摂理は難しいかな?
今回のお話は、ケイのいる国について分かります。
それでは、どうぞ。
僕は、ゲイツと森林を歩いていた。
なぜ、僕がゲイツと森林を歩いているのか……
僕にもなぜか分からない、というかここがどこなのかも分からない。そこで、聞いてみる。
「あの、ここはどこでどこに向かってるんですか?」
「あぁ、そうだったな。」
説明しないと進まないだろ、思いながら話を聞く。
「まず、ここは迷いの獣森林。んで、俺の家に向かっている。」
僕は、こんな森の中に家があると思っていなく驚いた。
「すごいところにありますね。」
「まぁな、と言ってる間に着いたぞ。」
着いて見るとそこは、歴史を感じるような古い二階建ての家。周りには庭、結構な広さだ。
僕は、古い感じの家が好きなのだ。そして、近づく。すると、
「ケイ、止ま……」
「へ?、いでっ!何かにぶつかった?」
少し痛かった。でも、なんで何も無いはずなのにぶつかったんだろうと思った。
「家の周りに、結界を張っているんだ。」
「結界?」
「あぁ、それも分からないんだったな。」
まぁ、本当は知ってるんだけどね……ということはこの世界には魔法が、存在する!
「解除するから、待ってるよ。」
結界が解除されて、家に入った。
「今帰ったぞ。」
「お邪魔します。」
「あら、お帰りなさい。その子がケイ君ね?」
え?なんで知ってるの?て思うけど、たぶん通信系の魔法なんだろうなぁ……
「固まっても仕方がないわね。魔法を使っているしね。自己紹介忘れてたわ。シシル・フォワードよ。よろしくね。」
「これからお世話になります。」
「もう遅いし、夕飯にして休みましょう。話は、明日にしましょうか。」
いつの間にか夜になっていた。確認すると同時に腹がなる。
「……ごめんなさい。」
結構恥ずかしかった。
「シシル、今日の夕飯はなんだ?」
「今日は、あなたの好きなカレーよ。」
へぇぇ、この世界にはカレーはあるんだ。まさか、米が……
食卓を見てみるとそこには、フランスパンに似たパンがあった。
米が無い、それとも高いだけなのだろうか……
「さぁ、召し上がれ。」
「ではでは、早速……うーん!シシルが作る料理は美味いなぁ。」
僕も、食べることにした。手を合わせ、スプーンを持ちすくって食べる。
「お…美味しい……」
「あら、それはよかったわ。」
なにこれ!?マジで美味いんだけど!こっちでもカレーが食えるなんて…ご飯があればよりいいけど……
なんてことを思いつつがっつりと食べ、寝床を借りて寝ることにした。
次の日
「う、うーんもう朝かぁ……」
部屋に太陽の光が差し込んだ。
起きて、とりあえず一階に降りることにした。
リビングに行くと、シシルがいた。
「シシルさん、おはようございます。」
「ケイ君、おはよう。寝れたかしら?」
「はい、おかげ様で。」
「それはよかった。あ、朝食できるから庭に行ってゲイツを呼んできてくれるかしら?」
「分かりました。」
庭に行くと、ゲイツが木剣に火をまとわせながら振っていた。
剣に魔法をまとわせるのは、かっこいいと思い見とれてしまった。
僕が、見ていることにゲイツは気づき声をかける。
「見ていたのか、ケイ。」
「すみません、修業の邪魔をしてしまって。」
「いいよ、それより何か用事があったんじゃないのか?」
「そうでした。朝食ができるそうです。」
「そうか、それじゃ行くか。」
僕とゲイツは、リビングに行った。
朝食は、パンに野菜のスープ、焼いたベーコンだ。
日本にある食文化とあまり変化は無い……ていうか美味いんだけどぉ
朝食が終わり、本題に入る。
ここは、アニベス王国。
とても大きな国で、多種族が共有して生活している。
亜人、エルフ、鬼人などといったゲームに出てくる種族ばかりだ。
この国は、多種族がみんな平等に生活するのが義務つけられている。
アニベス王国の近くにある迷いの獣森林。
ここには、イノシシやシカといった動物のほかに厄介なやつがいるという。
それは、魔物。種類は、大きく分けて二つ。魔獣と魔人。
魔獣は最近、増えているという。
そこで、出現率が増えている迷いの獣森林にフォワード夫妻が調査していたという。
フォワード夫妻はアニベス王国の兵士の上のほうの上級兵士という。
「すごいですね。」
「でしょう。それで私たちは、魔物に対抗するために魔力を持っているわ。」
そう、この世界には魔法が存在する。
魔法には、各属性があるという。
炎を操る炎属性、水と氷を操る水属性、風を操る風属性、土と植物を操る土属性。
これが基本の四属性である。
そして、基本のほかに特殊属性が三つある。
電気と光を操る光属性、謎の深い闇属性、そして……
「無属性?それは、何も無いということですか?」
「いいえ、違うわよ。無は無限の無だよ。」
「無限?」
「そう、なんでも出来る。あなたのようにね。」
僕は、何を言っているのか分からなかった。
「それは、どういう……?」
「勝手にごめんね。あなたの属性を調べさせてもらったわ。」
「まぁ、別いいですけど。」
誰でも使える魔法もあるようだ。
「そこであなたに、やってほしいことがあるの。」
「えっと、やってほしいこととは?」
「あなたには、修業してもらうわ。」
「修業…ですか?」
「えぇ、あなたの無属性ていうのは結構特別な属性なの。」
「やります。僕、がんばります!」
こうして、ここから修業が始まる。ただ……
それがまた、難しかった……
この話に出てくる『アニベス』ですが、僕が勝手につけたので意味とかはありません。
次回、修業回ですが、どうしようか迷ってますので確実に遅くなります。ごめんなさい。