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第4話
ルウは、丸1日かけて、ようやく人間界に着いた。
「ここが…、人間界…。」
ルウは荷物を持ち、人間が歩いている道を歩いた。
ルウの周りをどんどん通っていく人間。もちろん、人間にはルウの姿は見えていない。
「そっか…人間には私の姿、見えないんだ。」
それから、1時間以上歩き回ったが、星のかけらは1つも見つからなかった。
「この棒…何で何も反応すらしてくれないのかなぁ…。」
ルウは、なぜ星の神が自分に棒をくれたのかがよく分からなかった。
「何にも役立ってないし…。」
その後もルウは1人で歩き続けた。が、結局この日は星のかけらは見つからなかった。
「あ!そういえば私、どこで寝ればいいの!?」
その事をルウはすっかり忘れていた。
「あれ…?あの人…何してるんだろう。」
ルウは1人の少年を見つけた。
ルウは、その少年につい話しかけてしまった。
「あの…。こんなに遅くに何をしているんですか?」
「君は…誰?」
え…。この人…、私の姿が見えるの!?