表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋はかなわないけど‥  作者: みるみる
44/47

44、蜜月


マキシムと結ばれた初夜の翌朝、目を覚ますと、隣にはまだマキシムが眠っていました。


マキシムの寝顔はとても素敵でした。


『こんな無防備な姿のマキシムを知ってるのは、きっと世界中で私だけね。』

 

‥‥なんて、私はマキシムの寝顔を見ながら、少し優越感すら覚えていました。


寝具からマキシムの裸の肩が見えました。私はそれを見て、昨晩の事を思い出してしまいました。


『マキシム‥素敵だったなぁ‥。あんなに男らしい体をしていたなんて‥。


それに‥まさかマキシムから、あんな事やこんな事までされるなんて‥‥びっくりした‥。


それにしても‥マキシムって、私の服を脱がすのも抱くのも、何だか手慣れていたような‥‥。まさか、他の女の人とすでに色々経験済みだったのかしら?』


‥なんて考えて、一人で悶々としていたのです。


私があれこれ考えて、頭を抱えながらウンウン唸っていると、ようやくマキシムが目を覚ましました。


「おはよう、奥さん。」


「おはよう、マキシム。」


私達は、ベッドの上でおはようのキスをしてから一緒に起きました。


それから二人共シャワーを浴びると、私の手料理で朝食を済ませ、散歩がてら近くのお店へ買い物へ行き、午後からは二人でまったりとお茶をしながら過ごすという、幸せいっぱいで穏やかな一日を過ごしました。


そして夜になれば、またマキシムに抱かれて‥‥。


こうして何ヶ月もの蜜月を過ごした私は、体に少し異変を感じるようになりました。


何だか体がだるくて、時々無性に眠くなるのです。それに‥‥月のものがまだ来ないのです。


『私、もしかして妊娠したの‥‥?』


私は妊娠を疑い、すぐに医師のもとへ行きました。


医師はにっこり笑って言いました。


「おめでとうございます。妊娠三ヶ月目です。」


「‥‥本当ですか!?」


「間違いないです。」


私の中に赤ちゃんが‥マキシムと私の赤ちゃんが‥。


私は嬉しくて堪りませんでした。赤ちゃんができた事を少しでも早くマキシムに伝えたくて、急いで医師の診察所を出ると、早歩きで家に向かいました。


『マキシム!私、二人の赤ちゃんを妊娠したのよ!私のお腹の中に赤ちゃんがいるのよ!』


私は心の中でそう叫んでいました。


そして、やっと家に着いた私が扉を開けて中に入ろうとしたところ、誰かが後ろから話しかけてきました。


「ここは‥レミーさんのお宅ですか。」


振り向くと、少し強面の見知らぬ若い男性が立っていました。


「‥そうですが、何か用ですか?」


「‥ひょっとすると‥あなたがレミーさん?」


「そうですけど、一体何の用で‥‥。」


男性は、突然私の口元を布でおさえて羽交い締めにしてきました。


『‥やめて、乱暴にしないで。‥私の赤ちゃんがお腹にいるのに‥。』


私は手足をバタバタさせて抵抗しましたが、口元の布に染み込んでいた何かの香りを嗅ぐうちに、気絶してしまったようです。


薄れゆく意識の中で、男性が囁いた言葉が微かに聞こえてきました。


「ああ、これでやっとフジコとの約束が果たせるな‥‥。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ