出生の秘密を知ると共にベルゼブの思惑にはまってしまい、同志を引き連れて紺青から離反する。『紺青を争いのない平和な国にする』という理想を持っての行動であったが、右京達に破れて自らの過ちを悔いベルゼブを倒すことに貢献。ベルゼブとの戦いの末記憶喪失になってしまったが、周囲が色々と教え込むので大概のことは覚えていないものの把握できるようになっているらしい。
古泉一夜
日本刀『大通連』『小通連』『顕明連』を所持。五玉の一人で剣護の幼馴染。前勾陣隊長で剣術の達人であり、いつも笑顔を絶やさないながらその手の内を周囲に晒さない様子が『勾陣の般若』と恐れられていた。それと同時に紺青一の色男としても有名で、流した浮名は星の数とか。実は士官生時代からずっと藍に想いを寄せており、孝志郎の目が厳しいため想いを伝えられなかったという。前作で肺病を患い一旦は死亡するも『神器』の力で息を吹き返す。現在は笹倉道場で剣術の指南をしている。
ちなみに古泉父もお元気です。
相馬玲央
槍『ブリューナク』を所持。常盤の王子で右京の幼馴染。『恩賜の短剣』の栄誉者であり前青龍隊長。王位継承問題で国が滅亡し、家族を失ってしまう。更にベルゼブとの戦いで『神力』を遣いきり一度は消滅してしまうが、青龍隊の秘術の不思議な力でよみがえる。現在は赤子の姿になっており、霧江の所で育てられている。以前は一夜に匹敵するくらいのプレイボーイだったらしい。
平原杏
力哉の妹で剣術の達人。現在士官学校に在学中。前玄武隊伍長の平原力哉の妹であるが、父親が違うことや年が離れていること等さまざまな要因が重なってあまり兄妹らしい付き合いが出来なかったことを後悔している。勝気で元気な少女で、卒業したら剣護の片腕として勾陣隊で働きたいと思っている。
白蓮
麗しい容姿と美声の持ち主。『花姫』として働いているときに孝志郎に見初められ何かと世話を焼いてもらっていたが、彼女自身は一夜に恋心を寄せていた。藍を姉のように慕っている。孝志郎と一夜の離反など苦労も多かったようだが、今は孝志郎の妻となり、子供も生まれて幸せに暮らしている。息子の清志くんも元気です。
花蓮
右京の剣術の師匠。藍の母親であり秋風の妻。韓紅一族の血を引いているため『神力』が高く、オンブラを会話が出来るなど不思議な力を持っている。小春と共に一族を追われて紺青に流れ着き、秋風と出会った。霞が誕生した際の紺青での粛清の波を逃れて各国を渡り歩き、燕支に身を隠していた、というなかなかの苦労人。その割には明るくノー天気な性格で、娘の藍にも呆れられるほどである。
○前作関連その他登場人物
ベルゼブ
『オンブラ』のボス。紺青の王を暗殺し、『玉』を狙う。実は紺青の王の双子の弟であり王の座を脅かす存在として虐げられてきたため、復讐することが真の狙いだった。最初は黒い影のような意識のみの存在であったが、霞の『神力』を利用して生身の体を手に入れる。孝志郎、右京らに敗れ、野望はあえなく潰えた。
紺青の王
霞・霧江の父親であり、孝志郎、愁の父親でもある。前王が相当な浮名を流した人物であり、自身が粛清の波を目の当たりにした経験上、自分の血を引く孝志郎の身の安全を守ることに懸命だった(結果一ノ瀬の養子にするという策に出たものと思われる)。愁の存在は小春が隠していたこともあり、粛清の事件があるまで知らなかった様子。心優しい人物だったが、優柔不断の気があり国を治めるにはやや統率力に欠ける部分があったらしい。
小春
愁の母親。韓紅一族の血を引いているが、類まれな高い『神力』を持っていたため一族を追われてしまい、花蓮と共に紺青に流れ着く。美しい歌声の『花姫』として人気を博していた頃、紺青の王と出会って愁が生まれた。粛清にあい死去。愁の『螢惑』は元々彼女が護身用に持っていたものである。
古泉夏月
一夜の亡き母親。紺青一と言われるほどの美人だったらしいが、肺病で若くして死去。実は剣術の達人であったという(詳しくは外伝参照)。花蓮や小春と仲の良い友人だった。
十六夜舞
ピアス『アンスラックス』を所持。少女の姿をしており、前太陰隊長。実は藍が失っていた幼少の記憶が『アンスラックス』の力で具現化した存在だった。高い『神力』で炎を操り戦闘能力が高い。前作で藍と同化し消滅するが、厳しくも部下想いの人物であったため今でも太陰隊士達の心に根強く残る存在である。
平原力哉
投げナイフ『ジン』を所持。杏の兄で前玄武隊伍長。花姫を母に持ち、父親の暴力に耐えた幼少時代の経験から暗い性格で二重人格の気があり、戦闘モードのスイッチが入ると容赦なく相手を死に追いやるため玄武隊士達から恐れられていた。自分を拾ってくれた白に感謝しつつも、その優しさを『偽善』であると恨みに思っていた。最後には和解するも白を庇ってオンブラの攻撃を受け死去。
藤堂剛
ロングソード『ダーインスレイブ』を所持。『神器』マニア。前白虎隊長であり、自尊心の高い人物であったが孝志郎には傾倒していた。ベルゼブによって強化された『神器』の強さに魅せられ、最後には『ダーインスレイブ』の妖力に飲み込まれてしまった。
内海蔵人
日本刀『雷切』を所持。龍介の同期で鈴音に想いを寄せていた。紺青のスラム街のようなところで育ち、血を吐くような思いで士官学校に入学して『恩賜の短剣』の名誉を得る。しかし十二神将隊に拠り所のない彼を採用する隊はなく、途方に暮れていた所を剛に拾われ、恩義のある彼と才能を見出してくれた孝志郎に従うことを決意する。龍介は唯一の友人であり、鈴音は自分の光だったという言葉を残し、最後は霞を庇って火口に消えた。
一条志乃
詳しくは外伝参照。旧家のお嬢様だが戦乱で若くして夫を亡くし、未亡人となった。今は来斗と恋人同士と相成っている。
笹倉同心
一夜と剣護の剣術の先生。剣術の達人だが穏やかで笑顔を絶やさない人物。朔月公とは士官学校の同期にあたる。
香蘭
『花街』ナンバーワンの『花姫』。明るく愛嬌のある性格が人気の秘訣のよう。そろそろ『花姫』は引退して、杏の母親のように店を持ちたいを考えているらしい。
○用語解説
『神器』 『ジェイド』と呼ばれる不思議な鉱石を加工して作られる不思議な力を秘めた道具一式。『神力』の高い人物がこれを用いると、その『神器』の属性に合った不思議な力が発揮される。刀のような武器が代表的だが、治癒系の力を持つもの、防御系の力を持つものなど様々。現在では主に紺青にしか存在しないもののようで、『神器』の存在が紺青を一大国家として成長させた原動力ではないかと考えられている。
『神力』 『神器』を扱うときに必要とされる力。本来人間が秘めている能力で、訓練を受けることによって高めることが出来るが、各人の『神力』の高さは潜在的な能力によるところが大きい。『神力』が高いと『神器』がなくても突発的に力が高まれば不思議な現象を起こすことがあり、オンブラの言葉が理解出来たりすることもある。
『オンブラ』 妖力と呼ばれる『神力』と似た悪しきエネルギーが凝集した存在。獣の姿をしていたり黒い影であったり、その形状は様々。『妖力』を秘めた武器は『妖器』と呼ばれ、これも広義にはオンブラの一種といえる。古く伝承の中だけの存在と考えられていたが、ベルゼブの事件によって実在することが証明された。ベルゼブが消滅して以降目撃されていないが、人里離れた洞窟などに眠っている可能性は高い。韓紅一族はその能力によってオンブラを作り出したり、操ったりすることが出来るらしい。
『三種の神器』 紺青の王家に伝わる『神器』。
『紺青の能力』 高い『神力』で炎を操る。生身の体自体が炎の『神器』として作用するため、『神器』を持たずに炎を放つことが出来るが、コントロールが難しいため『神器』を用いて出力を調節しなくてはならない。
『韓紅一族』 雪や氷を操る一族。紺青と対立してきた歴史があるが、近年は紺青が力を持ったため迫害され流浪の民と化しているらしい。『神器』を操り、オンブラを自由自在に操ることが出来る。普通の人間と比べると高い『神力』を有するが、中でも突出した『神力』を持つ人間は一族に災いをなすとして一族を追われる慣わしがある。
『士官学校』 紺青の軍の養成所。16歳前後で厳しい入学試験を勝ち抜いた者だけが入学を許可される、エリートの集まりである。士官学校に入学することは出世コースが約束されたも同然なので、庶民階級の憧れの的であるという。逆に上流階級だと、軍人になることを積極的に望まない限りは箔をつけるという目的以外で入学を希望するものは少ない。十二神将隊天一隊が主に運営に携わっている。
『恩賜の短剣』 士官学校の最優秀卒業生に与えられる。王から直接賜る短剣型の『神器』で最高の栄誉とされている。
『五玉』 元来『恩賜の短剣』の栄誉者は各代一人であったが、71期生に関しては例年であればその恩恵に預かれるだけの実力者が他にもいたため、他の代との公平を期すため短剣に埋め込まれた5つの宝石を5つの短剣に分けて授与した。
ちなみに5人は成績順に
金剛石 一ノ瀬孝志郎
紅玉 浅倉愁
青玉 三日月藍
金緑石 古泉一夜
緑柱石 涼風来斗 である。
『花街』 紺青の歓楽街。売春のようなことが行われている店もあるらしいが、その線引きは至って曖昧。『花街』で接客をして働く女性を一括りにして『花姫』と呼ぶ。
以上です。今後ともよろしくお願いします! by 転寝猫
ご覧頂きありがとうございました。
今後ともどうぞご贔屓に!!!