初転生編 1話 アトラクションみたいに落とすんじゃない。
難しいですね。
「...中々緊張するな、これ。」
<そう?あと一つ言い忘れてたんだけど。>
「なんだ?」
<あなたは、異世界に行って死んでも、このガチャの中身がなくなるまではこの空間に戻ってくることになるわ。>
「は?」
由々しき事態であった。
今の話の通りであらば、例えば異世界で勇者になって巨万の富を得ても、死んだ瞬間にすべて没収、また一から別の世界でやり直しと言うことである。
美少女たちの夢のハーレムを完成させても死んだ瞬間、皆にさよならしなくてはならなくなる。ただし、今の俺にとってはそんなこと考える余裕はない。
「転生し放題とか役得じゃねえか!」
<フフ、では一つ目、引きましょうか。>
「っし!」ガチャガチャ、コロン
(さて中身は....?)
四つ折りの紙が入っている。ん?
めくってめくって、
「機械仕掛けのニーベルング...?」
<最後の説明をします。
これからあなたには、転生した世界で
一生を終えるか、なんらかの理由で死んだ場合に、転生を繰り返して頂きます。
このガチャガチャの中に入っている世界は残り49個。そしてもう一度紙を見てください。>
「え............ん?何この文章?...えーと、【必要とされる人物になる】
何これ?」
<読んでくれてありがとう。それはその世界であなたに課せられた課題、ミッションといえば分かりやすいでしょうか?>
「え?」ナニソレキイテナインダガ...
<それを全てクリアすると、50の転生が終わった後に、あなたの望むものを一つ叶えてあげられます。>
「」絶句した。まずミッションでなんだよ、50の転生に全部ついてくんのかよ、クリア報酬すげーな、とか。色々驚きと怒りとツッコミでもう...絶句した。
大切なことなので2回言いました。
<転生の最初にはその世界での通貨、日本円で一万円分と武器を持って小さな鞄とともに転生して頂きます。>
「手厚いサービスどうも」
<ちなみに、50の転生を全て終わらせるだけでも、報酬はご用意しておりますのでご安心を。>
「内容は?」
<...まだ決めておりません>
「あっ(察し)」
<それでは一つ目の転生、行ってらっしゃーい‼︎>
ジェットコースターの掛け声みたいなふざけた声で俺の足元の床は一瞬にして消えた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
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「何やら空から落ちてきます。」
「何か分かるか?」
「あれは...人⁉︎人です‼︎」
「何⁉︎保護しろ‼︎」
ここはニーベルング首都。マナ区の管制塔である。二人はカイとアン。空から落ちてくる人に驚きつつも、管制塔から保護のバリアーを発射しその人間をキャッチした。これが彼らの運命の出会いになるとは、今は二人も、世界も気づいてないのである。
アンは女の子です。




