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初恋はかなわないけど‥  作者: みるみる
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43、結婚式


マキシムの家へ私の荷物が全て運び終わる頃、私のウエディングドレスが届きました。


ありがたいことに、メディチ王国の王太子夫妻から結婚のお祝いに、と言って私とマキシムに婚礼衣装が贈られたのです。


他にも、ヒノキ国やギリス大国からはお祝いのメッセージを頂きました。


タケル君やヒルトンさん達からも、結婚お祝いのプレゼントとして、ペアの寝間着やリネン類を頂きました。


本当に沢山の方々に祝福されながら、私達はいよいよ結婚式の日を迎ることとなりました。



結婚式はマキシムの家から近い教会で、両家の親族のみで行われます。


ちなみにマキシムのご両親は、メディチ王国からの参加となりますので、結婚式の前日から私と共にマキシムの家に泊まっていました。


おかげで、結婚式前にはすっかり打ち解けて、まるで本当の家族のように仲良くなってしまいました。‥式の後、マキシムのご両親がメディチ王国へ帰ってしまうのが寂しいな、と感じる程に‥。



式を行う教会の礼拝堂からは、賛美歌を練習しているのか、綺麗な歌声が聞こえてきました。


新婦の控え室では、母に支度を手伝って貰いながらウェディングドレスを身につけ、化粧を施しヴェールを被った私が、出番を今か今かと待っていました。


「レミー‥なんて美しいの!まるで女神様みたい。」


母は、私のウエディングドレス姿を何度もそうやって大袈裟に褒めてくれました。


真っ白なウエディングドレスは、デコルテを強調してウエストを絞った、私にしては大胆なデザインの物でしたが‥‥変ないやらしさはちっとも感じさせませんでした。


寧ろ清らかな雰囲気さえ漂わせていました。‥まるで‥母が言うように、絵画の中の女神様のように‥。


これまで私が着ていた洋服は、大きな胸が恥ずかしくてそれを隠す為に、首元から胸まではしっかりと布で覆うデザインの物ばかりでした。


その為、洋服も私自身も野暮ったく太って見えてしまっていたのが‥実は長年の悩みなのでした。


ですがこのウェディングドレスは、そんな私のコンプレックスを打ち消してくれました。


私は醜くない、太ってなんかいない!私はこんなにも美しいのよ!‥‥なんて思わず自惚れてしまいそうになりました。


控え室の扉がノックされ、支度を済ませたマキシムが入って来ました。


「‥レミー、なんて美しいんだ!‥何て神々しくて清らかで‥‥。これは人間なのか?女神様なのか?」


マキシムの大袈裟な褒め言葉に、私は思わず吹き出してしまいました。


「アッハハ、マキシムったら大袈裟すぎ!」


私はマキシムに褒められた事が、嬉しくて仕方ありませんでした。


マキシムはそんな私の事を、嬉しそうに目を細めて見つめていました。


私もマキシムに向き合いました。そしてまじまじとマキシムを見つめました。


‥‥今日のマキシムは、くるくるの巻毛を整髪剤でまとめ、それを後ろで一つにしばった髪型をしていました。前髪はオールバックにしていましたが、おくれ毛があり、それがまた色っぽいのでした。


それに白の衣装がとても似合っており、高貴で清らかな‥まるでこの世のものとは思えない程の美しさがありました。


「‥マキシム‥あなたは神だったの?人間ではなかったの?‥なんて‥美しいの‥。」


私は思わずそう呟いていました。


私とマキシムは、その後もずっと互いを褒め合い、頬を赤らめたり、照れたりし続けていました。‥私達は結婚式に少し浮かれていたようです。


オホン、


「あなた達、そろそろ礼拝堂に向かわないと。」


母にそう急かされて、私達はようやく我に返りました。


「‥マキシム君は、今日もあの変な眼鏡を取らなかったのね。今日こそは眼鏡を取った顔を見られるかと思ったのに‥‥残念。」


母は控え室を去り際に、私だけに聞こえる声でそう呟いてから、礼拝堂の参列席へと戻って行きました。


私達は新呼吸をし、一旦落ち着いてから一緒に礼拝堂の入り口に向かいました。


私達は共に礼拝堂へ入場し、参列者の祝福の中をゆっくりと神父の元まで歩いて行きます。定位置に立つと、マキシムが私のヴェールをめくってくれました。


厳かな雰囲気の中で、神父のありがたいお言葉を聞き、結婚証明書を記入します。


そして、愛の誓いを立てて式は滞りなく終わりました。


式の後、私達は着替えを済ませ、家族や友人達とお祝いのパーティーを夜遅くまで行いました。


マキシムや私の職場の方々や、友人達と騒いではしゃいで、沢山祝福されて、まるで夢のような時間を過ごしました。


パーティーも終わり、皆んなが帰ると、マキシムと私は手を繋いで家へ帰りました。


私達は、今晩‥初めて二人だけの夜を過ごすのです。


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