難しいじゃなくてきつい!
今回は短いです。
第2話です。
ゆっくり目を開けると、そこは……
何かが燃えている場所。
「嘘……だろ……」
燃えているものの中に馬やタイヤ、木が燃えている。
きっと馬車だろうとそう思った。
「どうして……こうなってしまったんだ……」
僕は、必死に考える。僕が転生してしまったせいでこんなことになってしまったのだろうかと、罪悪感が生まれた。
そんなことを考えていると、森林から男性が出てきた。
「おいおい、奇跡かよ。大丈夫かぁ坊主!」
坊主と言われ、少し気にくわなかったが言われたあとに気がついた。
(あれ!?何で身体縮んでるの!?)
身体が縮んでいたのだ。考えて思いつく予想としては、偶然に死にそうになっていた子供に乗り移ったのだろうと思った。
(悪いな、この身体…貰うぞ……)
「坊主、名前は?」
名前を聞かれる。当然、聞かれても答えることはできない。
わからないのだから。そこで、記憶喪失だと嘘をつくことにした。
「わか…らない…」
「記憶喪失かぁ、うーん……ん?これは…」
男性は、足下に落ちていた小さな紙を拾い、
「坊主、これなんだか……て、分からないな。すまねぇ。」
見せられたが……やべぇ本当に分からない。
(文字なのは分かるが何も読めねぇ……)
男性は、紙の文字を見ながらぼそぼそと独り言のようなことを言っている。
「ケイ・……何なんだ。このあとの文字は……名前なのは分かるが……」
あの文字は、『ケイ』と読むらしい。文字の勉強もしないとなと思っていると、
「坊主、名前どうする?」
どうすると言われてもなぁ……記憶喪失の設定だし……
「なんでも、いいです。」
「それじゃ、お前は今日から『ケイ・フォワード』だ。」
「ケイ……フォワード……」
僕は、小さな声でつぶやく。
ケイは分かるよ。でも、フォワードはどこから出てきた!?なんて思った。
「あのぉ、フォワードと言うのは?」
僕は男性に聞く。すると、
「あぁ、自己紹介忘れてたな。ゲイツ・フォワードだ。今日からケイ、お前を育ててやるよ。」
「よ、よろしくお願いします。」
以外な展開でビビった。ゲイツと握手しながら勉強させてもらおうと思った。
こうして、ゲイツとの生活が始まる。
次回、「摂理と魔法は難しい!」
頑張りますのでコメントよろしくお願いします。